暖めた空気・冷やした空気を『捨てる』だけの換気システムはやめなければせっかく次世代省エネ住宅にした意味はなくなってしまうと思いませんか。
コンマレベルのQ値・C値を追求するのが、次世代省エネ基準でその為に多くの費用と手間をかけて家づくりに取り組んでいるはずです。
こうした苦労の末に完成した家なのに、外壁に換気のための空気の取り入れ口が開いています。
ムムムム、せっかく苦労して気密工事をしたのにもかかわらず、わざわざその外壁に隙間どころか穴を開けるとは、チョッと矛盾していると感じないでしょうか。
次世代省エネの要求は「高断熱・高気密」でエネルギー効率の良い住まい、一方このように高断熱・高気密がすすめば進むほど、家の中の空気の汚れや化学物質による健康被害が心配になります。
そこで、「二時間で一回は家中の空気を入れ替える」という計画換気が必要とされました。
一部には「だったら高断熱・中気密」などという人もいるのです。


こんな様子を昔の人はこんな言い方をしたのではないでしょうか。
それを「マッチ・ポンプ」と言うのだと・・・・・


冬の換気による熱損失は18%以上


冷暖房時に換気をすると、室内を暖めた(冷やした)エネルギーを捨てる事になります。
ですから、換気で汚れた空気だけを排気し、エネルギーは交換(捨てずに回収)するのが、無駄のない効率の良い換気といえます。


次世代省エネルギー基準の断熱性能の家で、熱交換をしない第3種換気システムだと、換気による冷暖房エネルギー損失の総冷暖房のエネルギーに対する比率は16%にもなります。
換気による冷暖房エネルギーのロスを、全熱交換器型の『澄家Eco』換気システムでは、総冷暖房エネルギーの6%程度に抑える事ができます。


日本の気候には湿度を調整できる換気システム
熱交換型の換気システムには、熱のみを回収する顕熱交換型と、湿気などの水蒸気を回収する潜熱交換型の2種類に分けられます。 欧州では前者の顕熱交換型が普及しているのですが、これは年間を通して比較的適度な湿度環境であるので温度の調整だけで快適な室内空間となるからです。  一方、日本の夏は蒸し暑く、冬は過乾燥となるので熱だけでなく湿度のコントロールが必要ですので、潜熱交換型を推奨します。


こだわり住宅の現場から 作業日誌


欧州の気候
 冬は寒いが湿度が高い。
 夏は暑いが湿度が低い。
熱のみを回収する顕熱交換型換気が適します。


日本の気候
 冬は寒くて湿度が低い。
 夏は暑くて湿度が高い。
熱と湿気を回収する全熱交換型換気が適します。


・東京の夏はパリの夏より湿度が高く、冬は乾燥てしてします。 換気には全熱交換型が適しているのが分ります。(上図 参照)






記事by.榎(オフィシャルサイト・作業日誌より転記)  


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