今は昔と違ってインターネットが充実しているので、本人がその気になれば目の前のパソコンにキーワードを入力して必要な情報を取り出すことが出来ます。
ただし、どこまでいってもその出てきた情報の真贋を判断するのは『あなた』です。
いつでも必要な情報を得られるからこそ、迷い悩む・・・しかし、自分自身が「何を求めているのか」それさえハッキリとしていてブレなければ、こうしたことも本当は防げるのですがね。
しかし、これは相当に勉強しないと難しいでしょう。


(家を造るときに、誰でもこんな家がほしい、こんなキッチンで・・・と夢を描くと思います。
では「その先に自分の理想の住宅の完成があるか」というと多くの場合反対なのです。
「こうもしたい、ああもしたい」と求めていくと実は何が本当にしたかったのかわからなくなるからです。そんな時、私がお奨めしているのは「こんなのはイヤだ」を書いてみることです。
例えば、「寒く手厚い家は絶対イヤだ」「光熱費のかかる家はイヤだ」などがあったとします。これは高断熱高気密の家にしたら解決します。といった具合です、試す価値はありますよ。)


さて、新しい基礎のあり方を求めて自分なりにそれこそ「家づくりの基礎」について私なりに
条件を整理しました。
ザツト当時思ったことを書き出すと・・・
・床下空間のある基礎 ・その床下空間は家の内部として扱う ・床下は高断熱高気密を確保して計画換気の対象とする ・よって基礎の通気は無用 ・温水を循環し蓄熱床暖房とする
・白蟻に対して臆病なくらい対策を施す ・基礎コンクリートの寿命を永くする  etc


そうそう、肝心の基礎工事にかかわるコストも心配でしたが、まずはやってみた上でコストや作業性などを検討する・・仮にお客様に提示した金額より大幅に飛び出てもここは会社で処理することで、具体的作業を進めました。


建物があまり大きいと基礎の金額もそれに応じてかかるわけで、出来るだけコストのかからない建物でトライする必要があります。
始めて採用した基礎工法は
白蟻対策が施された発泡系の断熱材を基礎工事に使う鋼製型枠の変わりに使い
ベタ基礎の耐圧盤と立ち上がり部を一体で打設する工法でした。
その結論は想像以上に「高かった」
実行原価予算=1,250,000. 発注実行原価=1,622,000. ▲372,000.の予算オーバーです。
この金額は、実際に支払った原価ですからそこに当社の経費を加えると・・・・使えない。
これが、やってみた結果でだったのです。
この工事を通じて、この基礎に欠かせないことが見えてきました。
基礎内部を家の中として扱う工法だから・・・基礎コンクリートに含まれている水分の行き場が無くなり「床下で結露を起こします」・・・カビの発生を招く恐れが十分あり、健康被害につながります。
これを防止するには「床下に常時空気を循環させる」ことです。
ただし、一般的な基礎と違って家の中の空気を床下に通気・循環させることになります。







記事by.榎(オフィシャルサイト・作業日誌より転記)  


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