所沢のモデルハウスは11年前に完成しました。

こだわり住宅の現場から 作業日誌


当時としては珍しい「プロバンス風」外の壁には本物のフランス漆喰を厚く塗り剣山のような道具で掻き落し仕上げに・・・屋根はこれもプロバンスの瓦を使いとこだわりました。
内部仕上げも自然素材にこだわり床はパイン材とスペインタイル、壁は火山灰の鏝仕上げです。
同時期に建てられた他メーカーのモデルハウスのほとんどは建て替えられていますが、
バリアフリーと自然素材をテーマに仕上げたこのモデルウスは、10年以上経過する中でリフォームのような手入れさえしていません。
(南フランス、イタリアなどの建物にはピッカピカは似合いません。自然に汚れていく、そんな家こそ愛着を持っていけると思いませんか。)


高断熱・高気密・・・外断熱で造った初めてのモデルハウスです。
暖房のエネルギー候補は当時プロパンガス・灯油しかなかったので、ここでは灯油のボイラーを使ってコンクリートに蓄熱させる方法を採用。

こだわり住宅の現場から 作業日誌


夜半に蓄熱させるために、タイマー設定したところボイラーの燃焼音が近隣から苦情になり、これが現実に建物の苦情とならないように、ボイラーの見直しをすることになりました。
(このモデルハウスの冬場の灯油代は50,000~60,000円です)
そこで行き着いたのが室内に設置するスウェーデン製の電気ボイラーだったのです。

こだわり住宅の現場から 作業日誌


これは室内においても騒音も無くスペースもとらないのですが、電気で直接お湯を沸かして循環させるため電気代はシーズンで60,000円前後と、灯油ボイラーとほとんど変わりません。
家中温度差も無く快適だから仕方が無い・・・・でも出来ればこの金額を大幅に少なくしたい。
これの解決には、床暖房専用のヒートポンプと基礎の造りかたを変える必要がありました。
それは
モデルハウスのように床下のない基礎から・・・・・通気を取らずにしかも継ぎ目の無いベタ基礎と断熱性能、白蟻に強い基礎外断熱材の採用です。



基礎そのものの全面的な見直しと、あわせて床下空間の考え方の変更を。
これは、家づくりそのものを変えることでもあり計画換気にも大きく影響することだったのです。







記事by.榎(オフィシャルサイト・作業日誌より転記)  


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