「ひとごと」をどう思うか

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自分の流産という事実の前では、人の妊娠出産は喜べない

そういう事があるのだ、実際に。
最近「マタニティ・ブルー」「産後鬱」が話題となる事が多くなってきたが、「流産後ブルー」もある。認知して欲しいと思う。
ホルモンが平常と違うのは同じ事。以前にも書いたが、本当に自分でも変だと思うくらいに感情の起伏が激しくなるし、喜怒哀楽が過敏になる。

当事者は二手に別れる。
妊婦や幼児を連れている母親を見て、「憎む」タイプと「励みにする」タイプ。
感情がぐらぐらとしている時に「ひとごと」に遭遇したら、まず、どちらかになる。その時の感情の起伏によっても違う事もある。性格による事もある。「励み」タイプが善で、「憎み」タイプは悪ととらえるので、自分の中で「憎み」タイプになった時、凄い葛藤をする人も数多くいる。
「こんな事じゃいけないんだ。」「ヒトの事は喜んであげなくちゃいけないんだ」そう思う人は元々真面目な人で、自分の沸きあがってきた「悪」の感情と一生懸命に戦っている。決して表に出せない感情だと押し殺しながら戦うので、時に「鬱」に移行する。

だから、そういう感情を吐き出した人に対して、その人の状況を批判したり自分の善を押し付けてはいけない、と強く感じる。
私は元々自分の価値観を押し付けてくる奴が大嫌いだが、「善でなければならない」とする者はここにもいる、とつくづく感じている。

私も相当「憎む」タイプだった。
今はずいぶん緩和され、つい最近、大切な友人の出産は素直に喜ぶ事が出来た。外出した時に遭遇した赤ちゃんや子供に笑顔を向けることが出来るようになった。テレビで赤ちゃんや幼児を見てもチャンネルを変えようとは思わなくなった。
医者と人的なものを含めた環境に恵まれている事もあって、湧き上がってきた感情を無理に押し殺さずに済んだ事が大きいと思っている。

周囲は「受け留めて」あげて欲しい。特に旦那様は。
こういう時こそが「言葉はいらない」

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HPのありがたさ

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ネットで、私と同じような経験をした人とも仲良くなった。
不特定「少数」の立場になると、人間は全世界の不幸を一身に背負っているような気分になる。
だから「私ひとりじゃなかった」という気持ちを持つ事は重要だ。「あぁ、ここに私の気持ちを理解してくれる人がいる、場所がある」と、思える事で人は救われる事があるのをたくさん知っている。

「流産」という経験は何回してもそうだ。
「なぜ?」から始まり、「なぜ、私が」になり、「どうして?」につながる。
どういう性格の持ち主であっても、この道はたどる。流産に限った事ではないのだろうが、さらに、ずっとこの感情はどこかに残る。
そして、次の妊娠が判ったときに喜びよりも不安の方が大きい。
また同じ目になるのではないか。大丈夫なのか。着実に子供がお腹の中で成長している時でも、頭のどこかに不安はある、という。
経験者の異口同音。
だから、励ましあったり、不安を吐き出す事が安定と安心につながる。

私もネット検索していた時、同じ経験をした人のHPに出会った。
彼女と彼女のHPにはいまだに世話になっているし、わたしの拠り所的存在だ。
彼女は昨年妊娠に至り、見事に男児誕生に至ったのだが、その間も自分の妊娠と関係なくHPを存続させてくれ、今も変わらずにそのHPはある。
たいてい、自分の不妊不育経験を表したHPは、自分の妊娠→出産とともに、過去に他人のHPを見て自分も嫌がっていたのに、胎児エコーの写真を載せたり、自分の妊娠の経過を日記にしたりと始めるのだが、彼女は決してしなかった。
いつだったか、彼女は「それだけは絶対にしない。私は表に立たずに運営していくつもり」と言った事があったのだが、有言実行してくれた。
ありがたい、まさに「有り難い」存在だ。
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ゆっくり進むぞ

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2周期目。
前回の周期で不満な顔してたんだろうな、私。
「もう1周期やります?」と代理担当医が言う。はい、やります。
やっぱし「歳」ですか?「そんな事はないですよ」と代理担当医。
優すぃぞ!担当医が帰ってきても、この人についていこうかしらん?

今回は、ホルモン補充で内服をやめて筋注にしてみる。
筋注の方が、ダイレクトに効き、しかも持続力が長いそうだ。薬剤はいろいろと豊富で、実績のあるものも多い。やっぱり凄いな、日本の不妊治療。
私自身、今のところ「これが副作用だ」というものを経験していないので、こんなにお気楽に進める事が出来ているのだろう。ありがたいぞ、体。

そういえば、前回の血液検査で抗CLIgGが、今までで一番数値が下がっていた。喜ばしい。
LH、FSH、エストラジオールの検査値も、一年前の数値と比較すると低くなっていて基準値内だ。感動。
検査値は「その時の目安」。
婦人科系以外、例えば人間ドックでの検査値や癌関係の検査値のものも、一喜一憂してはいけない。あくまでも、その時の体の状況を数値にしているのだから。
・・・、でも、気になる、気にする。
基礎体温表と同じなのかもしれない。

自分の体の事なのに、自分でコントロール出来ない所で、いろいろな事が起きる、起こる。
自分ではどうしようもない事がほとんどだった私が、こんなに医学医療の力で効果が表れる経験は初めてで、効果が表れるのならばやっぱり「変化」を期待してしまう。
でも、ゆっくりと進んでいかなくちゃね。焦るな焦るな。
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立ち止まって、考えて、進む

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一周期。
生理日1日目から次の生理がくるまでをいう。
基礎体温表でいえば、低温期→最も低温→高温期→低温期始まりの「ひと山」分だ。

聞いてはいたが実際に使ってみた、不妊治療の基本中の基本。
クロミッド、hCG注射、デュファストン。
副作用が出る人はいろいろ出るらしい。
クロミッドで眼に「飛蚊症」が出る人がいたのには、驚いた。そんな事はネットの薬剤評価では、どこにも評価がなかっただけに。
しかし、わたくし、何にも起きず。漢方併用のおかげなんだろうか?

笑えるのは「頑張れ!」と医者から励まされる事。
確か日本人ってああいう事は「暗黙の了解」のうちに致してしまう民族であった、と思うのだが、この世界では何でもおおっぴらである。
うちは素直な夫婦なので、素直に従った。

薬剤のおかげで少しは高温期が標準に近づくか?とも思ったが、何もしていない前期とほとんど変わりのないグラフとなって、一周期が終わった。
なんじゃい、つまらん。
かなりなげやりな気分になる。
医者は「大丈夫」だと励ましてくれるが、年齢を考えるとやはり次のAIHに行くのが「効率」的だとのたまった。
まぁね、わかってるよ、知識だけはてんこ盛りだって言ってるでしょう。

でも、そこまで金と労力を使うつもりはない。夫婦の合意。

今回解った事。
これは自分から出るホルモンの「補充」であって、それをしたら確かに「刺激」は受けるが「活性」という事までにはならないらしい。
なんだぁ、結局衰えているところに「補充」と言う名で人工的に入れて、あとはやっぱり体頼みなんじゃん。
そういう事は、始める前に言っておけよな。
単なる知識しかなかったわけだが、実践を伴うと、より深く理解も出来るのは確かだが。

もう一周期、やってみる事にした。
基本が大切だからな、やっぱり。

前回書いた、担当医。
前々から「一年はこちらに居たい」と叫んでいたんだが、念願かなって8か月後のご帰国予定と、めでたくなったそうだ。
まぁ、今、担当してくれてる医師もこちらの言葉をよく咀嚼してくれる人なのでよし、としている。

医者には恵まれている。おかげさまで。