ごきげんよう！着物、自分で着れたらいいな～、のお手伝い　大阪梅田からも神戸三宮からも約20分 兵庫　西宮　夙川　苦楽園　初めてさんの着付け教室　 着物ラボの石田ちえです。

10年ほど前でしょうか。人生初、着物を仕立ててもらった時に一緒に仕立てた絹の長襦袢。数えきれないほど着ております。そうするとね、だいぶ薄汚れてきているわけです。

ヨレッとしているしね。

なので、思い切ってお家で水洗いしてみることにしました。ただ、絹は、水で縮みやすいので、おすすめはしません。

元はとったと思うので、多少、縮むのは想定してやってみましたよ。

生地は、シボも凹凸もない織り方。これも洗おうかなって思えた一因。たぶん、あまり縮まない。

縮緬みたいな生地は、まあ、縮みやすいです。

あとは、色。「赤」の染料は滲みやすいと聞いていますので、これは避けた方がいいと思います。

襦袢の仕立ては、単衣仕立て、居敷あてつき、袖は無双（裏地付き）です。

袖口の裏とか、衿の背中に当たる部分の汚れが目立ちます。

まずは、汚れの確認と計測。身丈、袖丈、裄、そで巾を計っておきました。

汚れが目立つところは、台所洗剤や、シャンプーでつまみ洗いしました。汚れ落ちは、若干ですが、シャンプーが良く落ちたかな。このとき、ごしごしこするのはダメ。絹は摩擦に弱いので、毛羽だったら、元には戻りません。

あとは畳んで、つけ置き。今回、洗剤はふわっしゅ　を使いました。これに変えてから、タオルが柔らかくてお気に入り。石鹸100％よりも断然いいです。これ、絹も洗えるんですよ。

半日置いたら、すすぎます。最後に髪用のコンデショナーを薄く溶かした水につけました。前回のときに、手触りがゴワゴワになったと言ったら、母から「リンスを溶かした水につけるとよい」と言われたので、やってみましたよ。絹も髪も同じたんぱく質ですもんね。

そして、脱水で30秒ほど。まだまだ、絞れば水が出るくらいでやめます。

濡れた状態で計測します。やはり横方向は変化なし。袖丈、身丈ともに1センチほど縮みました。

元の長さより少し長くなるくらいに引っ張って伸ばします。伸ばしつつ、アイロンをかけます。

後は着物ハンガーにかけて、しっかり乾かします。乾燥中にまた少し縮むので、少し長めにアイロンをかけておくわけです。

最後に、きれいにアイロンをかけて終了。袖丈は0.5センチ、身丈は1センチ縮みましたが、許容範囲内です。これで、またすっきりした気分で着ることができます。手触りも前と変わらず滑らかに仕上がりました。

お家で水洗いは、自己責任でお願いします。

私は、何度か洗っているので、だいぶうまくなってきました。笑

専門のお手入れに出す場合は「丸洗い」※。汗が気になる場合は「汗抜き」もお付けになるといいです。着物と違って、長じゅばんは見えない部分なので、お手入れも後回しになりがちです・・・。

丸洗い…着物や襦袢のそのままの形で洗うこと。ドライクリーニングと同じ溶剤で洗う。油性の汚れに効果的。

汗抜き…汗など水溶性の汚れを落とす方法。

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お仕立てした長襦袢！絹だけど水洗いしました。