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第3話 2月キャベツの逆襲。

最近のマラソンブームに習い。


私も内心。


ジョギングスニーカーを買い。


外でも走ろうかな・・


と思っていた。



2月中旬。



家の朝もまだ寒く。



暖房を付けないとまだまだ上着も脱げない家の中。



私は。



自らの体を使い。



ジョギングを始める前に・・



聖火ランナーの練習を始めそうになりました。







メラメラと燃えるタイマツを右手に持ち。


熱いのを我慢し。


希望や夢の炎を消さないように。


次への繋ぐ。




そんな希望に満ち溢れた大役を私にだれが・・











オファーするでしょうか??






その日は、朝の9時ごろから店に行くまでの数時間。



空きができたので。



朝ごはんと昼ごはんを足した。



私が良く言う。









ブランチ!!!!!!!!!!!!!!!






・・・・・・・・・・









言った事ないか。。










を自宅で作ることに決定しました。



内容は、キャベツ+ニラ+ビーフのシンプルな食材をシンプルに炒める料理。



私は、中華の厨房でよくみるデカイ炎が大好きです。


そして。


一瞬にして注文をやっつけてしまう。




中国人料理人達も好きです。




無口で何も言わずただひたすら。



黒くて重たい中華なべを振る。



あの無駄にエンターティメント性に溢れている。


中国人が。



嫌いではありません。




そんな、料理界のヒーローを思い浮かべながら。




私は、自宅コンロの一番火がでかくなる場所を選び。



無駄にデカイフライパンを上にどっしりとおきました。



数秒後。



パキパキパキパキ。



白煙が立ち上がってきました。



そろそろ開始です!



私は、まず。



たっぷりの油をフライパンに入れ。



バチバチバチバチとフライパンをかさの低い地獄鍋にしました。


そして、次に。


シャキシャキの元気の良さそうなキャベツ達を。



その熱々のフライパンの中に放り込んでやりました。


キャベツは。。。




ジャーーーーーーーーーー





と言いながら。




初めは抵抗していましたが、高温の威力に負け。


すんなり。


やんわりとしてしまいました。



そして、次にすき焼き用の肉があまっていたので。



そこへ投げ込みました。



肉もいつもと違う油まみれのフライパンに入れられたため。



最初は動揺をしておりましたが。


茶色くなっていく内に。


まわりともなんとか溶け込み。



なじんでいました。



そして、そこにひとなっこい。


ニラ君をごそっと入れてあげました。



彼は、誰の手も借りず一瞬にしてみなと。


仲良くなり。


遊びまわっています。


そんな彼らに。



私は、塩、コショウ、お酒を加え。


陳健一も腰を抜かす腕前のフライパン返しを披露しながら。



みんなを綺麗にまとめていました。



しかし・・・



どうしたことか。。


2つのキャベツが脱走をしてしまいました。。



こんな台所で・・


おまえら・・








どこ逃げん?








思いながら。



一人を床で確保し。



フライパン地獄へ運んでやりました。



そして。



もう1人は。。



まさかのコンロ炎の数センチ横です。

















おまえ・・



何したいん?




と思いながら私は。



かれの胴体を。




ガッツリ!



握りました。








しかし!!!!!!!!!!!!!








ああああああああ!!!!!!!!!!!







私は、確保に気を取られて



なんと!!!!



キャベツにやられてしまいました。



これは・・・





罠だ!!!!!!!!!!!






気づいた時には。



時既に遅し・・



私の腕は。






パイルジャケットを着ていたせいで。




一瞬にして。









コンロの火をもらい。








袖口から。襟元まで燃え広がりました。




私は。



左手でフライパンを持っていたので。



その燃え盛る炎を。



ただじっと見守るだけで。





消すことができません。。





独り立ちした子供を隠れて見ている父親の気分で。




私は、じっと我慢しました。






キャベツの逆襲。





コンロ横に逃げようとしたキャベツは。







私に薄ら笑いを浮かべていました。




この右腕が燃えていなかったら。








素手でそのキャベツをつかみ。








ガッチガチに食いちぎってるところでしたが。



私は、それさえも。。



出来ず。



ただ右腕を振りまくっていました。



しかし。



振る時に出る微風が炎を違う場所へ運んで行きます。



全て計算済みのキャベツにもう。



勝つことは出来ません。



私は。



焦げるのが嫌だったフライパンをコンロに置き。



左手で右腕の炎を消すことにしました。



全て消し終わった頃。



グレー色だったパイルジャケットの右腕は。



茶色で






ジャマイカ人なみに・・





チリチリ。




です。




そして



まだ





聖火ランナーにも選ばれてもなかったので。





燃え盛ったまま練習することもしませんでしたが。






2月の季節野菜でも無い。



キャベツにまんまとやられてしまいました。



野菜炒めは、ぎり食べれる焦げ具合だったので。



がんになるのを心配しながら。



完食させてもらいました。



それにしても。



パイルジャケットから出ていた。




私の手の甲の毛は。





完全になくなり。






右のまつげもほとんどくれてやりました。






みなさん。



2月キャベツにはお気を付けください。



いきなり。



反撃してきます。



・・・・・・