第6回 ハセツネ30K ギリギリ編 | 大手町デイズ

第6回 ハセツネ30K ギリギリ編

昨年に続き今年もハセツネ30Kに参加してきました。

3時間睡眠で4時過ぎに起床。直後から胃がもたれていることが気になる。
走る前の睡眠時間は短くてもこんなことになることはあまりない。
ちょっとこれは酷いなぁと思いながら電車で武蔵五日市へ向かい、7時に到着。

会場は去年よりも少し遠くなっていた。ということはゴールも遠いのだろう。
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今年のハセツネ30Kは去年とは打って変わって、男子1000位以内、女子100位以内には秋に開催されるハセツネCUP本戦の優先エントリー権が与えられる。いわばハセツネの予選会のような位置づけになった。それにあわせて参加者も随分増えているようだ。
早めに到着して着替えや荷物を預けることができたのでよかったが、スタートの前でも荷物を預ける場所はかなりの行列ができていた。

昨年のことを考えるとスタートのロードからトレイルの入口となる7km付近で大行列が形成される。そこまでをいかに飛ばすかがポイントとなるのだが、そんなことは百も承知でスタートからみんな猛スピードで突進。

私はといえば、スタートして2メートルでソフトフラスクが落下して拾いに戻ったり、付ける必要のない熊鈴が走るたびに右脇腹に当たって痛い。なんでこんな場所につけているんだ。止まって外す時間が惜しいが歩くたびに当たる鈴が痛い……。
バカすぎる……。
そして胃のもたれの影響か身体が不安定。もう少し走れそうな気もするが……力が出ない。
明らかに調子が悪い。
スタート直後からこんな調子、なんてことだ。
ロードの登りが急になったところで少し歩きを織り交ぜながら進む。
歩いてでも追い越すことができる……悪くない悪くない。そして渋滞に合流。
去年よりも少し長い渋滞だ。
待っている間は飛ばした分の体力回復に充てることができるが、寒さで身体が冷え込む。
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上着を取り出して着込むランナーもいるほどだ。

渋滞の元となった階段を登りきると短いトレイルの区間となるのだが……なだらかのトレイルをゆっくり走り出しただけで息が荒い。軽い目眩がする。渋滞でしっかり休めたはずなのに……。
一体どうしてしまったのだろう。幸いトレイルも人が混み合っているので後続のランナーの迷惑にはならなかったが、身体の異変に動揺しながらトレイルを抜けて第一関門へ。

第2関門までの道のりは再びロード。
4kmくらいず~っと下り坂を走り続けて、5kmくらい上るイメージ。
上りの区間をいかに走りきるかがポイントと言われているが、今の私にとってはとにかく走れる下りをかっ飛ばして、第2チェックポイントまでついたら半分超えているんだからリタイアしてもいいよね?という考えでアタマがいっぱい。

胃もたれと身体のふらつきを気にしながら4'10/kmくらいのペースで坂を下る。
本当は足を使うと後々に響くと言われていますが、この下りくらいしか飛ばす区間が私にはないのです。
途中からスピードに乗って来た実感はありつつも身体はふわふわしたまま。

T字を左折すると徐々に上り坂に。目視では少しの傾斜にしか感じられないのですが、足が動かない。しばらくは走るポーズをとっていましたが、本格的な上り坂に差し掛かったところからは観念して歩くことに。
半分くらい登ったところで、ハイタッチしながら順位をカウントしている人が。
僕はといえば……860番台。
この時点で860人!私のプランではココから先は抜かれることはあっても抜くことはない状況。
女性が仮に100人前にいたとしても男子で750番目。
1000番以内のゴールは現実的ではなさそう。
ゆっくり歩いている分には息が上がることはないので第2関門には到着することができた。
ここにはお手洗いや給水などをしっかりとって、いよいよトレイルへ。
ここからが本番。

リタイアのことは常に考えながらも、まだ関門の締め切りまでは時間はあるしゆっくりでもいいので前へ前へ進むことに。
上りでの呼吸の乱れは残っている。少し進んで脇道に寄りかかって息を整える。
その間も次々とランナーはパスしていく。この調子でいったら100人、200人はあっという間だ。
ここからは果てなきアップダウンの連続。
去年と比べると前後のランナーがかなり詰まっているので、私のように脇に逸れるランナーがいない限り抜くポイントは作りづらい。
下りは自分のペースで進みたいが詰まっているのでそれもままらない。

20kmの看板を少しすぎたところでジェルを食べてひとやすみ。
これまで登りきって一休みして下りへ向かっていたのですが、これ以降休むことが減ってきてやっとゆっくりではあるけれども連続した運動ができるようになってきた。
胃もたれも気にならない……遅いよ、どうしてもここまで時間がかかったんだよ。

第3関門は1時23分に通過。スタートして4時間半くらい。
とりあえずこの関門さえクリアできればゴールまでは行けそうだ。
「残り7kmです!」という声が聞こえる。
確か去年は5時間10分~20分くらいのタイムだったけど、残り1時間で7km。
ちょっとムリっぽいな。
この関門で再び水分とジェルでしっかり休憩。

ここからは神社へ向かう手前に上りがあるとはいえ、かなり走れる区間。
身体の調子はだいぶ良い。走っている実感もある。
でも人が並んでいるのでストレスを感じている人も多かったのでは。
ところが神社からの長い下りは渋滞もなく、自分のペースでかなり気持ちよく走れた。

おお、ゴールまであと少し……ここを下ればゴール!と思ったら去年のゴールの場所には何も無かった。スタート地点のほうまで走らないといけないのか……。
あと一息、頑張れ、ラストスパート……と気持ちは前へ進むのだが去年のゴールから今年のゴールまで走ってみると結構距離がある。
完走の目処は立った。墓地の前からは歩くことに。
トボトボ進むとゴールへ続くトレイルの入口に。これが本当に最後の短い区間だ。
これが頑張るところでしょ!と最後の200,300メートルを全力で走ってゴール。

タイムは5時間16分台。去年は5時間14分後半だったから2分弱遅くなってしまった。
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前半の体調を考えると、まぁよくゴールできたなと自分で自分を……。

完走証を受け取ると、そこに書いてある速報順位は990番台。
おっ……ひょっとしてこれは優先エントリー権ギリギリゲットできたのでしょうか。
それともあくまで「速報」順位だから実際はアウトかもしれないのだろうか。
モヤモヤするところはあるけど……とりあえずゴールできたし、
優先エントリー権もゲットできたらラッキーくらいのつもりでいよう。

半分がロードの32kmだけど、めっちゃキツかった。
ゴールから武蔵五日市駅までの道のりがまたキツい。
参加者、スタッフ、ボランティアのみなさまお疲れさまでした。