いまんとこ、5分咲きのサクラをフルに咲かせるべく、
ソムリエ試験の二次試験に向けて頑張っているのであるが・・・・
ふぅ~む。
しんどい・・・・。
一次の筆記はしんどかった。もちろん。
お守りみたいに、毎日いろいろ資料を持ち歩いてさ。
電車の中でも、ランチタイムでも、ちょっと時間が空いたらすぐに、
サクっと取り出せるように、本がバッグに入っててさ。
(注:本当にそんなに頻繁に取り出していたかと言うと自信がない。
重い荷物持ち歩くだけで、気分重くしながらも、安心していた感がある)
しかし、
今回は、テイスティングである。
まさか、ワインのボトルをごろごろ持ち歩くわけにもいかない。
電車の中でとか、ランチタイムに飲んでたら、それこそ後ろ指をさされかねない。
とにかく、飲めるとき、その一瞬に集中するしかないのである。
学校には二次対策で、週に2回は通い、
そのあと、担任の先生のワインバーで補習授業をやってもらい
お世話になっているワインバーのソムリエサムライからも様々な指導を受け、
それなのにー。
一日空くと、やばいやばいやばい!って不安になる。
もうどこでもいいからワインを飲ませてくれるところに行きたくなる。
これって別の意味で、アル中である。
おまけにあまり楽しんで飲んでいない。
一次受かる前に、授業で「まさか一次を受かったときのために」と
受けていたテイスティングの授業で、
堂々と、
「あ~、おいしい」
とコメントしていたこの私。
別人である。
「あ~、この味好き~」
などと、きゃあきゃあクラスで言っていた私は、どれだけ不真面目に先生の目にうつっていたか。
反省・・・である。
でも先生にしても、ソムリエサムライにしても、みんなこぞって同じ反応で、
教えてくださるのはなぜだろう。
たとえば、である。
一口飲んで、上目遣いで、おずおずと
「これって、たぶん温かい地方のワインですよね~」などと言ってもみる。
すると、まず、じーっと厳しい目をして見て、その後、ふっと力を抜いたように目をそらす。
そして、おもむろに、首をかしげる。そして立ち去る。
お・・・オイ!頼むからなんか言葉言ってくれよ!?
って感じである。
「ちがいます」とか「そうです」とか、そういうさ、反応は無論しなくてもいい。
でもさ、せめて、「さあ・・・」とか、「ノーヒントです」とか、「質問は受け付けません」とか言ってくれても・・・。
そして極めつけは、ですね。
首を傾げ、立ち去る間際に、不安げな私の顔を見て、横顔でさ・・・
うす~く笑うの・・・・(怖)
ちなみに、これを、たぶん世間では、「優位の笑い」と言う。
意を決して、「わかりました!この品種は、フランスのサンセールのソービニョンブランです!」
と言い切ったとしたら、
今度は、途端に先生の顔になって、「どうしてそう思いましたか?」と来る。
まるで、とんねるずのくわず嫌いのアナウンサーのように。
理由をふむふむ聞いて、間違ったときは、「もう少し考えてください」。
これはすごくまともな反応で、ある意味、ほっとする。
もしくは・・・・
じっと顔を見て、「フランスの?サンセール?ソービニョンブラン?」
3秒ぐらい、ずっと沈黙(その間、目をじっと見てる)
この間の私の心臓たるや、どうしてこんなにドキドキしなくちゃいけないの!?ってぐらい、
もう血液大放出である。
間違ってたら、私もう死ななきゃいけないのかしら?ぐらいに考える。
あー、でも目が離せない。
完全に飲まれてる。
飲むのはワインだけで充分である。
しかも完全に飲まれているのに、なぜか吐き気がする。
んで、たーっぷり時間を取った後、もう許して状態になったら、
「正解」
あと2秒長かったら、たぶん泣いてたかもしれない。
なんで泣かなくてはいけないのかよくわからないけど。
それでまたニヤリと笑う。
どうやら、ソムリエには、ドSが多いらしい・・・。
ま、それはそれとして、まことに有難いことではあります。はい・・・。