この季節にサクラの話題??


違う違う!


先日発表された「ソムリエ認定試験」。

おかげさまで、無事、一次通過しました。


やったー!


もう口から心臓が出るかってぐらいドキドキで、

品川でバス待ちをしていた私を見ていた知り合いが

「小鹿のように震えてた」と例えたように

今までどの試験でも味わったことのない緊張が・・・・


ソムリエ試験は試験と言えども、国家資格と言うわけではないし

(私が受けたのは、ワインエキスパートですが)

私にとってはこれ受からなくても、職を失うわけでもないし

それから、落ちたら一生ワインを飲めなくなるわけでもないし

来年もまた再受験がもちろん可能。


なのに、なぜこんなに緊張したのか・・・

自分なりに考えるところがあります。


ま、つまりです。


今回の試験には、いろいろな人を巻き込んじゃった感が大きい。

心理的にね。


いや、この歳になって試験なんて普通受けないわけで、

それを敢えてチャレンジする、なんてところで、

同世代の友人たちから


「頑張って!うつつちゃん!」


と、激励の言葉をもらい


ちょっと年配のお仕事つながりの素敵なオジサマたちからは


「勉強できるって素晴らしいよ。頑張るんだよ」などと


なぜか、自らの老いの認識と共に、眩しげに目を細められ・・・・

(これ、結構多かった・・・)


それから、ちょっと入ったレストランでもそこにソムリエが居ようもんなら、

自分のつらかった試験勉強のことを思い出してか

「そうですか・・・試験を受けられるんですねぇ」

腕組みして、目を閉じて、眉間にしわを寄せながら、


「頑張ってください」


と、グラスワインを一杯そっとサービスして差し出してくれたり・・・・


行きつけのお店のソムリエさんたちは

私の顔を見れば、いろんな問題を出してくると言う

またマリアージュそっちのけで、ブラインドで試験に出そうなワインを出してくると言う

まったく食事を楽しむ段階ではなくなるような


それはそれはありがたい「しごき」があったり・・・・


加えて、これが堪えるのであるが、


先日病気になって手術した母は

自分が入院したから付添いで勉強できなかったに違いない、などと言い、

なぜにあなたが?と思うぐらいの罪悪感で


「お父さん、うつつを助けてやってください!!」


と、仏壇に手を合わせる始末。


もう、ちょっと目線を引いたら、驚くぐらいの盛り上がりで

やんややんやと、まるで高校球児のような気分で、マウンドに上がったのです。

いや、本当に

「たかが」と「されど」の名コンビはこの時のためにあるのかってぐらいでした。


たかがワインエキスパート、されどワインエキスパート。


もうそうなってくると、

ありがたい、と言う気持ちがやたらと大きくて

これで落ちたら、一軒一軒、あいさつ回りしなくっちゃ、ぐらいの勢いで、

もう実際ハンカチ一枚じゃ足りないくらいに、汗かいて

試験開始20分前に用を足したのに、10分前にドアを閉められたら

また行きたくなって、もじもじと泣きそうになり・・・

どこの緊張した幼稚園児だよ、って感じで。


したがって、「震える小鹿」とあいなったわけ。

(余談であるが、大鹿とか、クマとかじゃなくて、小鹿って、ちょっとかわいくない?)


でもなんとなく・・・・

みんなどっかでわかってる。

私のうっかりやの性格。

なんてったって、模擬試験会場に時間間違えて、いきなり終わったころに到着した思いっきりぶり。

前日、「開始時間は?」との確認メールが、3人から届いた。

(一人は母だった)


だけど、そんなわけなので、

通過したときは、まためちゃめちゃ盛り上がって

「祝杯だよー」みたいな感じになっちゃっているんですが・・・。

本人ももうすっかり腹立つぐらいの得意顔になっちゃっているんですが・・・。


うつつよ、喜ぶのはまだ早い。

まだ二次がございます。


「うつつさん、二次、気を緩めないようにしてください」とのメール。

はい、やっぱり来始めました。

私の調子にのる性格を知っている方々から。

(一人は母だった)


でも、ありがたいな~と、ホロリ。

変な話であるが、だれにも言わずに受けようとしていたら、

とっくの昔に落ちていただろう。

「頑張って」と言われると、プレッシャーだと思っていたけれど、

そうだ、「頑張って」って励ましの言葉だったんだよ☆


サクラはまだ五分咲きだけど、心は本当に満開なぐらい幸せを感じている。

満開な心で、二次のテイスティングに向けて、毎日花見気分でほろ酔いである。



桜水現実のサクラサク-友達

ずっとずっと友達だね・・・・。