ただいま

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金曜日、
おみくんのところに帰りました。


一度帰ろうとしたけど、
心挫けて辞めてしまい、
一日空けて金曜日に帰りました。





前日、
夕食時に両親と祖母に


明日お家に帰るよー。
そろそろおみくんに会いたくて。
またちょこちょこ顔見せるからね。


明るくそう宣言した。


『あらそう?
せめてちびちゃんは
置いてってくれない?
可愛いからお別れ寂しいのよ♡』
『やえちゃんは別にいいけどな!
ちびちゃんは置いていきなさい!
うちの子にしちゃおーかなあー!』
『やーねえー。
あたしはやえちゃんがいないの
とっても寂しいわよお!
ばばちゃんはやえちゃんが
やっぱりかわいいのよお♡』
みんなも明るく言ってくれる。

ちびおみは
あたしとおみくんだけでなく、
みんなから愛されてるなあ。
本当によかった。








夜寝る前に母が、
『明日帰るとき、
今日の残りだけど
豚汁とかぼちゃ煮たの
持って帰ってね。
夕飯少し楽できるでしょ?
冷蔵庫にまとめてあるから
忘れず持って帰ってね。』
と言ってくれた。









そして
金曜日の夕方。
ちゃんと帰ってきた。







ちびおみに夕飯を食べさせて
歯磨きをして
お風呂が沸くのを待っていたら
玄関から鍵の開く音。








心臓が跳ね上がった。








ちびおみはハッとして
玄関に駆けていく。









きゃっきゃと喜ぶちびおみの声と
おみくんの低い声が交互に聞こえる。









『やえちゃん、おかえり。』









あたしの顔を見て、
おみくんからの第一声。









ただいま。









たったこれだけの一言を言うのに
すごく時間が掛かった。









急に溢れ出したように
涙が出てしまった。









『やえちゃんもちびおみもおかえり。
久しぶりに顔を見たよ。
元気で良かったよ。』

そう言って
ちびおみを抱っこしたまま
あたしの背中をさすってくれた。









ただいま…おみくん…。









ちゃんと言えたよ。









おみくんの顔、
本当に久しぶりに見たなあ。
当たり前だけど何も変わらない。
良かった。









ちびおみを連れておみくんはお風呂に。

あたしはその間に
おみくんの夕飯の支度と、
ちびおみのパジャマを準備する。








いつもの風景だ。
帰ってきたんだ。








今日のメニューは
豚汁にかぼちゃの煮付け、
それからサンマとほうれん草の胡麻和え


サンマは塩を振ってグリルに入れ、
ほうれん草はたっぷりのお湯で茹で
甘めの胡麻だれを作っておく。
少しごま油を入れると
風味が出てご飯にもよく合う。
母が持たせてくれた豚汁をコンロにかけ、
かぼちゃの煮付けはレンジで加熱。






おみくんとちびおみが上がって来た。
おみくんに抱かれてちびおみは
ピンクのほっぺでとても嬉しそう。



『いい匂いだー!
夕飯の匂いだねー!
お腹すいたよー!』
あと並べるだけだからね。
ちょっと待ってね。

テーブルに並べてご飯をよそう。

『美味しそう!いただきます!』
どうぞどうぞ。召し上がれ!

ちびおみの着替えをしながら
おみくんの嬉しそうな
いただきますを聞くと
また、帰ってきたんだと実感する。






豚汁とかぼちゃは
母さんが持たせてくれたんだよ。
『そーなんだ!
やえちゃんのとおんなじ味だね。
とっても美味しいよ。』
あたしのはそんなに美味しくないよw
ありがとね。








ふつーに話せる。
あたしもおみくんも感情的にならない。







ちびおみの着替えが終わって
レゴを散らかして遊んでいたら
おみくんも食事を終えて

『まーたひっくり返してんのか!
こんにゃろこんにゃろー!』

ちびおみにちょっかいかけて
遊んでくれた。

『やえちゃんつぎご飯どーぞ!
お待たせしたね。』

あたしは2人が
楽しそうに遊ぶ姿を見ながら
ご飯を食べるのがだいすき。
なんで幸せなんだろ。

帰ってきて良かった。








その後は
おみくんがちびおみを寝かしつけ、
そのまま一緒に眠っていた。



何も思わなかった。
寝かしつけしてくれてありがとう。
それで充分。











ほんとはぎゅっと抱きしめて欲しかった。










けど、
そーゆーのは求めない。









帰ってきたのはあたしだから。
帰るって決めたのはあたしだから。







一緒に居たいから。








お風呂を済ませて、
明日の支度を整えて、
少し泣いてから、
暖かい寝室に向かっていった。


おみくんはあたしと一緒に居たいのかな
帰ってきたことを
どんな風に思ってるのかな





重なるように眠る
おみくんとちびおみの寝顔は
本当にそっくり。






おやすみちびおみ
おやすみおみくん
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