(YOMIURI ONLINEより引用)

 文部科学省が学校給食に含まれる放射性セシウムの目安を初めて示した。「1キロ・グラムあたり40ベクレル以下」で、肉や野菜の場合、現在の暫定規制値より12倍以上、安全を意識した数値となる。県教委は「突然の通知で、対応はこれから」とするが、市町村は「40ベクレル以下」を軸に対策を進める姿勢を示している。

 文科省は11月30日、関東、東北、甲信越、静岡の17都県に通知書を一斉送付した。

 文科省や県教委によると、通知書では、国の補助金付きで放射性物質の測定機器(各都県5台ずつ)を購入することを促している。その中で、補助対象の機種は「検出限界が1キロ・グラムあたり40ベクレル以下」と条件を明記。現在の暫定規制値(肉や野菜=同500ベクレル、飲料水や牛乳=同200ベクレル)より、厳格化された基準を示した。

 文科省の担当者は「『40ベクレル以下』は、あくまで機械購入のための目安。食材の基準値を決めるのは厚生労働省」としながらも、森文科副大臣は1日、記者会見で「(学校給食の)目安と、考え方を示した」と述べた。県教委は「これは(法に基づく)基準ではないが、一つの『考え』が示された。無視はできない」とした。

 「40ベクレル以下」には根拠法がなく、運用の判断は自治体になる。県内では、16市町村が独自で給食を測定する動きを見せており、伊勢崎市「基準の厳格化は、保護者が安心する。『40ベクレル』を物差しに基準値を検討していきたい」と歓迎した前橋市「元々、『40ベクレル以下』を基準に考えていた。国のお墨付きをもらった」としている。

 読売新聞の取材では、県内では給食の測定結果で同10ベクレルを超える食材は出たことがない。県幹部は「実際は、『40ベクレル以下』になっても影響はない。保護者の安心につながるなら歓迎だ」と実情を打ち明けた。
(2011年12月2日  読売新聞)

(引用終了)

40ベクレル/キログラム以下。

最初このニュースを聞いたときは、やっと国が動き出したと喜びました。
(正直、まだまだ高い基準ですが…)

しかし、その後「機械の検出下限の目安」ということで、文科省は即座に訂正したんですが、森文科副大臣は「これは(法に基づく)基準ではないが、一つの『考え』が示された。無視はできない」と言ったそうです。

実際、高濃度汚染が心配される”きのこ”、”ベリー類”、”栗”、検出すらしていない”海産物”を除いて40ベクレル/キログラムを超える食材は余りないでしょう。しかし、国によりこうした基準が示された(文科省は”基準を決めるのは厚労省だよ!”って言ってますが…)ことで、地方自治体も保護者の安心を考慮し、より一層、計測態勢が進むのではないでしょうか?

期待しています。