窪塚洋介猛反撃「井筒監督はアホ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070419-00000022-dal-ent


映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」(5月12日公開)の公開記者会見でのことだそうで。
そうそう、映画でも何でも、見てもいないものを評価するのはまずいよなぁ。
映画サイトとかで、期待値で評価ポイントを入れる人がまだまだ多いけど、集計結果を狂わすので、ぜひ辞めて欲しいもんだ、っというのと同じくらい、映画監督としてはレベルの低いマナー違反だと思う。


特攻隊の映画だそうだけど、監督が沖縄出身とのこと。

席上で、「史実をとらえありのままに描きました」といったと記事にある。どんなメディアにせよ、史実をとらえありのままに描くことは原則不可能だと思うので、その発言もどうかと思う
全ての表現作品は、ある意図にそって、ある視点から演出されるものなので、演出なき史実の「ありのまま」はありえないのです。そもそも、作品を作るということは、ある真実の中から必要なものだけを取り出してみせる作業だし。

昨今、戦争映画多いっすね。「男たちの大和」とか。
特に、戦争に参加した若者たちがどのように翻弄されたのか、という描き方をしている映画が多いような気がする。

でも、基本的には、戦争の全てではない。

戦争には、歴戦の勇士もいれば、兵隊同士でどんくさくっていじめられて死んだ奴もいるだろうし、侵略された上に自国の兵士としてかり出される異国の兵士もいる。

戦争したい政治家もいるし、戦争で儲かる資本家もいるし、本気で国のために戦争している政治家もいるし、戦争をしなければ経済がたちゆかない状況もあるだろうし、戦争するほど相手国が理不尽を言うこともある。

巻き込まれる人々もいれば、親をなくしたり、子どもをなくしたり、足がなくなったり、発狂したり、強姦されたり、兵隊たちとのセックスを強要されたり。

敵をばっさばっさとやっつけることは気持ちがいいし、兵器はかっこいい。ガンダムだって戦争アニメだけど、基本的には反戦といいつつ、でもザクをぶったぎる爽快感はやっぱり感じてしまう訳で。

そもそも、戦争のすべてを描くことなんて出来ないので、、やっぱりどっかの視点に立って表現することになる。気をつけなきゃいけないのは、映画ってのは、戦争の一面であって、その向こうには数えきれないほどの真実があることだと思う。
だから、「男たちの大和」を見て、「戦争はかっこいい」とか、そもそも、あの戦争を評価することはできない。


とかなんとかいいながら、映画として面白いかどうかですよね。
ま、とりあえず、みてみましょ。