1.はじめに

我家の子供たちもそれぞれ小学生の6年生と5年生になり、、、

スマートフォンが欲しいだの、友達とLINEがしたいだのといっぱしのことを言うようになってきました。

そこで改めて携帯料金をあれやこれやと調べてみたところ。。。

家族4人がスマートフォンを使うとどんなに工夫しても、4人でパケあっても月額20,000円は下らないことがわかりました。

ちなみに今現在、私たち夫婦の携帯電話(スマートフォン)の請求額は合計で月額17,000円以上になってます。

たか~~。

ということで、子供たちのスマートフォン(以下、スマホ)は最近CMでよく見かけるようになった格安携帯(MVNOってやつです)を使えないか調べてみました。

NTTコミュニケーションズのOCNモバイルONEだと月額900円~スマホが使えるとありました。電話やLINEも使えそうです。

これは安い。

ということで、子供のスマホはOCNモバイルONEで契約することにしました。

子供の携帯で試してみて使えそうだったら私とかみさんの携帯電話契約も見直す予定です。

以下では、格安スマートフォンである「OCNモバイルONE」の契約の仕方や使い方を紹介していきたいと思います。

2.格安携帯「OCNモバイルONE」について
(1)つながるエリア
OCNモバイルOneはNTTコミュニケーションズが提供する格安携帯です。
DoCoMoの携帯アクセスネットワーク(無線アンテナ)を借りてサービスを提供しているので、接続エリアはDoCoMoと全く同じです。通信方式もDoCoMoと同じ(LTE、および3G)です。

格安なのでDoCoMoより接続エリアが狭いということはありません。

(2)OCNモバイルONEの主な機能
格安スマホにはどんな制限があるのか気になるので何ができるのか調べてみました。

まず、インターネット接続ができます。
ヘビーな使い方ができないので格安になってますが、普通に使う分には十分です。
(詳細後述)

電話も使えます。
ただし、電話番号が090や080で始まる携帯電話ではなく、050で始まるIP電話になります。
(サービス名050plus/詳細後述)

LINEのID登録に必要なSMSも使うことができます。
つまり、LINEを使うことができます。

携帯メールは使えなくなります。
代わりにOCNメールかGmail等を使う必要があります。
OCNモバイルoneを登録するとOCNのメールアドレスが1つもらえます。

(3)月額利用料(料金は全部消費税抜きの場合)
インターネットは1日50MBの通信量まで速度制限無し、通信量が50MBを超えると200kbpsに速度制限される最安プランで月額900円です。

一般的な使い方であれば十分な通信量であることと、足りない時は後で簡単に契約を変更できますので、利用開始時は最安プランで申し込んでおくと良いでしょう。

なお、SMSを使う場合は月額120円追加になります。
050電話を使う場合は月額150円追加(モバイルONEとのセット割引適用の場合)になります。

上記を全て利用した場合、利用料は月額1,170円(電話通話料を除く)です。

どうでしょう??
携帯電話よりも随分安くなります!!

3.OCNモバイルONEで利用できるスマートフォン端末
KDDI、ソフトバンクで購入した携帯端末はOCNモバイルONEでは使えません(*1)。
携帯電話会社のスマートフォン端末は、他の携帯会社では使えないように端末に制限が設定されているからです。

OCNモバイルONEで利用できる端末は、SIMフリー端末とよばれる、どの携帯電話会社でも使えるスマートフォン端末を入手する必要があります。

SIMフリースマートフォンは携帯電話会社のショップでは売られていませんので、amazonなどから好きなモデルを選んで購入する必要があります。

海外では「SIMフリー」が一般的ですので、Expriaやiphoneはじめ、たいていのモデルはSIMフリー端末を手に入れることができるはずです。

このブログの後半では端末の購入の仕方から設定方法まで紹介していますので、是非参考にしてみてください。

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(*1)OCNモバイルONEはDoCoMoのアンテナを借りているので、DoCoMoの端末であれば使えるようです。ただし、テザリングができないなどの一部機能制限があるようです。DoCoMoのスマートフォンを持っているのであればSIMフリー端末を購入する前にDoCoMoの端末で試してみてはいかがでしょうか。
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4.SIMって何??
SIMは写真のような小さなチップで、スマートフォンはじめ、携帯端末に挿さっています。
写真はDoCoMoのSIMです。

どのSIMにもそれぞれ固有のIDのデータが保存されています。
サービスを提供する携帯電話会社は端末にセットされたSIMからこのIDデータの情報を取得し、電話番号の情報や契約情報と紐づけできる仕組になっています。

この仕組のおかげで、利用者はSIMを別の端末に挿し変えるだけで簡単に端末を替えることができるのです。

5.OCNモバイルONEを利用するために購入するもの
 OCNモバイルONEを利用するためには、SIMフリー端末(スマートフォンやタブレット)とOCNモバイルONEのSIMを購入する必要があります。

6.端末とSIMを購入する
(1)今回子供用に購入した端末とSIM
さぁ端末とSIM選びです。
今回子供用に選んだスマートフォンは以下のものにしました。

スペックは低く抑えられてますが新しいAndroidOSに対応しているモデルの中では一番安く、必要なものが最初から全部ついているのでSIMを挿してOCNモバイルONEの登録さえすれば使えるからです。

少し使ってみましたが、インターネット、050plusの電話、lineは全く問題なく使えています(*1)。子供が使う分にはこれで十分ではないかと思ってます。

■端末


freetel SIMフリー スマートフォン スペシャルパック ( Android4.1 / 3.5inch / 標準SIM Dual sim / 512MB / 8GB microSD付属 / ホワイト ) FT132A_WH_SP

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*1)
購入したスマートフォンは初期不良でSDカードを認識できませんでしたが、メーカーのfreetel(販売店ではありません)のサポートにメールで相談したところ、すぐに返品→調査確認→交換に応じてくれました。SDドライブが初期不良だったそうです。
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SIMの大きさには
 SD(標準)
 microSD(マイクロSD)
 nanoSD
の3種類があり、どの大きさのSIMを挿せるかはスマートフォン端末の機種によって決まっています。

購入するスマートフォンを決めたら必ずSIMのサイズを確認しておきましょう。
今回購入した端末のSIMサイズは標準SDですので、SIMは標準SDのSIMでないと使えません。

今回購入したSIMは、このSIMです。

■SIM

【標準SIM】OCN モバイル ONE SMS対応

OCNモバイルoneのSIMにもいろいろなパターンがあって初めての場合、どれを買ったらいいのかわかりづらいと思いますので、以下に選択のポイントを補足します。

選択のポイントは3つあります。

・購入する端末にあった大きさのSIMを選ぶこと
・SMS対応タイプ、SMS非対応タイプのどちらにするかを選ぶこと
・自分にあったサービスプランのSIMを選ぶこと

です。

今回の場合は、
・選んだ端末(freetelのスマホ)の規格に合わせて、
 標準サイズのSIMにしました。
・LINEを使いたいので、SMS対応のSIMにしました。
・SMS対応の中で最安プランのSIMを選択しました。

SMS対応のSIMでないとSMSを利用できないので注意が必要です。
LINEでIDを登録するときはSMSが必要となりますので、多くの人はLINEを使うかどうかでSMS対応SIMにするかSMS非対応タイプのSIMにするかを決めることになると思います。

サービスプランについては、契約開始後も変更できます。
ですので利用開始時は一番安いプランのSIMを選択すると良いでしょう。

(2)スマートフォン端末の選択について
OCNモバイルONEでは、動作検証済みのSIMフリー端末がこのサイトに掲載されています。
SIMの種類(サイズ)、OS、LTE/3Gをしっかり確認してください。

動作検証済みの端末でなくてもDoCoMoの端末はたいていの場合大丈夫だと思いますが、、
つながらなかった場合の対応は返品交渉なども含めて自己責任になります。

■OSについて
なるべく新しいOSのスマートフォンを選びましょう。
androidスマートフォンの場合、2014/8現在ですとOSバージョンは4.0以降のものにすべきかと思います。


■3G/LTEの通信方式について
LTEは3Gよりも高速にインターネット通信ができる新しい通信方式です。
したがってスマートフォンは
LTEに対応した端末を選ぶようにすべきかと思います。
LTEに対応した端末であればLTEの通信環境の悪いエリアでは3Gでもアクセスできます。

ちなみに、子供用のスマートフォンは安いものを購入しましたが、自分用にはこんなのがほしいと思ってます。
子供のよりずいぶん高いです

候補1:Sony Xperia Z2 D6503 SIMフリー
候補2:SONY Xperia Z1 SIMフリー 海外携帯

(2)SIMの選択について
OCNモバイルOneのSIMにも種類がたくさんあり、パッと見てどれを買ったらよいのかよくわかりません。

契約プランは後からでも変更できるので、下記①と②に注意して最安値のプランのSIMを選びます。
①端末にあった大きさのSIMであること
②LINEが必要な場合はSMS対応、不要な場合はSMS対応でないものを選びます。

以下のいずれかのSIMを選択すると良いでしょう(2014/8現在)。
■SMS対応のSIM
OCN モバイル ONE【SMS対応】標準SIM
OCN モバイル ONE【SMS対応】マイクロSIM
OCN モバイル ONE【SMS対応】ナノSIM

■SMS非対応のSIM

7.登録と設定
スマートフォンとSIMを購入したら、購入したスマートフォンをOCNモバイルoneで使えるようにしなければなりません。

そのためにやることは以下の4つです。
(1)SIMをスマートフォンに挿す
(2)OCNモバイルONEのWEBサイトで登録作業をして
 SIMと契約者の情報を結びつける
(3)OCNモバイルoneでインターネットに接続するよう、
 スマートフォンの設定をする
(4)電話(050plus)やLineのアプリをインストールして
 アプリが使えるようにする

順をおって説明します。

(1)SIMをスマートフォンに挿す
 購入したスマートフォンに購入したSIMを挿します。
 挿す場所は端末によって異なります。どこに挿すかはスマートフォンの説明書で確認しましょう。たいていの端末は背面パネルを開き、バッテリーをはずして抜き差しするようになっています。
 電源が入った状態でSIMを抜き差しすると何か不具合が起きるのでしょう。

(2)OCNモバイルoneのWEBサイトで登録する
 SIMにはそれぞれ固有のIDが付与されています。
 SIMが届いたら、カードに記載されているIDでWEBで登録サイトにアクセスし、契約者の情報やクレジットカードの情報を登録したり、契約プランを選択したりします。050電話の契約をして電話番号を決めるのもここで行います。

 いくつか登録時の選択のポイントを書いておくと、
・最初は一番安いコース(50MB/日)を選ぶとよい
・IP電話を使う場合は050plusを申し込む(*1)
・LINEを使うためにSMS対応カードを申し込んで
 いる場合はSMSを申し込む

 ここで登録を完了させると、後日OCN会員登録情報が送付されてきます。

 *1)ここで電話番号が決定します。また、電話番号を確定する画面でパスワードを設定するようになります。後でアプリをインストールするときに必要になりますので、電話番号とパスワードをしっかりメモしておきましょう。
 
(3)スマートフォンの設定をする
 スマートフォンに、接続先プロバイダ(ここではOCNモバイルone)のアクセスポイント名(APN)を設定をします。
 メニュー構成は端末によって変わりますが、OSが同じであれば設定方法も概ね同じですので、設定についてはこちらのサイトを参考にすると良いでしょう。

 ここまで設定が完了すると、携帯ネットワークを経由してOCNモバイルoneのインターネットに接続できるようになります。
 スマートフォンのブラウザを立ち上げるなどして携帯ネットワークからインターネットにアクセスできているかどうか確認しましょう。
 
 無線LANが利用できる環境がある場合は、ここで無線LANの設定も完了させましょう。
 フルスピードで通信できるデータ量が制限されているので、アプリのインストールなどはなるべく無線LANでやった方がよいです。

(4)電話(050plus)やLineのアプリをインストールしてアプリが使えるようにする
 050plusを使うためにはアプリのインストールが必要です。
 アプリのインストールと使えるようになるまでの初期設定の方法はこちらのサイトを参考にするとよいでしょう。
 また、アプリの詳しい操作についてはこちらのマニュアルを参考にするとよいでしょう。

 LINEのインストールと登録についてはこちらのサイトが参考になるでしょう。

8.通信速度制限について
 子供に使わせるならこれで十分じゃないかと思います。
 月額1000円ちょっとでインターネットも電話もlineも使えます。

 そのかわり、容量が1日50MBを超えると通信速度が200kbpsに制限されます。
 速度制限された場合は日が変わると制限が解除されます。

 以下に、この制限が利用上どういう影響があるかについて補足します。

 まず、1日50MBの容量制限の方について説明すると、、、
 動画をみたり大きなコンテンツ(本とか音楽とか新聞とか・・)をたくさんダウンロードしたりしない限り超えることはないでしょう。
 大きなコンテンツのダウンロードをなるべく無線LAN経由にできればあまり不便は感じないのではないでしょうか。

 次に、200kbpsの速度制限の方について、、、
 lineやメールなどのテキストの通信では不便を感じない十分な通信速度といえます。
 050plus(IP電話)の方も200kbpsの通信速度があれば利用できます。

 ただし、200kbpsの通信速度で動画閲覧や大きなコンテンツのダウンロードをするのは厳しいでしょう。
 10MBのコンテンツをダウンロードするのに10分近くかかる計算となります。漫画1冊が数十MB程度であることを考えると、このようなコンテンツのダウンロードにはむいていません。
 繰り返しとなりますがそのようなコンテンツは無線LANを使ってダウンロードしましょう。

 総論として、通信量制限はあるものの価格の割に十分使えると思います。


9.IP電話(050plus)を使ってみて
以下の点が050plusのメリットだと考えています。

・IP電話とはいっても電話番号をもっているので、固定電話や090/080番号の携帯電話と電話番号で発信、着信することができる
・相手も050Plusを使っていれば世界中どこにかけても通話料がかからない。
・国内固定電話への通話料は全国どこにかけても市内通話料なみの格安料金になる。

 ただし、050 電話で制限される機能として、110番や119番などへの緊急通報、0120のフリーダイヤル番号への発信ができません。緊急通報については地元の警察署や消防署の電話番号を調べて電話帳に登録しておくと良いでしょう。

 続いて電話の使用感についてですが、若干遅延を感じます。

 よくTVで外国と衛星回線で話をしているときにタイムラグがあります。衛星回線ほどではないですが、同じようなタイムラグを感じます。

 音声は思っていたよりもクリアですが、電波環境のよくないところだと通常の携帯電話と比べて音の途切れが気になることがあります。

 私個人の感想としては十分使えるレベルなのでここまで通信料金を抑えられるのであればアリではないかと考えてます。

 また、多くの人がそうであるように、私も自分の携帯番号と携帯メールをなくすのは難しい状況です。

 ですので、

 ・これまでの携帯電話は着信専用で使う
 ・インターネットはメール着信のみとして契約を一番安い契約に切り替える
 ・発信とインターネット通信はOCNモバイルoneを使う

ようにすれば高すぎる携帯料金を大幅に落とせるのではないかと考えています。

自分の分を変えたときはまた記事を投稿しようと思います。