天命歌会ブログファンの皆様


いつもありがとうございます。



通信講座、人気です!!


短歌に興味のある方、ぜひご参加くださいませ!!


短歌を後世に残したいと思っている方、ぜひご参加いただくことで

未来へ繋ぎましょう!!



相変わらず、

光さん、新田さん、笹先生が集まると

話の次元がぶっ飛んでいます。


多分、光さんが一番ぶっちゃけている瞬間な気もします。


メンバー的にも人畜無害なメンバーだけに笑



いよいよここでは書けない内容ばかりになってきたのが

少し残念なくらいです。



よくよくライブを振り返っていると

笹先生のインタビューが絶妙なのだなぁ、と

感心いたします。


毎回ちょうどいい資料や本を持参して、

光さんの魂を揺さぶり、奥底の会話を引き出す・・・。



うーん、改めて凄い!笹先生。


ちなみにこの日は、まったくの偶然ですが、

宮中歌会始の儀が行われた日で、

お題も同じ「光」だったそうです。

凄いシンクロニシティでした!

しかもなんとこの日は光さんの誕生日でした!


そんな僕は新田斎に

「うっちー、病気ちゃうか?のどが腫れとるぞ!

 検診受けなよ。」



と言われ、健康診断に行くことを決意しました。



・病気か?


・ただ太っただけか??



このときばかりは後者求ム!!





さぁ、そんなこんなですが汗


今回の作品(すべてご紹介できないのが残念ですが)はこちら!!




北国のストーブ唸(うな)るしうしうと亡(とお)き祖父母の吟声(うたごえ)に似て
(稲垣通孝)


笹「『亡き』を「とおき」と読むのが、うーん。
祖父母は詩吟をやってらしたのでしょうか?
北国はいらないと思います。その変わりストーブの描写を入れたほうがいいです。
「しうしう」というオノマトペはおもしろいですね。


パンドラの箱読み終えし少年にランプのように天命灯りて 
(内田裕士)


笹「著者の一人が詠むと、ちょっとエラそうかな。
おまえはクラーク博士か!みたいな(笑)。
「ランプのように○○が灯る」という表現は、
ちょっと定番すぎますね。
少年の姿も浮かんでこないですねぇ……。
でも言いたいことはよくわかって、
読んでいて気持ちの良い歌ではありました。



好きなだけごはんこぼして召し上がれ施設外泊夕食の母へ
(倉川悦子)


笹「この歌は『こぼして召し上がれ』がいいですね。
 『好きなだけごはんを召し上がれ』だとありがちですけど
『こぼす』に焦点をあてたところがとてもいいですね。
愛情がこもっていて、いい歌です。」




ごおごおと迫る巨大な流れ星終末思想の願いかなえに
(真草)


笹「終末思想を、『願い』と言い切ったところがうまいですね。
地球の破滅は避けたいと思うのが普通ですが、この作者はそれを願っている。
その壊れた感じがいいですね。あくまで歌としてですが。」




珍獸を狩る面もちで澁谷からひとつ手前の驛にゐる人
(酒井景二朗)


笹「これはよくわからないんですよね。
渋谷のひとつ手前の原宿駅にそういう人がいたのでしょうか。
謎の歌にしても、もうちょっと手がかりを入れてほしいです。」



誕生日点滴しつつ迎えたる母の願いは亡き父のもとへ
(新田義治)


笹「全部言いきっちゃってるから散文なんですよね。
亡き父のいる世界を象徴的に描くか、
それか、仏壇とか現実にあるものを出したほうがよかったですね。」



救えない嘆く心の奥底に大愛の魂(たま)人知れずあり
(出口光)


笹「自分が納得していることをそのまま詠んじゃっているんで、
そうなると、読者は「はぁ、そうですか。だから何ですか?」
ってなっちゃうんですよね。
なので、自分の中でまだ答えの出ていないものを投げ込むと、
うまくいくと思います。
読者の頭の中ではじめて完成するような歌が理想的です。」



ウィルスや ネカマ掻き分け さぁ送信 我の励みは サンキウメイル
(半沢健)


笹「こ、これは……! メールでアドバイスさせて頂きます。」

  



つかみ取り 幼いはずの 彼の手に 握られたチョコ 我より多し
(すう)


笹「練習作品としてはいいのかな? そんなに悪くないです。
一字あけはいらないです。
メールで詳しくアドバイスさせて頂きます。」




ばあちゃんの訛り分からん英語より 我が家の国境母が通訳
(比企由有子)


笹「凝りすぎたところが裏目に出ちゃったかなぁ。
上の句の倒置法もかえってわかりにくいし、
家の中に国境があるというのもやりすぎですね。
「母が通訳」に焦点を当てて作り直せば、
なんとななると思います。
短歌は一点豪華主義を心がけましょう。」



光なき闇夜を走る火車の外にこっそり戦車貨車に載せられ


笹「ちょっと『火車』分かりにくいですけど、
中国で汽車のことを言うそうです。
汽車を隠れ蓑にして戦車が運ばれていると、
戦争を暗示していて不気味な雰囲気をかもしだしています。
メッセージ性の強い歌です。」




人が来る 盆と正月 ああ嫌だ 子供まだかな 婿決まったか
(うめこ)


笹「こちらの添削はメールでやります。」




まほろばの大和の国の民草はリーマンショックで総鬱になり
(出口光)


笹「これもそのまんまですね。
「総鬱」とか大雑把な表現は短歌には向かないんですよね。」


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【光】



陽はあたる病(やまい)に伏せる床(とこ)辺(べ)にもまだ成(な)す有りと光清(さや)けく
(稲垣通孝)


笹「メールでアドバイスいたします。」



目の縁にキラリと光るラメひいて 涙のかわりにあなたに見せる
(比企由有子)


笹「これはなんかリアリティがありますね。実体験でしょうか。
 女のしたたかさともとれるし、けなげさともとれます。」



報道の光あたらぬ人のいて我は其を描く天命として
(原口徳子)


笹「作者がノンフィクション作家の方とかでしたら、説得力があるんですけどね。
詠んだ人が誰か、というところで読み方が変わってくる歌ですね。」



幾百の螢光燈の叱責を受けてメトロのホームにしやがむ
(酒井景二朗)


笹「上手いですね。 
蛍光燈の光を叱責ととらえる感性がいいですね。
この作者は何か十字架を背負って生きているのでしょうか。
ただ、幾百は多い気がしますね。」




かしゃっくう音立て光る写メの中消すことできぬあの人がをり
(真草)


笹「『かしゃっくう』というオノマトペがとてもいいですね。
ひらがな表記も感じが出ています。
上の句は、撮る瞬間を詠んだものなのに、
下の句は、撮った後のモノローグになってしまっています。
その時間差に、読者はちょっと混乱してしまうかも。
「消すことできぬ」も説明的です。
なので、下の句は「笑顔の君を閉じ込める」
くらいのことを書けばちょうどいいと思います。



夜の雪 車のライトに キラキラと 光る結晶 すぐ闇の中
(すう)


笹「夜の雪がいらないかなぁ。詳細はメールで。」



迷い道旅する人の光なり四魂の窓を説きゆく友は
(新田義治)


笹「迷い道を旅するというと、ちょっと余裕も感じられるし、カッコよすぎるかなぁ。
もっと悲惨な旅にしたほうが光が生きるんじゃないでしょうか。
メキキ短歌ですね。」



光速でシリウスに会いに行くような気持ちで井の頭線に乗り込み


笹「シリウスと井の頭線の取り合わせは面白いんですけどねぇ……。
  一刻も早く会いたいという気持ちを詠いたいんでしょうけど。 
井の頭線には速いイメージはないですし、
かといってここでポルシェに乗り込むとかやっても予定調和でおもしろくないし。
最初の発想の段階から考え直したほうがいいかもしれません。



リーマンの恐慌トンネル極まりて 出口のさきに光さしこむ


笹「出口が光るっていう歌1つはあると思っていたんですけど、
まさか本人が詠むとは(笑)。
上の句は表現が大雑把すぎます。
トンネルの中の寒くて暗い様子を丁寧に描いてほしいです。」



次回の歌会は、

2月9日(火)8:00~です。
※17日から変更になりました。


お題は、

艮(うしとら・ごん)
か、この字が入った漢字(銀など)

自由題

です。

ぜひご参加ください!

通信科の参加者も募集中です!!

よろしくお願いいたします!




合同歌集もご好評いただき、



また、通信講座も始まって

いよいよ勢いづいております天命歌会。





十一月十一日とぞろ目の今日、

雨がざくざく降る中での開催です。





参加者が増え、歌も十首ずつと全盛期を取り戻しました!

イエィ♪





ずらりと並んだ歌を眺めながら、





「・・・光さんみたいな歌を歌う人が1人増えてますね・・・。」



笹先生のめがねが光った!











ジャグジーでオリオンビール呑みおれば星座も分からぬほどの星空



                                     内田裕士



笹「星関係3つも来ちゃってるからクドイ。星座も分からぬほどの星空もちょっと陳腐かな?」

 「沖縄を強調したかったのであれば、下の句が弱いかな? いろんな部分でちょっとずつ惜しいかな?」











空高く金木犀の香る日は速佐須良比賣と火遊びがしたい



                稲垣通孝



笹「金木犀だけで空高くも香るもいらないですね。 下の句で現実との対比を詠ったのかもしれませんが、

  火遊びが抽象的ですし、速佐須良比賣の必然性が分からないですね。」









助けてと三回叫ぶ声がして一時停止の画像となる街



                       山本貴美江



笹「一旦止まるけど、また日常に戻る都会の衝撃となにも出来ない人たちを皮肉ったいい歌ですね。」











もみじ見て赤子の手を見 振り返る いつの間にやら 見上げるわが子



                                     うめこ



笹「もみじと赤子の手でアウトですね。千年使い古された表現です。見るが3つあるのもまずいですね。」

 「これは修復不可能ですね。」





・・・う、うめこさん、初挑戦!ナイスチャレンジ!!

大丈夫ですからね♪





笹「みんな昔はこんな感じでしたからね。 なんか今思い出しました。 気合入りますね!」



笹先生のめがねがまた光りました!

うめこさん♪次も頑張ろうね☆









サラリーマンやめた父親いきいきと 農業勤しむ夜遅くまで



                        ヒッキー



笹「散文なんですよね。農業を勤しんでいるさまを描写してほしいんですよ。」











届かない筆まめだった母からは DMだらけの郵便受け



                        倉川悦子



笹「意味が分からないですね。 

  母から届かないことを『DMだらけ』と詠んだのでしょうか?」

 

笹「たぶん、
『筆までだった母からは手紙が届かない』
               という意味でしょう。」







肉体の嘆きの声を聴きながら大天命に立ち尽くすわれ



                                   出口光



笹「 まぁ、光さんは別格ですから。 笑
道歌としてはありだと思います。」









稲刈りに三百余人が集まりし優勝逃せどトラちゃん田んぼ



                                  新田義治



笹「順番を変えたらもっと良くなりますね。」









安楽死告げられし家族の目に涙ティッシュさし出すしかできぬ我



                                   原口徳子




笹「『目に涙』がいらないですね。あとは『~できぬ我』









「究極の吾は誰か」とその問いに「天の意志だ」と答えし我は



                                  出口光



笹「これまた別格ですね。 批評の外にありますね。」

  「光さんだからこそ詠める歌ですね。」









ネクタイにひからびた米ついていた国語教師に人気集まる



                山本貴美江



笹「イケメンな若い先生だったら『かわいい♪』ってなりそうですよね。新米とかけてるのかな?」

 「『人気集まる』と言い切っちゃってるのがもったいないかな?」









米国と呼ぶかの国をこの国は美国(メイグォ)と呼ぶ嫌いなくせに



                                 原口徳子



笹「非常に視点は面白いんですよね。 下の句だけを詠えばいいんですよね。」

  「作者が中国にいるのが分からないと難しいですね。 でも素質がありますね、この方は。」









目出た数八十八を合わせ観ずれば今噛み締める粒ぞ畏き



                                稲垣通孝



笹「色々ごちゃごちゃつめこみすぎですね。言いたいことは1つがいいですね。」



光「道歌からたくさん引っ張ってきた感じやな!!」





・・・稲垣さん、ようこそ♪

内田はこの歌に1票いれました♪



一緒にやっていきましょうね!!









米子さん嫁いだ先の家訓には 米きらしても酒はきらすな



                               倉川悦子



笹「『米子さん』がとってつけたようですね。妹とかにすればもっと入り込めますよね。」










生真面目な父母(おや)が作った米の価値 「トーキョー」出てきて初めて気付く



                               ヒッキー



笹「下の句が散文的なので『初めて気づく花のTOKIO』と思いっきり田舎者チックにするのもいいですよね。」









米びつの心細さが見栄を張り自慢話に高笑い



                              うめこ



笹「ちょっと『てにをは』が分からないですね。 修復不可能を超えてますねぇー・・・。」



笹「修理工もお手上げみたいな」





う、うめこちゃん♪大丈夫だよー☆



僕もたくさん修復不可能もらってますから、エヘへ♪



つ、次も頑張ろうね!また来てね♪









米の国瑞穂の国を奪わんと秋の稲穂にかかる黒雨(くろさめ)



                              出口光



笹「『米の国』は米国のほうがいいですね。 最初以外すごくいい歌ですね。」









初挑戦もち米蒸して一人作る母の味とは似て非なるおはぎ



                               みずきすう



笹「まぁ、これも散文ですね。 『初挑戦』といきなり来るのも良くないですね。」

 「『似て非なる』も短歌の語としては弱いですね。 身の回りにもっと題材あるはずですよね。」



笹「その点、山本さんなんかは視点が斬新ですよね。」



笹「その先に短歌サイズの題材が見えてくるんですよね。」





笹「そんな中、0点だった歌。」









落ちこぼれなのに県知事から電報来たる米屋の息子の挙式



                               内田裕士



笹「『落ちこぼれなのに』がすでに説明的ですね。米屋なことも息子なことも必然性がまったくわからない。」









環境と故郷のため弟は米つくりおり母介護しつつ



                             新田義治



笹「これ取っている人いなくて良かったなぁ。」







・・古株の新田斎と内田が0点。





天命歌人の修行は続く!・・・が新加入は嬉しいのだ!!











しばらく出版に向けての特別授業でしたので、


一段落した今回、


久々に天命歌会例会の開催となりました。




最初、出版に際し、

解説していただいた藤原龍一郎様の名解説の話になりました。

解説のおかげで
僕たちの歌がさらにぐぐっとステキな歌になってきて

光さんにいたっては
「悦ちゃんがそんなにすごい人だったとは思わなかった。」

と言うほど笑


そこから「育てる」という話になりました。


メイクもそうです。

多少ベストとは言えないメイクの生徒さんにでも、

「おぉ!!すごい!!完璧じゃないですか!!」

と言うと、翌日に
その方がベストなメイクをしてくることがあります。



相手を信じること

誉めること

大きく現すこと


の大切さを改めて感じました。



そんな話からの


天命歌会
第二幕、スタートです。




また今年も

全国短歌大会

の季節がやってまいりました。



今年は全員入選を果たしましょう!!




月に似た魅力を持てし女いて今日泊まるのか帰るか読めず

                          内田裕士


笹「うーん、下の句のモノローグを生かすためには上の句の描写をもっとはっきり書くといいですね。」



後半のモノローグを生かすためには
前半の描写が具体的でなくてはならないのです。


「魅力」と言うのは言葉自体が抽象的で
歌には使いにくいのだそうです。





日によりて全部みせたりかくしたり今日はどうかなお月さま様

                           倉川悦子


笹「ジュニア短歌としてはまだアリだけど
 大人の発見としてはどうかなぁ?

 字足らずを埋めたみたいな終わりもどうなんでしょうか?」




寡黙でね 貴く美しく江戸に住む あなたを知るは朝の歌会

                           倉川悦子


笹「まず『寡黙でね』がNGです。口語体でいくなら最後までいきましょう。」





カラオケでテルマを歌うリサが知るベイビーボーイの夏のいたずら

                           内田裕士


笹「言いたいことが分かれちゃっていますね。
 それにしても全体的にちっちゃい歌ですね。

 現代の若者を象徴している歌かもしれませんねー。」



光さん、嬉しそうに
光「これは修復不可能ですね!」


笹「そうですね・・・。 今日はほとんどそうですけど・・・。」


・・・・。


ま、ブランクありますからね。

天命歌会ー!ファイトー!!






初潮が来た少女のように恥じらいて美乳を開くニューハーフショー

                           山本貴美江


笹「美乳と言ってしまうとそれで終わりですからね。
 美乳かどうか読む人に判断してもらえるような描写を詠むか、

 前半を核にして後半はニューハーフをただ詠むのがいいんじゃないかなぁ。」





板前がムーンウォークの格好で冬の魚をひきずっていく

                           山本貴美江


笹「『核』があるからいいですね。 
   その核をどう言うか、表現するか。
    そしてそのための比喩を分かりやすすぎず、

       分かりにくすぎず、例えることが大切なのです。」




途中語られたのですが、

歌人は長生きとのことです。

そしてボケ防止にもなるとのことです。


僕たちも全員、100歳超えていきましょう!!




次回は

◆日時

9月18日 8:00~

◆会場

メキキサロンにて





まずは先日のNHK短歌大会の報告から。




おかげさまで私内田、秀作を受賞させていただきました。




笹先生の「抒情の奇妙な冒険」の解説もされている


栗木京子先生に選んでいただきました。







ハンカチでくるんだはずの紋白蝶壊れた羽根で部屋をでていく


                            内田裕士





そして我らが新田さんも入選!!







神棚に頭を垂れる我なれど子ども奪いし神を許さず


                           新田義治





貴美江さんも


短歌をいくつかリニューアルして


ご披露。







電柱に握手求めるケン坊は覚醒剤の幻覚の中


                          山本貴美江





笹先生大爆笑!!


それぞれの頭の中にそれぞれのケン坊が思い描かれたことでしょう。




光さんは


「俺はどうもコロコロを読む気がしないんだよな。


だから道歌でいく!」



と詠んできた歌は







天命に生きることとは神の声 素直に聴いて行動するのみ


                          出口光



・・・全部言っちゃっています。



笹「これを言わずして伝えるのが歌ですよ。」



光「・・・・絶句。」



光「なんかどうもナヨッちくて、キライなんだよな。」



内田「光さん、こないだ僕に『嫌いなことほどやるんだよ』って言ってくれたじゃないですか。


   人には言うくせに、自分は逃げるんですか?」




光「・・・!・・・おっほっほ(独特な華族風笑い)・・・ そうかぁぁ・・・。」



と、瀕死状態の光さん。



なんと思いがけず歌会で自分の壁と出会い、それを突破せんとする


光さんはまさに天命道場人生の人だなぁ、と改めて感じました。




次回出版に向けていよいよ終盤です。



見習い歌人で【秀作】獲得の内田です。


・・・すみません、自慢です。




歌会ブログ、ちょっとご無沙汰しております。


このブログ愛読者の皆様、すみませんでした。




ついに天命歌会が本をだすことになりました。

今回はその最終推敲です。



今回の様子だと相当おもしろい歌集になりそうです。

結構自信あります。



まずは新田さん。


四十四首も詠んできまして、さすが新田斎。


歌にも貫禄がでてきてどこに出しても恥ずかしくない歌が並びます。





四方山の話にいでし武勇伝友よ鬼籍で暴れているか


                       新田義治




特に魂絡みの歌、お子さんの歌は私たちの魂を揺さぶります。

大きな愛、彼の使命・天命が浮きぼりあがってきます。

こちらの愛まで育っていくようです。

新田さん、歌を通しても天命を実行していますね。



・・・のですが


後半女性との愛を詠った歌のあたりから

雲行きがガラリと変わりました。


なんだか、エロ親父のエロ短歌に感じられるんですよね。



光さんがニンマリしながら

「・・・天命が見えてくるね♪」



と。




続きまして貴美江さん。



一番目の歌がいきなり



「血まみれの・・・



から始まり、メンバーの度肝を抜きます。



笹先生をして

「プロ顔負けですね。 別に歌集だしてほしいですねぇ。」


と言わしめるほどの新宿短歌。


圧巻です。


皆さん、相当おもしろいし、気づきがありますよ。必見です。



ちなみに上記の歌は





血まみれの人が寝ている路地裏でハル婆さんが門松飾る


                         山本貴美江





強烈です!!




~後編へつづく~


~前編からのつづき~

 ※前編からお読みください。




お次は私、内田。



前半の歌で

「本当に女衒の人に思われますがいいんですか?内田さんがいいならいいですが。」


と笹先生に本格的に問いただされ、動揺する内田。

先生のその姿、S司さん級でした。(身内ネタ)



やはりメイク短歌が一番伝わるようです。


そうなんだなぁ。 そうかそうか。  なのでメイク短歌一色で行きます。






ギャルの付けしマスカラ五本くろぐろとアフリカで見しタランチュラよぎる

                          内田裕士



なんだか、


徐々に歌を通して人の天命が浮かび上がっていきますね。


天命歌会がその形を創り始めました。


光さん、いい感じですね!!






続いて

倉川悦ちゃん。


久しぶりの参加ですが、きちんと20首詠んできてくださいました。


約束を守る人ですね。




いくつかのSF(修復不可能)短歌の合間から


介護短歌がぼんやり浮かび上がっていくようですよ。





冷凍にしていたはずのがんもどきやまんば母が喰わえていく

                         倉川悦子




そして岩田さん




やはり見ていると浮かび上がっていきます。



OL短歌?



パラサイト短歌?



・・・負け犬短歌?!!!



必死に健気に生きる現代の強くて弱い、未来に社会に想いを抱く・・・

そんな女性たちの代表として力強く詠います!!





就寝のベッドにかけるアロマ香イランイランを夢にたずさえ

                         岩田やよい





最後は光さん。



「見せたくない!」



と弱音を吐く光さん。


なんだかいつもの勢いがありませんね。





これは僕も感じたことですが

新田斎、貴美江さんの魂の叫びを聞くと、
なんとも自分の歌がちっぽけで自分の核を伝えようとせず、


その脇っちょにある、そのとき思いついたおしゃれフレーズを詠んでいる、いわゆる岡サーファー的な
自己嫌悪に陥るのです。



自分の天命の分野を率直に詠めていないと感じたのでしょう。



駄々っ子光さん、次回化けるか??!


そんな光さんの、核ではないけどとってもステキな歌を


ご紹介いたします。




ひとしずく宇宙に落ちたる青の珠 かぐやの里から眺めていたり

                            出口光


いよいよ
次回、見習い歌人が余すことなく、
各自の魂を持ち寄りますっ!!!


◆日時:2月18日(水)8:00~10:00

◆会場:メキキサロン


随時参加者募集中!!


さて、暑い日が続く今日この頃



天命歌会がしめやかに行われました。




朝一はふんどしの話題になりました。



最近光さんはふんどしをはいているそうで


しかも聞いてみると結構ふんどしをはいている人が

多いのだそうです。



「意外と多いんですよ!」


と目を開いてアツく語る光さん。



僕も履こうかな・・・汗




さて、そんな夏の歌会。



早速作品に行ってみましょう!


レッツ詠む詠む~!!(意味なし)




「月」




原色の16色の飲み屋街兵士の足も月も傾く


                    山本貴美江



笹「月も傾く、はいいですね。 ただ原色16色じゃないですからね。兵士の必然性もわからない。」





断わりし縁談思い涙ぐむかぐや姫様いまだ独り身


                    新田義治



笹「なんでかぐや姫なのかわからない。独り身って言っちゃうとおもしろくない。」





万引きを素直に詫びる眼のなかに月明かりさす夕立のあと


                       出口光



笹「お題負け、って感じがする月ですね。しかも月明かりと夕立の2つはうるさいですね。」





助けてよ見上げたときに月見えず携帯開き光補う


                        内田裕士



笹「光補うが余計でしたね。余韻がなくなっちゃう。発想はおもしろいですね。」





新月に未来リストを書き出すも並ぶ言葉は仕事のみなり


                          岩田やよい



笹「発想はおもしろいですね。ミクシでも流行りましたね。欲望にまみれた書き込みだらけでしたね。」





月白に癒へてざらつく恋の傷また花の名をひとつ覚えむ


                           山地



笹「歌謡曲調ですね、ふられておいてそんな余裕ないだろ!みたいな。いい歌ですけどね。」




「自由題」





役行者弘法大師王仁三郎月読宮でどんちゃん騒ぎ


                          出口光



内「僕これはすごい好きです。上の句の3人が集まってどんちゃん出来る世界と思うと涙が出ます。

 やっとこの世界が来たね、俺たち頑張った、乾杯!そんな世界を想像したら感動しました。」


笹「いかにも光さんの歌ですね。」





梅雨明けの空の下へと飛び出して旅先までも君の名を聞く


                          岩田やよい



笹「歌謡曲調ですねぇ。具体的な何かで描写して欲しかった。 お話になっちゃう。」





六本木ヒルズや羽田空港の青い光にまどろむな日本


                           内田裕士



笹「本当は崩壊しちゃうんだぞ、という警告が伝わってくる歌ですね。『や』が大雑把でもったいないですね。」





金縛りの最中に目を開けたとき白い老婆にハグされていて


                          山本貴美江



笹「いかにもな歌ですね。 僕も友人からよく聞く話ですね。」





時を追い時に追われて時を往く流れの中で泡沫と消え


                           山地



笹「何が言いたいのか、泡との違いが分からない。理屈っぽいですね。」





神求め道を広める我なれど子ども奪いし神を許さず


                           新田義治



笹「これいいですよ。矛盾が歌ですから。 心の叫びですよね。素晴らしい。」




新田さんの人生の統合、天命を感じざるを得ない

矛盾を矛盾のままに詠うからこそかえってその重みやリアリティ、覚悟が伝わってきます。



彼は生涯、この葛藤の中彼にしか広めることの出来ないものを

人に伝え続けることでしょう。




ついに天命歌会の天命歌会たる姿が顕れてきました。




私たちも新田斎(神にいつくひとの敬称だそうです)に遅れるな!日本。




もう3年目に突入の天命歌会。



果たして私たちは成長しているのだろうか。



心配ながらもでも確実に物事に対する

見方、捉え方、には趣がでてきている、ような、気は・・・・する・・・。(自信なし)




そんな6月の天命歌会は



話題の引き寄せの法則論から

始まりました。



出口氏曰く

「引き寄せの法則は天動説なんですよ。自分中心で点がまわる。自分に引き寄せられているんですよ。」


さらにこう続く。

「・・・本当は地動説なんですよ。あたかも引き寄せているように見えて、それは天命に導かれて・・・」



光さんは最新理論を天命歌会のメンバーにまず言ってみるのだ。

光さんの最新理論を常に早く聞きたいという方も天命歌会はグー。(時節ネタ)



そこから笹先生の「達人とは?」の話になりました。



歌のコンクールみたいなのがあるがその選歌の際、


達人はパッパッパッパッ・・・とあっという間に一目見て

その歌を判断するらしい。


なんかその抱えている紙のオーラみたいなもので

瞬時に秀歌か否かが感じ取れるらしいのだ。




すごいなぁ、と思いつつもやはり自分の専門分野においては

そのことをやっていたりする。



僕なら顔を見た瞬間、どこに何色を乗せればもっとキレイになるかが分かるように、


光さんなら会話のフレーズだけでその相手の天命を見極めるように、


新田さんなら表情と名前を見ただけで何に引っかかっているか分かるように。




話がそれますが

専門分野の中のさらに切り分けた専門分野では世界一でありたいと思います。


それは「智」ゆえのあまり意味の無い執着なのでしょうか?

貢献の意味でも必要だと思うんだけどなぁ。




・・・さてさて、



そんな中、今回の参加者は4名。



作品はこちら!



「自由題」





ひとしずく宇宙に落ちたる青の珠かぐやの里で夢を枕に


                         出口光


笹「上の区がまずいい! 下の句をもうちょっと工夫したらかなりいい歌になりますよ。」





ひとしずく宇宙に落ちたる青の珠月姫の白きひざを枕に



笹「これだとプロ級の歌ですね。」



僕も詠んで鳥肌立ちました。光さんブレイク寸前!!





新入りのラジオがやかましと地下街に寝る老舗ホームレス


                         山本貴美江


笹「老舗が分かりにくいですね。老だけとか長老だけとかなにかないですかね。」






肉欲のうずき残りし還暦の朝に想うはタマシイとカミ


                          新田義治


笹「これは性欲の燃えカスの歌ですね。」



    一同爆笑!! 



笹「観音菩薩とかに欲情しちゃうとか罰当たりな歌もいいですね。」






肉欲のうずき残りし還暦の朝に想にえり観音菩薩



罰当たり!!



僕の友達の「実は昔アフリカの○○族のドキュメント番組で欲情した、」というカミングアウトを思い出しました。





大切な君と天命比べたら君を選べる君に会いたい


                        内田裕士


笹「賛否両論ですね。 歌謡曲っぽいですね。

  でも天命をポップスのように歌ったのはいいですね。」





続いてのお題は


「雨」





紫陽花は一雨ごとに濃くなれり身の上話塗り替えるマリー


                        山本貴美江


笹「 ウソを上塗りしていくのか、フランスの娼婦のような、これはどこ出しても通用しますね。」



おぉ~、ついに歌舞伎町曼荼羅の本領発揮!!

http://terakoyajuku.jp/n09/index.html






言霊を学べてふとみた天気予報降らしたるはもしやアメ出ス


                         内田裕士


笹「『ふと』『もしや』は致命的ですね。副詞を使うのはタブーです。 アメ出スを生かさないと。」






雨水を受ける盥(たらい)にふたしずく娘の笑顔震えて消えた


                        出口光


笹「雨水は涙にしたら良かったんじゃないかな?」


新「どうしてふたしずくなの?」


内「自由題でひとしずくをもう使っちゃっているからじゃないですか?」



光さん図星つかれて大爆笑!!






梅雨入りを待ちのぞみたるアマガエル傘は要らぬか酸性雨降る


                         新田義治



笹「古典的ではある。動植物に語りかけるのは。」


 「ハゲの予感を歌ってもいいですよね。 リーブ21の看板よぎるとか、リアップの雨降らしたろうかとか。」





そんなこんなで6月の歌会は閉じられたわけです。




次回は


7月22日(火)8:00~


お題は


「月」「自由題」


です。


初めての方もお気軽にご参加ください。



申込みは


ucci@bi-juku.jp


に[件名]歌会722[本文]お名前と電話番号


明記の上、メールくださいませ。





今回のお勉強は


添削コーナー


ということで


誰かが詠んだ作品を添削している例を見ながら

短歌を学びました。



・動詞・要点を絞る

・「ああ」などの字数あわせをしない

・答えを言わない

・言わずもがなは省略する

・矛盾こそが詩である



などを学びました。


うーん、短歌ってわかっちゃいるけど表現できないんだよなぁ。



「地図」




日の本と世界の地図を重ね見て大志(ゆめ)を肴に同志(とも)と酒呑む


                    新田義治


笹「大志を(ゆめ)と読ませるのははさすがに無理がありますねぇ。」

 「なんか、アジアは1つなり。と盛り上がってる心は青年っていう歌ですね。」


笹「これはどういう意味なんですか?」


新「これはね、日本地図と世界地図をかさねていくと・・・そあいjふぉ;あmnh;・」



1日1回! 新田ワールド♪




グーグルのマップに自分発見しヘアスタイルの失敗気づく


                    内田裕士


笹「グーグルアースっていれればよかったんですけどね。

地図にひっぱられちゃいましたね。 でも、人うつらないですけどね。」




ナビ頼り地図の読めないますお君人生のナビは彼女次第さ


                    倉川悦子


笹「『ナビ頼り』と『地図の読めない』が一緒ですね。 彼女だと第三者的なんで当事者として『私次第さ』と詠むのもパワーが出ますね。」




「自由題」




ノコノコと焼いてよ煮てよとたけのこがこげ茶の和服で路地からみつめる


                    倉川悦子


笹「『ノコノコ』は伸びるイメージなので『コロコロ』がいいかもですね。」

 「あとは、路地がど根性シリーズみたいで必要ないですね。」



コロコロと焼いてよ煮てよとたけのこがこげ茶の和服で僕をみつめる


う~ん。 マーベラス♪




恋はバッテラうすいの上にかぶってるそれも一緒に食べるんだってさ


                    内田裕士


笹「酸っぱい恋なんですかねぇ。 『うすいの』が少しわかりにくいんですよね。」

 「バッテラでいくなら『うすいの』はいらないですよね。」


 「これで付き合っている彼女が70歳とかだったら驚きですよね。」




またおねしょしたのと叱る妻の声幼娘のこころを想う


                    新田義治


笹「『厳しいんじゃないの?』と想う気持ちをもっとうたって欲しかったですね。」




・・・と言うわけで、今回は最小の3名での歌会となりました。



いつもなら話題が豊富の歌会ブログもひっそりと書き終えるにあたり、

今回お休みの国際ビジネスマンの個性に気づかされます。


やはりKB氏は周りに話題を提供する方なのですね。



変な尊敬が新たに芽生えたところで、5月の歌会はここまで。



ついに

我ら天命歌人たち待望の

「念力短歌トレーニング」

が発売されました。


次回以降こちらがテキストになります。  ヤター♪

いいかげん、うまくなりたいものです・・・。


ちょっと真剣に悩み中です。なかなか上達しない・・・。

私メイク教室しておりますが、生徒さんがなかなか眉が上手に描けない気持ちが

今ならわかります。  みんな頑張ってるんだね、今までごめんなさい。


まず今回は、縁語(のようなもの)を習いました。


・「雪」と「消える」


・「夏」と「緑」


という連想させる言葉を歌に載せることで共鳴させる技法です。


ただし縁語は、掛詞など決まりがあるので連想語として考えましょう。



また見落としがちな発見を詠む、というのを習いました。



・女の子がトイレの紙を三角に折る


・子供のイスの足にご飯粒がついている


などの発見ですね。



そんなわけで新春歌会、作品はコチラ。



<船>



風強く地図役立たぬ船出でも首から下げた志揺れず

内田裕士


笹「『地図役立たぬ』が余計でしたね。もっと風の強い情景を入れたいですね。

上の句をもっとリアリティのある表現にしたらもっといいですね。」




船便で届いた封筒クシャクシャでしわの分だけ妄想はせる

                   倉川悦子


笹「まず『外国から』ではなく『船便』というのがいいですねぇ。

妄想はせるのではなく、妄想してしまっている方がもっといいですね。」

でもすごくいい歌ですね。」





地蔵さん薬師如来に阿弥陀仏屋形船にて彼岸の花見

新田義治


笹「これはたとえでしょうかね?ただ薬師如来と言われても映像浮かばないんですよね。」

『薬師如来に阿弥陀仏』強すぎますね。どっちかにしたらいいのですが。

あと意図、想いが見えないかったですね。」


新「これは、彼岸はあっちの世界っちゅうことね。これみんな死んだら連れてってくれる方たちよ。」


笹「・・・うーん。わかりにくいですね。 それが分かればおもしろいですが。」


光「教養と栄養がたくさんないとわかんないね♪」




(四国高松の金刀比羅(こんぴら)宮に参拝して)
千段の石段登り金刀比羅の心に刺さり息も絶え絶え

出口光


笹「金刀比羅の心に刺さりがわかりませんね。」


光「正式参拝してきたわけね。 金刀比羅さんは海の神様、交通の神様なんですよ。 

つまりこれから航海の安全を祈ってきたんですよ。」


新「後悔せんでよね♪」


光「新田さん、そんな浅いもんじゃないんですよ。」


~親父ゲンカ~


笹「内田さん、これブログに載せておきましょうね。」



一日に百軒潰れる繁華街小さな船で時代を越える

山本貴美江


笹「一日百件もつぶれますかねぇ? ですが決意を感じる歌ですね。 実感がこもってていいですね。」




天命に導かれての入門でいきなり課せる高きハードル

野口佳子


笹「悪くないんですけど、当たり前になっちゃう。『天命』を他の言葉にしても読めちゃうんで。」