起業・創業・ビジネス支援「ジョブラボぐんま」

起業・創業・ビジネス支援「ジョブラボぐんま」

群馬県で起業・創業・ビジネス支援の活動を行っている「ジョブラボぐんま」の活動日記です。皆が活用できるビジネス支援プラットフォームの構築を目指しています。

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桐生信用金庫さんが日本財団のわがまち基金を受託しました。

連携事業者として、キッズバレイさんと共に、

ジョブラボぐんまも参加することとなりました。

 

詳しくは、後日行なわれる記者会見以降に説明できると思います。

 

 

6月27日に、ココトモにて、プレスリリース活用講座を開催しました。

 

リリースについて、自分視点だけではなく、記者視点、読者視点も織り交ぜて、

全体を組み立てた方がいいですよ。みたいな話をしました。

 

その時に使ったのがこちらのスキーム図です。

何かの参考になれば幸いです。

 

 

 

この他にも、2つほどポイントがあるのですが、

それは実際に聞かれた方へのプレゼントということで。

 

仕掛けて、リリースを用意して、メディアに取り上げられたことで、

売上が倍(新築4棟分くらいUP)になったクライアントさんもいらっしゃいました。

ゴール(行きたい先)が見える場合、どういうプロセスを経れば、

辿り着けるかがわかると良いですよね。

最近では、そのような思考方法も提供しています。


ご用命は、joblab@fmkiryu.jpまで。

 

 

 

 

*様々なサイトの記事を深読みしてみます。

 

1億円を借りれば、「ダイソン」を作れる

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/230078/052100137/?n_cid=nbpnbo_fbbn

 

創業者に話を聞くと陥りやすい現象。少し深読みしてみます。

 

ダイソンがサイクロン方式の掃除機を発明した当時、イギリス国内では、紙パックを使わない掃除機は、業界から総スカンだったということ。

 

当時、掃除機の紙パックの市場は日本円で150億円の市場規模があったらしく、そうなると、紙パックのいらない掃除機が市場に投入されることはなかった。

 

しかし、1985年、日本のシルバー精工という会社の子会社、サイクロンジャパンが、当時33才のダイソン博士の発明(サイクロン方式の掃除機)を利用して、G-FORCEという掃除機を製造販売する。当時の価格は33万円超え。

その後も本家ダイソンが製品を作ってからもずっと売っていたので(2012年に倒産するのだが、その直前まで販売していたと思う。最後の頃は20万円くらいだった)、かなり長い期間特許利用を行なっていたのだろう。

 

https://www.gizmodo.jp/…/10/dyson_g-force_vs_digital_slim.h…

 

日本国内での販売だけで得た特許利用料によって、ダイソンは会社を設立するが、その後、最初に送り出したDC01のデビューは1993年なので、1983年にG-FORCEの発明してから、実に10年の歳月がかかっているのだ。

 

さて、華僑の起業ノートという書籍の中で、起業に必要な役割を3つに分類して紹介している。

https://www.amazon.co.jp/…/B010L23R…/ref=dp-kindle-redirect…

 

「お金を出す人」「知恵を出す人」「動いて形にする人」

 

この3者で作る三角形の大きさがビジネスの大きさを表し、三者の役割はステージによって変化していくことで新しいパートナーを獲得する、というのが華僑の教えだと言う。

 

そういう点では、知恵を持つダイソンがいて、そこに、お金を出したのがサイクロンジャパン(アホみたいな高価な掃除機のおかげか、親会社のシルバー精工は、1984年には東証一部に上場、1985年3月が売上高のピークだった)で、それを作ったのもサイクロンジャパンということで、結局はこの3つの役割を2者で担っていたという話ということに。

 

そして、多額の特許利用料を得たダイソンは、3つの役割を全て自前で出来るようにした。

 

1993年に、会社を作り、開発を行い、製造販売した。

 

1人の人間がコントロールするからブランディングなんてものは必要なく、1人の美意識と知恵で未来を切り開くことが出来た。独創的なアイデアと技術が、製品になり、価値を産みだし、イノベーティブな企業へと変貌した。

 

マブチモーターがモーターの規格化によっておもちゃ業界でイノベーションを起こしたように(詳しくは、ストーリーとしての競争戦略を参照)、ダイソンは、高出力の小型モーターの開発に特化したことで、モーターを使うすべての分野への進出を可能とした。

 

モーターの企業と言えば、日本電産を思い出す。
国内のモーター企業や海外企業のモーター事業をM&Aによって取得して巨大化してきた日本の多面的なモーター企業だ。

一方で、1人のエンジニアが自らの美意識を貫いて行く高性能なモーターを持つダイソンは考え方が中小企業っぽくて良い(笑。

その他、特定の分野に特化してモーターを提供するという企業もある。

これらはどれが良い悪いの話ではない。何を選ぶか?という選択の話。

 

また、アップルは、思想的・哲学的な美意識を持つエンジニアリングのわかる経営者の後継を探すのに苦労した(最近のアップルはイマイチだと個人的に思ってる)。インダストリアルデザインとエンジニアリングの先にある美意識を持つ経営者であるダイソンは、「次の世代を受け継ぐエンジニア」の発掘に気づいている点も興味深い。

 

その点において、理系・文系で学び、様々な分野で働く日本と違い、学びを仕事に転換させられる仕組みを企業が作るなんて、実にエンジニアっぽい発想だと思う。今はお金もあるのでいくらでも開発に時間をかけられるし、好循環が生まれている。

 

ダイソン博士の選択を表面的に見るのか、様々な文脈の中で捉えるかによって、見え方は大きくことなる。「金持ちは長財布を使っている」としても、「長財布を使えばお金持ちになれる」わけではないのと同じ。

 

さて、そうなると気になるのは、100万ドルを銀行から借りたのは、いつなのだろうか、ということ。

知的財産を持ち、それがお金になることが証明出来たから1億円借りれたのか(これであれば1985年〜1993年までの間)、彼自身が取り組んできた1983年までの小さな発見と発明によって、1億円を調達できたのか、そのあたりを掘り下げて聞いてほしいところ。だが、ネットの記事をいろいろと見てみると、たぶん後者ではないかと思う。

 

ただいずれにしても、1億円を借り(れる“発明”を持ってい)れば、「ダイソン」を作れる

 

ということなのだろう。うん、そう思う。

 

最後に宣伝。

 

オープンイノベーションは、個人の心根、企業の利益、社会的な大義という文脈をある程度の期間の中で統一させられれば難しくはない。つまり、期間限定で実施するプロジェクトであれば可能だが、この文脈の統一を実現するコミュニケーション技術の方がカギだと思っている。

で、そのあたりは、ジョブラボぐんまが得意としているところであり、地域コミュニティブランドのカギでもある。ご用命あれば是非。いろいろな企業の得意なことを取材して集めていますので、ご連絡ください。

 

joblab@fmkiryu.jp *「取材希望」とタイトルに入れてください。