アンジュルム主演舞台『MODE』が無事千秋楽を終え、
今週からはいよいよ10月19日に迫った
新曲リリースに向けてのアピールが本格的にスタート。

 

この秋は主演舞台、全国ツアー、そして新曲リリースと、
色んな事が同時進行でメンバーの皆さんは
忙しい毎日を送られているご様子ですが、

 

2年前の夏は1ヶ月近くお休み無しでずっと
各地を回ってイベントやライブ漬けの毎日で、
楽屋ではこんなグッタリな状態↓だったので(笑)、

 


 


それに比べたら今年はみんな
楽屋でトランプや花いちもんめに興じる
元気が有り余っているみたいで
頼もしい限りです。(・∀・)

 

 

 


 


22枚目となる今回は、

 

『上手く言えない』

 

『愛のため今日まで進化してきた人間

  愛のためすべて退化してきた人間』

 

『忘れてあげる』

 

のトリプルA面シングル。

 

ブログのタイトルに文字数が収まりきらない、
なにやら舌を噛みそうな長いタイトルで、
実際メンバーも曲紹介でまともに言えてない曲も
混ざっております。(笑)汗

 

今回は新メンバー笠原桃菜さんが加入して初のシングルであり、
上國料萌衣さんも加入してもうすぐ一年を迎え、
新体制となった9人のアンジュルムが試される一枚となるでしょう。

 

これまでは四字熟語で人生観や生き様を
熱く歌い上げる曲が多かった戦うアンジュルム。

 

今回は三者三様、
3曲ともそれぞれ違うアプローチで愛を語ります。

 

 

 


『上手く言えない』

 

 

 


作詞作曲を手掛けるのは
『大器晩成』でもお世話になった中島卓偉さんで、

 

絶対ライブで盛り上がるであろう
アンジュルムらしいアップテンポなノリの良い曲。

 

強い想いを内に秘めていても、
それを口に出すまでには大きな隔たりがあって、
なかなかそれを乗り越えられないもどかしい自分を、

 

キャッチーで耳に残るフレーズの繰り返しで
一点突破してやろうという

ストレートでパワフルな感じが
実に卓偉さんらしい表現だと思います。グー

 


ふと気がつくと自分も思わず口ずさんでしまう
「上手く言えない♪」の連打から、

 

最後に勝田さん→竹内さん→室田さんへとつなぐ
美しいフェイクは聴きどころ。

 

個人的には室田さんのキレのある動きと
笑顔・ドヤ顔・決め顔がこの曲のノリにピッタリで、
やたら目を引かれます。グラサン

 


衣装はまるで夜空に星々の宝石を散りばめたかのような
カラフルな可愛いデザインで、
ちょっと足つぼマットにも似てるかも。(笑)

 

 

MVのイメージシーンはなにやら真剣な表情で
図面を引いて工作しているところから
いきなり放水が始まって、
メンバーみんなビックリしておおはしゃぎ。

 

勢いのいい水しぶきの爽快感と
みんなの楽しそうな表情を見ると、

 

最後はちゃんと勇気を出して
上手く言えたのかなって思います。照れ

 

 

 


『許してあげる』

 

 

 


この曲は『嗚呼 すすきの』や『糸島Distance』のような、
しっとりと歌い上げるバラード。

 

先の2曲はケンカしちゃって後悔な
未練の残る失恋模様でしたが、

 

今回は大切に思ってるからこそ、
次の恋に踏み出せるよう全て忘れてあげるという、

 

前向きでありながらも
なんとも切ない失恋ソングです。(ノ_-。)

 


イメージシーンに使われている小物が
とってもおしゃれで、

 

秋の紅葉や枯れ葉を思わせる
落ち着いたブラウン系の衣装に、

 

普段のわちゃわちゃしたお子様たちが見せる
大人びた表情が相まって、

 

エレガントで美しい映像に仕上がっています。(*´ェ`*)

 


中でも和田さんはさすが大人の貫禄と表現力。

 

こういう曲ではやはり後輩たちより一枚上手
という気がします。

 


余談ですが、個人的にはどうしても
BICYCLEのトランプに目がいってしまいがち。

 

我が家でも赤と青のライダーバックでよく遊んでいるので、
なんかそこだけヘンに親近感。(笑)あせる

 

こういうシーンではタリホーでもBeeでもなく、
BICYCLEなんですね。

 

⇒『マジックの世界』

 

 

 


『愛のため今日まで進化してきた人間

  愛のためすべて退化してきた人間』

 

 

 


四字熟語の生き様ソングから一転、
舌を噛みそうな長いタイトルの愛の歌。

 

これまで情熱的戦闘的な
強めの歌で攻めてきたアンジュルムが、

人造人間をイメージした無機質な動きと歌い方で、
また新たな表現を獲得。

 

毎回シングルのうちどれか一曲は
新人や若手をフィーチャーする曲になっていますが、

 

今回はこの曲で新メンバー笠原さんを中心に据え、
新体制のアンジュルムをアピールするのに相応しい
一曲になっています。

 

新人をお客様扱いせず、
どんどん前に立たせてチャンスを与えるのも
アンジュルムの良いところですね。グッド!

 

 

曲全体は大きく二つのイメージで構成されていて、
前半部分の機械的なパートと
後半部分の人間的なパート。

 

歌詞の内容も、歌い方も、振り付けも、
あえて感情を排して無機質に表現する前半の前フリが、
人間らしく感情的に歌い上げる後半を引き立てています。

 


笠原さんのまだ慣れていない初々しい感じや、
勝田さんの透き通るような歌声とエコな歌い方、
前髪を切った相川さんのミステリアスな雰囲気が
人造人間っぽさをよく表していて、
未来をイメージした世界観にピッタリ。

 

逆に中西さんのこぶしを効かせた歌い方や、
室田さんの伸びのある歌声、
竹内さんのちょっとクセのある歌い方が
人間らしさをよく表していていて、

 

二つのパートのコントラストが
明確に浮かび上がっています。

 

 

間奏のダンスパートでは
センター佐々木さんのキレと表情に思わず鳥肌。

 

マシンボイスのようなフラットな歌声と、
情熱的な激しいダンスのギャップにシビレます。

 

伸び盛り育ち盛りの佐々木さんは、
今まさに旬を迎えつつあるのを感じます。

 


和田さんの芸術的な表現力はもはや言うに及ばず。

 

今や和田さんの必殺技にもなっているウインクに

ハートを撃ち抜かれること間違いなし。(笑)恋の矢

 


その和田さんと対を成す上國料さんの成長ぶりには
目を見張るものがあります。

 

舞台『MODE』でも大きな役を立派に務め上げ、
歌の表現力にもさらに磨きがかかって
完全に才能が開花。

 

わずか一年で驚くほど飛躍的に進化を遂げました。

 


適材適所で配置された各メンバー
それぞれの個性が光っていて、

 

制作スタッフさんたちもアンジュルムのことを
よく理解してくださっているのが伝わってきます。

 


 

 

この曲の作詞を手掛けたのは
『乙女の逆襲』『出すぎた杭は打たれない』『次々続々』
等でおなじみの児玉雨子さん。

 

言葉選びは今風で程よく刺激的、
韻の踏み方も綺麗で、

聴いていてとても心地良いのですが、

 

あるところから急に「重たくなる」のが雨子節。

 

意図してなのか、自然とそうなるのか、
哲学的なメッセージ性の底に流れる
女の情念のようなものが
児玉先生の持ち味だと私は思っていて、

 

この歌に出てくる
電波が飛んでないところでも自分を見つけてほしい、
始発電車が動き出してない時間に会いに来てほしい、
というくだりは、まさに彼女の真骨頂。

 

緊急の要件ならばともかく、
普段からそんなこと言われたらフツー誰だって
あー面倒くさい、ちょー面倒くさいって思うはず。

 

でも愛とはそういう面倒なもの。

 

人間が面倒くさいと感じるところに愛はある。

 

どんなに技術が進歩して便利になって、
いつでもどこでも画面の向こう側で
繋がれるようになっても、

 

結局その面倒くささを乗り越える行為でしか
愛を証明する手段はない。

 

そんな雨子節の情念をこの歌に感じます。

 

イマドキの便利なネット社会を表すワードの羅列で
進化した世界へ放り込んでおいて、

 

最後に「始発電車」という物理的な言葉で
一気に引き戻すあたり、

 

実に児玉先生らしい感性。
 

私も愛と面倒くさいを心の天秤にかけた時、
面倒くさいが勝ることのないよう
気をつけたいものです。(・・。)ゞ

 


まあ私の勝手な解釈は置いておくとして、
リーダー和田彩花さんが歌詞の意味を深く考察して
曲紹介で熱く語ってくれているので、
ぜひそちらに耳を傾けてほしいです。

 


 

 

 


私は相手次第の順位をさほど重視してはいないので、
自己記録を更新してくれればそれでいいかな
と思っておりますが、

 

アンジュルムに改名してからここまで4作連続
ウィークリーチャート2位が続いているので、

 

本人たちのためにも

ここらで強い追い風が吹いてくれると良いのですが。まじかるクラウン

 

 

舞台を経験すると普段と違う歌い方や声の出し方、
表現方法が身についたりするので、

 

今ならレコーディング当時とはひと味違った
歌になっているかも。

 

アンジュルムのため今日まで進化してきた
メンバーの成長ぶりにぜひ注目してほしいです。