今日もいい日です。 -5ページ目

手段の目的化

モテル人になる、美しくなる、資格をとる、技術をマスターする・・・

世の中セミナーが溢れていますね。
そういう私も「伝える・教える」側に立つこともありますし、当店の
2階は「講師」輩出の場として機能しているのですが、
最近、「手段の目的化」について講師さんたちと話す機会が増え
てきています。

手段の目的化
もともと、ある目的を実現するために手段を選択したはずなのに、
その手段を実行することが目的化してしまうこと
(出展:GLOBIS.JP)

食事やスポーツなど、目的化を必ずしも否定するわけではないの
ですが、セミナーの類はちょっとどうかなあ・・というものもあります。

例えば、美しくなるための○○セミナー
大半が異性への優位な主張の手段として実施されているように
感じますが(あくまでも事例です)
自分にあったカラーを探す、メイク・ファッションのテクニック、
美しい姿勢・・

恐らく、異性へのアピールが成功した結果、その人が考える
「幸せな人生」へとたどりつくことが目的のはず。
なのに、手段が目的化してしまうと、本来の目的が見えなくなり
なんのためにその技術を習得したのか、わからなくなるのでは
ないかと感じるのです。

だからこそ、講師は「なぜそれを教えているのか」を考えるべきだと
いうのが私の持論です。
受講生は限られた時間・金を使い、技術を習得するということを
目的にしてもよいと思うのですが、なぜ習得していただくかという
ことを講師が認識しているかどうかで、習得後のアドバイスにも
差がつくでしょうし、技術をいかせる生徒さんも増えるのではない
でしょうか。

現在の社会システムにおいては、受験のための予備校も必要
とされているわけですし、現時点で「手段の目的化」を全面否定
しようとは思いませんが、

本来の目的を意識できる人が増える世の中になって欲しいなあ
と思っているのです。
私の願望ですね。

昔の電通

鬼十則の

仕事とは、先手先手と働きかけていくことで、受身でやるものではない。

と、

周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に
天地のひらきができる。

を思い出しつつタイムスケジュールを決めながら、確か、ちょっと気になる
十訓があったよなあとwiki見てみました。
ありました

戦略十訓 (*現在は使われておりません。)

1、もっと使わせろ
2、捨てさせろ
3、無駄使いさせろ
4、季節を忘れさせろ
5、贈り物をさせろ
6、組み合わせで買わせろ
7、きっかけを投じろ
8、流行おくれにさせろ
9、気安く買わせろ
10、混乱をつくり出せ

Wikipediaより引用しました。

まあ、徹底してますね。
今の時代には合わないと思いますが、70年代に提唱されていたらしい
ですし。仕事とは、そういうものだと私も思ってましたから。

時代には合いませんが、競争はなくなってませんから・・今も




人に伝えるということ

先日、FPの方々への講義をさせていただきました。

テーマは「起業家を支援するということ」

支援するといいましても、私自身が「新しいモデル」にチャレンジ中の
起業家でもあるわけでして、体験談的要素の強いもので講演させて
いただきました。

略歴紹介とその時点で何に注目しどう感じていたか
人口減時代における社会システムの変化と対応
インキュベーションマネージャーの実務
起業家支援のツボ
各種支援施策の勘どころ
質疑

売上2000万円位で頭打ちになる企業と一億を突破していく企業の
違いの最大要因はなんですか?
という嬉しい質問もあったりして、だいたい狙い通りに伝えたいこと
は伝わったのではないかと感じていたのですが、

その後、事務局の方に伺ったところ「そうでもなかったかもしれない」
ということがわかりました。

途中、起業のステップを説明した時、私は「金融のプロだからマーケ
ティングの基礎はあるはず」との思い込みで
SWOT分析、3C、4P・・・ちょっと古いけど基本だからとかなり駆け足
で説明してしまい、この辺は分かりづらかったのではないかとの指摘
をうけました。

「相手を知る」が欠けていたんです。

最も伝えたかったのは「マインド」に関することだったので、最低限
は伝えられたと思いますが、それは私の満足であり、現場で
使えるスキルについては中途半端であり、聞いた方々にとって
私の思いを押し付けられたものになった可能性があるということ
ですね。

おかげさまで、これらのフレームワーク等について、自分を事例
としたわかりやすい資料があれば「興味はあるんだけど」レベル
の方々にも「役に立つ」講義ができそうだとのことがわかったので
次への糧にしていこうと思っています。

しかし「人に何か伝える」って簡単じゃないですね。

久しぶりに書いたブログも、やっつけっぽくなってるし、なんとか
していこう。