入場でずっこけた。


披露宴は縁側からからのサプライズ入場で始まる。
今回お願いしたバイリンガル司会者桃井さんには、
あえて言わないでもらった事がいくつかあったのだけど
私達がどこから入場するかも言わない様事前にお願いしていた。
「新郎新婦ご入場です」
ブラインドが閉まった暗い会場
ゲストは入り口ドア付近に注目していたに違いない。
そっちではないのだよ~

厳かなMISHIMAの曲に合わせて徐々に上がるブラインド
雨に濡れて一層濃くなった緑を背景に
アダムと私入場。

こっちやったのかーと
会場の歓声やカメラのフラッシュが光る中
どこかしら得意げな顔ですり足内股で歩いとった途端…

途端…

ずっこけた!!!!!!!!爆

えええええー今?!
タイミングよく写真を撮っとったものだよ。さすがプロ。違うか。
うわあああ~
私の声もたいがい響いたが
それ以上に窓際に座っとった従姉妹の悲鳴が私まで聞こえて
思わず窓際向いて
にやぁ~ってしてしまった

お淑やかに、厳かに、気品高く
そんなイメージでMISHIMAを選曲したのに。
結局こんな入場が私らしいってことね。
アダムの料理でおもてなし。
またブログさぼってしまったー

結婚式でこだわりたいことは山程あったけれど
私のドレスがいくら程するかとか
会場のお花をどれだけランクアップするかとか
そんなことよりも
参列してくれる家族や友人は
やっぱり美味しい食事が一番嬉しいやろう
食事が美味しければそれだけで嬉しいもんやし。
だからと言ってドレスやお花も一切手は抜かんかったけど
大抵のことは「好きにしていいよー」と押し付けるアダムも
僕の結婚式では食事は譲れない。とのことなので
食事のことはアダムに任せることにした。
出来上がった当日のメニューがこちら。
メニューに一人一人名前を入れて兼席札。もちろん英語と日本語。
そして最後の〆のご飯はアダムのレシピ本の中から
リアウ家のファミリーご飯に変更してもらった。
アダムのおばあちゃんの海南鶏飯(ハイナンチキンライス)
チキンコンソメスープを添えて
アダムのレシピ本の写真
アダムも、アダムの家族もおばあちゃんのこのキチンライスを食べて育った。
アダムがしっかりと受け継いだリアウ家の味。
こちらが八芳園で当日出されたチキンライスお一人様用。
肝心の
キチンが見えーーーん
この一品変更出来るのはそもそも八芳園のサービスで
提出したレシピを元に作ってもらえる。
私達がOKを出すまで何度でも試作品を作ってくれるという。
実際は一度の試食でアダムがOKを出したけど。
そしてこの日のメニューは後何十年も八芳園で保存され
大袈裟な話、私達の子供が結婚する時に同じメニューにすることも出来るらしい。
全12コース
食べることが大好きな私達に出来る最大限のおもてなし。



私のドレスがいくら程するかとか
会場のお花をどれだけランクアップするかとか
そんなことよりも
参列してくれる家族や友人は
やっぱり美味しい食事が一番嬉しいやろう

食事が美味しければそれだけで嬉しいもんやし。
だからと言ってドレスやお花も一切手は抜かんかったけど

大抵のことは「好きにしていいよー」と押し付けるアダムも
僕の結婚式では食事は譲れない。とのことなので
食事のことはアダムに任せることにした。
出来上がった当日のメニューがこちら。




そして最後の〆のご飯はアダムのレシピ本の中から
リアウ家のファミリーご飯に変更してもらった。

アダムのおばあちゃんの海南鶏飯(ハイナンチキンライス)
チキンコンソメスープを添えて

アダムのレシピ本の写真
アダムも、アダムの家族もおばあちゃんのこのキチンライスを食べて育った。
アダムがしっかりと受け継いだリアウ家の味。
こちらが八芳園で当日出されたチキンライスお一人様用。

肝心の
キチンが見えーーーん

この一品変更出来るのはそもそも八芳園のサービスで
提出したレシピを元に作ってもらえる。
私達がOKを出すまで何度でも試作品を作ってくれるという。
実際は一度の試食でアダムがOKを出したけど。
そしてこの日のメニューは後何十年も八芳園で保存され
大袈裟な話、私達の子供が結婚する時に同じメニューにすることも出来るらしい。
全12コース
食べることが大好きな私達に出来る最大限のおもてなし。
余興で泣き笑い

何か自慢することがあるならば
素晴らしき友人との出会いやろう。
余興はそんな友人達の1グループにお願いしようと前から決めていた。

SOMETHING FOUR
花嫁が生涯幸せでおれるようにと言い伝えの4つのモノをくれた。
そして出会いから今までの話、
一人一人からの手紙。
全てにそれぞれの思い出や思いがあって
私はずっと泣いたり笑ったりしていた。

そして友人からの手紙に続き、
最愛なるこの人からの手紙ももらってくれていた。
この世に2人といない妹の結婚式。
本来なら兄として、最大限の美辞麗句を尽くし
祝辞を述べるべきなんだろうけど
困ったことにそう考えるほどに筆が止まってしまう。
なぜなら俺の中での麻美は完璧からはほど遠い女性だから。
ダイエットするわ!と言った直後に焼き肉を食うほど意思が弱く
他人にたかるのが何よりも好きで、
自己愛が強い反面 周囲には厳しく すぐ拗ねて 怒り
笑い声だってとても上品とは言えない。
それで絶世の美女ならまだ帳消しにしてやろうと思うけど
残念ながら麻美よりキレイな女性はゴマンといるし。
だけど、俺は思うのだ。
そんな美辞麗句では飾り立てられない
人間味のある麻美だからこそ
たくさんの友人に愛されてきたのだと。
そして、アダムのような優しくて知的で才能に溢れた
素晴らしい旦那さんと巡り合うことができたのだと。
こんな幸せ者、 そうはおらんぞ。
結婚おめでとう。
今兄ちゃんは震えるほどの喜びに包まれています。

みんなの気持ちと両親、兄の思いまで知ることができた。
この空間におる全ての人達に
笑いとあたたかな気持ちが溢れたことは言うまでもなく
改めてみんなが祝福してくれとることを全身で感じ嬉しかった。
中座は母と大好きやったおばあちゃんと。

私の結婚を誰よりも待ち望んでいたおばあちゃん。
その願いが叶うことなく3年前に他界した。
兄卓ちゃんは結婚式の中座の場面
おばあちゃんのお手引きのもと(逆に兄に手を引かれとったがw)退場した。
私もおばあちゃんとって決めとったけど…
おばあちゃんの願いも
私の願いも叶わんかった。
そこで結婚式では美容師やったおばあちゃんが花嫁さん用に使っていた
かんざしと箱せこ用の飾りを身に付けることにした。

べっ甲のかんざし

箱せこの飾り
中座場面の音楽、葉加瀬太郎の「ひまわり」に合わせて
おばあちゃんのスライドショーを作った。
もちろんゲストには内緒でね。

冒頭はこの言葉からスタートした。
おばあちゃんの仕事は花嫁をつくることでした。
My grandma spent her life dressing beautiful brides.

おばあちゃん幸せになるね
私は最後の言葉をこんな文章で閉めたけど、
アダムが作った英文の方がもっともっと私の気持ちに近いと思う。
Grandma, I wish you were here.
そして中座のお手引きは母にお願いした。
おばあちゃんの娘である母もまた美容師。
シドニーで一人ドレス選びをする私に
今まで数えられん程の花嫁さんのお手伝いをしてきたのに
自分の娘の手伝いをできんのはなんだか悔しい。
そう話していた母やったけど、
結婚式におってくれるだけでいい。
本当にそれだけでよかった。

私の家族には珍しく誰からも好かれたおばあちゃん。
おばあちゃんに見守られながら
母と中座した。
結婚式ではある程度泣きたいの!

終始泣きの披露宴にするつもりはないけど、
泣く場面も必要やし泣く雰囲気を作る演出も必要。
だけどここでもアダムと意見の相違が…
楽しくみんなが笑っているのがいい結婚式で
日本の結婚式は全てにおいて感情的すぎる
ムリムリムリーーーーーーーー

私の結婚式で泣く場面が無いなんてあり得ん。
確かにこっちの結婚式で泣いとる人を見たことがないけど
全てオーストラリアっぽい結婚式にするならば
日本でやる意味ないじゃない。
こんな調子でここは譲れんと
お互い何度もぶつかった文化の違い。
どちらが正解ではなくて、折り合いを付けるしかない。
ということでここはお互い譲り合い真ん中辺りに決定。
そしてまた私たちのテーマをアップデートする。

正統で美しいだけでは面白みが無いし、
そもそも「良い子ちゃん」は私達らしくない。
いや正確には…私らしくない


そこでいくつか音楽に軽快なロックを入れることにした。
金曜日の午後、明日から週末、そんなお昼の披露宴にはピッタリ!
どうしても結婚式で使いたかったブルーハーツ

これら全て送迎時に使用。
もういっちょう。
これも大好き。
感情を操作するのに重要な音楽。
音楽にこだわりを持つカップルも多いやろうけど
私たちも例外ではなく、どんな場面にしたいか優先で選曲した。
おかげで海外のゲストからは
音楽が素晴らしかったって絶賛やった

これが日本の結婚式ですよ。