2012年6月 2日(土)14:00~14:55
2011年3月11日、東日本を襲った大地震、家も生活も人々の命までもさらっていった巨大津波。そして発生したあの原発事故。日本中が、放射性物質という見えない脅威におびやかされた…。
福島県葛尾村は人口1500人あまり、村民の多くが繁殖牛飼育と酪農、そして各種農業にたずさわる小さな村。福島第一原発からは20~30km圏に位置する。原発事故直後、村民の多くが近隣に避難したが、中には避難しない人、避難先から毎日のように牛にエサをやりに通う人もいた。
4月22日、葛尾村は浪江町、飯舘村などとともに『計画的避難区域』に指定された。1か月を目処に別の場所に避難を求める、という国の指示。我が家を離れ、牛たちを手放さなければならない。大きな決断を迫られた、葛尾村の繁殖牛農家と酪農家の三つの家族を取材する。
そして、放射性物質はどのようなメカニズムで周辺に降り注いだのか?
番組では、日本原子力研究開発機構・永井晴康氏のシミュレーションを基にひもといていく。