【富士山麓・山野草シリーズ】20160620013
名称:メマツヨイグサ (アカバナ科)
撮影場所等:鳴沢村 冨士寮庭先
 
メマツヨイグサは北米原産の帰化植物である。
秋に芽生えてロゼットで越冬し、初夏に開花・
結実して枯死する。
 

このようなライフサイクルの草本を越年生草
あるいは二年草とよぶが、生育期間は実質
一年間以内なので、一年生の草本である。
姿形はオオマツヨイグサとよく似ているが、オオマツヨイグサよりも花の大きさが小さいことから、メマツヨイグサの名前が付いた。
 

このほか、荒れ地に生育する傾向が高いこと
から、アレチマツヨイグサの異名もある。花は
夕方から咲き始め、朝にはしぼむ1日花である。
花粉は虫に運ばれやすいように、糸でつながっ
ている。
 
 マツヨイグサの仲間の花を横から観察すると、
花の下に長い茎のようなものがあり、その下側
に種子が形成される果実の部分があることが
わかる。
 
果実の部分から上部は脱落するので、花弁と
萼の下側の長い茎のように見える部分は花柄
ではなく、子房と花弁などを連結するものであ
ることがわかる(子房下位)。
 
花の基本数は4であり、雌しべの柱頭は4つ
にわかれ、花弁・萼は4枚、雄しべは8本。
 
 

【花言葉:無言の愛】
「無言の愛」は、ひと目を避けるように夕方から
花を咲かせる様子に、「移り気」は、花色が白
から薄いピンクに変化することに由来しています。
  
「ほのかな恋」「うつろな恋」は、竹久夢二の
「待てど暮らせど 来ぬ人を 宵待ち草の 
やるせなさ」という詩からきています。