恨。 | †少女症候群†

恨。

2013年を総括してみると、

『恨み』と『感謝』という 本来であれば相反する筈の感情が
交互 もしくは同時にやってくる一年でした。



今日は 巳年最終日。
敢えて「恨み」という不穏な単語を使用するあたりに
自分の根性の悪さが窺い知れますが

しかして、何故にそうネガティブな方向に傾くかといえば、
出来る限りそういった嫌なものは、去って行く方に置いて行きたいからです。



私は如何せん粘着質な性格なので
恨みや怒り、悲しみを捨て切る事は、中々出来なくて、たまに困ります。

けれども、それを和らげる事は多少できるようになってきて、
マイナスをプラスに変換させる事も、少しは上手になれてきて。

だから、去年や一昨年のこの日よりは、
少し大人になれているのかなあ。

と、省みるので御座います。

自らの気質の事を、すこうしだけ恨みながら。






‐‐‐‐‐‐


処で。

感謝の気持ちを言葉にする事は、
コミュニケーションツールに溢れている現代社会では、
実は、非常に簡単な事なのではないかと思います。


ちょっとした時、ラインツールで「ありがとう。」とトークをしたり。
ひょっとした時、「みんなに感謝しているよ。大好き。」と大声で呟いたり。


私が10代の頃は、
『口に出せない事も、メールや手紙でなら、言えるんだよねえ』

・・・なんて云ってましたが、

『口に出せない事も、メールや手紙やラインやツイッターやブログや・・・』

・・・うん、結構長い事、選択肢が続きます。時代の進化。

( いや、感謝の気持ちやプラスの言葉を
  簡単に伝えられる社会って、すばらしいのですけれど。
  便利社会に感謝。 )




でも。
それが簡単に出来る世の中だからこそ、

上手に、恨み話や、文句の類を、人様に伝える術を持つ事も
私達は、覚える必要があるんじゃあないかなあ。・・・と思うのです。


この場合 「恨み」とか「文句」とか
いわゆるヘイトな言葉を感情の侭に吐き出す事を示す訳ではなく、

上手に相手に渡す事を学ばなくてはいけないな、
という事なので、誤解して欲しくないのですが。






様々な方との お付き合いを通して。

感謝と同じだけか、もしくはそれ以上に
互いに不平不満が出て来る事が、相も変わらず多かった2013年ですが。


その中で気付いた大きなコトといえば、

長い間 よい関係を続けていける人と云うのは、
私も相手も、恨み言や文句の類を、上手に遣り取りできる人ばかりだなあ、と。

そう思わずにはいられなかった年でもあったのです。



ま、マイナスを伝える事も受け取る事も、

相手を深く想っていなければ
丁寧に出来ない事だから、というだけかもしれませんが。





プラスの言葉を口にするのは、ある意味でとても簡単。
けれど、大切な人にマイナスの言葉を口にするのは、非常に苦しい事であるから。


そのどちらを選ぶときでも
常にアンテナを張って、そして人を精一杯大切にして、

2014年も過ごせたら嬉しいですね。











気分だけ北斎な赤富士。






赤富士に向かって飛んでいたドラゴンの雲。


パノラマで収められなかったのが残念。