考えさせられるものがあったので下のリンク先の動画を文字起こしさせていただきました。
世界では40秒に1人、毎年80万人以上が自殺しています。これは、殺人と戦争で亡くなる人の合計よりも多い数字なのです。世界各国のそれぞれ10万人あたりの自殺者数では、日本は8位。20分に1人、毎年2万5千人を超える方が亡くなっています。
日本における自殺の実情
国内を都道府県別に見てみると、人口に比例して自殺者の数が多くなっているのが分かります。
しかし、人口あたりの割合で見てみると違った見方ができますね。ちなみに、埼玉県の自殺者数は平成21年の1796人をピークに減少。これは全国の自殺者数の減少と同様のカーブを描いています。
自殺者数を男女比で見てみましょう。男性は女性の2倍以上です。世界でも男性の自殺者は女性よりもずっと多いのですが、グラフを見る限り、日本では女性の自殺者の割合が他国に比べ非常に高いと言えます。
次に年齢別に見てみましょう。40代から60代の男性がもっとも多いようです。これは、健康や生活、経済の問題が多く発生するためだと思われます。
若者の自殺
そして、日本の若者の死因のトップは自殺です。先進7カ国で見ても、自殺者数の割合が非常に高いことが分かりますね。20代においては全身の約半数が自殺です。職場の悩みと恋愛に関する悩みが他の世代よりも非常に多いのが特徴です。
1日の内に朝の8時前後と夜の8時前後は、自殺が最も少ない時間帯。逆に最も多いのは男性の若者では午前0時頃にピークがみられます。
自殺の要因
では、どのような要素が人を自殺に追い込むのでしょうか。危険因子となるのはこれらの要素。
うつ病の症状
原因不明の身体の不調
飲酒量の増加
事故の安全や健康が保てない
仕事負担の急増・失敗失職
職場や家庭からのサポートが得られない
価値あるものを失う
重傷の身体疾患
自殺を口にする
自殺未遂
一つの出来事に対して反射的に自殺をするのではなく、失業、負債、生活苦、うつ病など、4つ以上の出来事が重なった結果自殺に至ることが多いのです。
未遂者の深刻
そして深刻なのは、自殺者の影に隠れる自殺未遂者。未遂者の数は、実際に自殺した人の10倍。1日平均700人以上。年間では25万人を超える計算です。自殺未遂者を男女別で見ると、女性の方が圧倒的に多いのが分かります。
自殺の影響
1人が自殺で亡くなると、周囲の4人~5人が遺族となり、心身ともに大きな影響を与えます。自殺で家族を亡くした遺族はここ10年だけで150万人を超え、埼玉県内でも9万人が遺族となられているのです。家族だけでなく、友人や同僚なども含めればその影響は計り知れません。
少しでもこの悲しみの連鎖を断ち切るために、家族や友人、恋人の、そして自分自身の心と体の限界サインに気づいてください。