調整@サトテク~再現~ | のんびりクラリネットにょっき

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クラリネットの練習日記。
リード、楽譜、運指などにも慣れ、念願のバスクラを始めました!
ジャンルも難易度も関係なく、ただ楽しくクラリネットを吹いて、聴いて。
多少ペースは落ちても、大好きな先生ズや合奏仲間と、クラリネット三昧な日々が、ずっと続くといいなぁ。


楽器の調整ご相談に行ってきました。
このところ、バスクラの不調が気になって、眠れなかったのです。
調整したいけど、平日は仕事だし(>_<)
日曜日とか、朝9:00とかに楽器屋さんが開いてればいいのになぁ。。。

日曜日から毎晩、楽器の夢をみて、数時間おきに目が覚めてしまいます。
かなり気になってるみたい(;。;)
ついに、「盗まれて分解される寸前で取り戻す夢」とかまで。
夜中に飛び起きてわーわー泣きました。
ダメだ、もう限界(@_@)

・・・ってことで、半休とって、行ってきました。
今回は、九段下のサトテクさん。
バスクラを購入したお店です。
今更ですが、まだ保証期間中だってことに気がついた(^。^;)

行ってから
「今日バスクラみられる人いないんですよ」
なんてことにならないよう、事前に電話でアポをとりました。
予約が入ってるので時間かかります、とのことでしたが、待ちますとも~(ToT)
電話でもおおまかに状態は伝えたのですが、あらためて、以下の点お伝えしました。

(1)レジスターキー押したミより上の音が出にくい。
 ドレミファソ、って続けて上がるのは何とか出るけど、いきなりミ、とかがダメ。
 左手のド→レジスターキー押してソ(片道富士山ロングトーン)、とかも。
(2)左手親指、十字キー、右手人差指、左手人差指のホールから、
 極端に水が出やすい。
(3)もともとクラリオン音域は鳴りにくかったが、上記(1)の状態は、
 日曜日に急に発生。
 リハーサルの後1.5時間ほど、楽器をステージ上に横置きしてて、本番30分前に音を出そうとしたらでなくなっていた。
(4)4月には、1度落として、他店で修理している。
 その後も何度か、他店で調整済。

楽器をお預けして、待っている間、雑誌を読んだりしてたけど、やっぱり気になって落ち着きません。
いろんなことをぐるぐる考えて、また泣きそうになったり。

実はちょっと、こわかったのです。
本番のたびに楽器の調子が悪くなるなんて、ワザとやってるみたいだなって。
なんとか症候群って、あるじゃないですか。
同情や関心をひくために、自分や子どもを無意識にケガさせたりするやつ。
私もしかしたら、本番のプレッシャーから逃避したくて、無意識だけどワザと、楽器を乱暴に扱ってるのかって、思ったりしてました。

それに、そうじゃなかったとしても、ホントになおらなかったらどうしよう。
日曜日に壊れたときも、その場にたまたま居合わせたリペアラーのK川さんがタンポに応急処置をしてくださったのです。
クラノワのバスクラの先輩のM兄さんは、その応急処置で
「さっきよりは少しよくなった」
って言ってたけど、私が吹いたらやっぱりダメだったし。
吹き方の問題ですって言われたら、もうどうしようもない。
初心者には鳴らせない楽器だとしたら、吹けなきゃいつまでも初心者なんだから、
一生鳴らせないかも。
・・・なんて。
考えれば考えるほど、くらーい方向にぐるぐる(T_T)

そうこうするうちに、工房からバスクラの音が聴こえてきました。
診察開始です(笑)
あ、やっぱり鳴らせる人は鳴らせるんだ、「いきなりミ」(・_・;)
こりゃやっぱり、「吹き方の問題です」っていわれるかなー。
あれ、「片道富士山」やってる。出にくそう。
・・・あ、ひっくり返った。あ、また。
これは・・・わかってもらえるかも?!(^○^)

私も、お客様のシステムのトラブルを解決するのが仕事なので、思うのです。
トラブルを再現できないと、解決もできないなって。
お客様のいわれる「現象」をきいて、
「あ、きっとあれが原因だ」
とか
「あのときのあれと同じだろう」
とか、すぐにわかることもあります。
でも、そういうときでも必ず、詳細を聴いて、同じ手順で同じ現象を自分で再現させて、それからが調査です。
でないと、先入観で突っ走って、ハズすことがあります。
「同じ現象だからあれが原因だと思ったけど実はちょっと違う原因だった」
ってやつです。
楽器も、同じかな、と思うのです。
私が「出ない」というその現象を再現できる人こそが、ちゃんと原因をつきとめて、なおせる人だろう、と。
ちゃんと再現しようとしてくださってるのがわかって、うれしい!

ドキドキしながら待っていたら、
しばらく音がやんで、スタッフさんが戻ってきました。
このお店は、リペアラーさんと直接お話ができないのがモドカシイ。
スタッフさんによると、リペアラーさんも、
「これは吹ける状態じゃない」
というご意見だそうです。
なんですと?!(@_@)
吹いちゃいましたけど私、本番この状態で(・_・;)
「でも、音は出なかったでしょう?
ここ(K川さんがタンポ調整したけどダメだったとこ)がすごく開いてるのは、
タンポのせいだけじゃなくて、キーが曲がってます。
あと、こっちのキーも曲って隣に当たってます。
タンポも、こことここは交換が必要です。
あと、これは、前の調整のときに、意図的にそうされたのかもしれませんが、全体的にタンポの角度が偏ってます」
・・・と、次から次へとご指摘が(T_T)
キーが、まがるって(@_@)
わー、そんな状態で働かせてゴメンさくらちゃん(>_<)
もしかしたら、床置きしたときに、ヘンな方向にチカラがかかっちゃったのかなぁ。
いつもは椅子の上に置いてるから、わからなかった。

もう、ひとつひとつ聴いていると胸が痛むくらい、満身創痍みたいなんですが、土曜日にプチ本番があります。
「ホントはお預かりしてなおしたいんですけど、今、応急処置だけでもしましょうか?」
ということなので、お願いしちゃいました。
そしてまた楽器が工房のほうへ運ばれ、ドキドキの待ち時間。
私の落ち着きのなさが目に余ったのか、
「おでかけになってもいいですよ(笑)
10分前くらいまでに戻っていただければ」
ということで、外をウロウロすることにしました。

近所のカフェで甘いものを食べて、ちょっとリラックスして戻ってきたら、まだ修理中でした。
そりゃそうだよねー、あんなにアチコチ傷んでたら。
でも、今度はそう長い待ち時間ではなく、
「はい、今日はここまでです(笑)」
と楽器が運ばれてきました。
吹いてみると、
「出る~(ToT)」
「いきなりミ」も。
「片道富士山」も。
どんなにがんばっても出なかったのに、出るようになってる!
まだ、ちょっと息が詰まる感じがあったり、音によってはひっくり返ったりするけど。

「これで終わりじゃないですよ。
今日は応急処置だけですから。
まだまだよくなります。
本番おわったら、ぜひまたもってきてください」
と、送り出していただくときのキモチは、来たときとはまったく違う、軽やかなものでした。
あぁ、もうすぐクリスマスなんだなぁ。
そんなことを感じる余裕も、ついさっきまでなかったです。
よかった、これで安眠できる。
年明けたら、もう一度修理してもらおうっと。










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