木口京子活動日記 ~のどかでおおらかな岡山のために~

木口京子活動日記 ~のどかでおおらかな岡山のために~

岡山市南区を、自分の足で歩きまわり、みなさんのお話を聞き、地域の歴史や伝統を教えていただきながら、「暮らしてよかった岡山! 暮らしたい岡山!」をつくります。

Amebaでブログを始めよう!
米国国務省主催の「インターナショナル・ビジター・リーダーシップ・プログラム」に参加しています。私が選んでいだたいたテーマは「Women in Poower : Developig and Supporting Women Leaders」。日本では今、すべての女性が輝く社会づくりを推進するために様々な取組みをされていますが、アメリカの政治・経済・教育の現場でどのような女性リーダーを育てる為の取組みが行われているかを学ぶプログラムです。

8月3日(月)からスタートし2日目が終わったところですが、1日目は、国務省教育文化局の担当者とプログラム作成者からのオリエンテーションの後、基礎的な理解として米国連邦制についてのレクチャー、米国の貧困と教育格差の現状についてリサーチされている方のお話をうかがいました。
2日目は、「National Federation of Republican Women (NFRW) 」、「Women's Leadership Forum Democratic National Committee (DNC) 」という、共和党・民主党それぞれの女性候補者をリクルートし立候補サポートを行う組織の担当者と、「Running Start」という若い女性の立候補をサポートする無党派的団体の担当者の話を伺いました。
政党や立場、年齢は異なりましたが、彼女達の発言には共通のことが多く、「女性は恥ずかしがり屋で前に出ないことが多いから立候補を進めるにも何度も誘うことが必要」、「若いうちから経験するチャンスを与え育てることが大切」、「身近にイメージできるモデルが存在すると一歩踏み出しやすい」など、自分自身の経験も含めて熱心にお話をしていただきました。

女性の焦点をあてた今回のプログラムですが、これまでお会いした方々のお話をうかがっただけでも、人は、性別だけでなく、人種、所得、育った環境など多様な背景から自らの価値感を形成し、自分の能力を磨き、それを最大限に活かして求める未来を掴み取っていくんだ、誰に遠慮をすることもないんだ、ということを実感しました。そしてそれは凄く心がワクワクすることなんだと、勇気を貰いました。

つまりは、彼女達がとてもパワフルで魅力的だったということ。
それぞれの訪問先の具体的な取組みの報告とともに、私が感じた心がワクワクするエネルギーを持って帰りたいと思います。

今年このテーマでプログラムに参加しているのは、私を含め6名の女性。
ワシントンD.C.から始まり、ニューヨーク、ミシガン州カラマズー、サクラメント、サンフランシスコを拠点に、それぞれの都市から日帰りで足を伸ばしたりしながら、アメリカの現状を吸収して帰ります。

本日、午前中、農林水産委員会が終了しました。

今議会に提出された陳情・意見書についての態度を決定する委員会であり、テーマはTPP交渉です。


私は、農林水産業は、食料の安定的な供給という極めて重要な使命を担っていますが、それだけにとどまらず、美しい農村風景や里山の維持、コミュニティ機能・防災機能の保持などの多面的な機能をもっている地域の要の産業であると考えます。


私はこれまで、岡山県内の中山間地域や干拓地域をまわりましたが、そこでは農林水産関係者は与えられた厳しい環境の中で、工夫をし助け合いながら、懸命に生産性や品質の向上を模索している姿を見て感銘を受けました。

彼らが実力を発揮し、本格的な国際競争力を身につけていくためには、政府によるサポートともう少しの時間が必要です。

このような状況にある中国地域の農林水産業を、現時点で厳しい国際競争力に晒すことは時期尚早だと思います。


国会においても、衆参の農林水産委員会において、「TPP協定交渉参加に関する決議」が採択され、農産物の重要5品目について段階的な完全撤廃も認めず、交渉では除外や再協議の対象とすること。そして農産物の重要5品目などの聖域確保ができないと判断した場合には、交渉からの脱退も辞さないことなどを政府に求めています。

私は、この決議は地域の農林水産業者の思いを代弁したものだと思っています。


本日の農林水産委員会においては、岡山県農業協同組合中央会から提出された陳情についての取り扱いが議論になりました。

岡山県農業協同組合中央会の陳情は、国会の「TPP協定交渉参加に関する決議」のラインにそった内容を、岡山県議会での意見書として採択して、県議会として政府に対して働きかけてほしい。というもので、これまでの国会の経緯からみても、もっともな陳情であると思います。


しかしながら、私の所属する民主・県民クラブ会派においては、本陳情に関しては否定的な意見が多く、本陳情に対しては反対ということが機関決定されました。

残念ながら、本陳情に賛成する私は少数派でした。


先ほどの農林水産委員会においては、会派の会派拘束があるため、私は自分の考えと相反して、岡山県農業協同組合中央会から提出された陳情については反対との投票を行って参りました。私としては、私の政治立場とは異なった投票をしたわけで、忸怩たる思いがあります。


今回私は、「会派の党議拘束」は議員の自由で闊達な議論を封印してしまい、県議会を不活性化してしまうのではないかというおそれを感じました。


大統領制をとるアメリカでは議会においては、党議拘束をかけることは少ないと聞いています。大統領は国民の投票で選ばれるため、もっとも重要な投票、つまり大統領選挙という選挙が議会内で行われないからのようです。

他方、議院内閣制をとる国においては、総理大臣を選挙するという重要な投票を議会で行うため、党においては重要案件に関して党議拘束を行います。自分の党の党首以外に首班指名において投票したら、即刻、除名でしょう。


翻って県においては、知事は県民の直接選挙で選ばれるいわば大統領制度ですので、党議拘束はアメリカの例が参考になるのではないかと思います。

県議会の会派において、すべての議案に関して党議拘束(会派拘束)をかけるべきかどうかについて、今後、議論を行っていく必要があると強く感じました。



2020年のオリンピックが、東京で開催されることに決まりました。

少し冷静な感を心の片隅に感じながらも、尽力された方々の思いと日々頑張っている選手やその卵たちの思いに心をはせ、そして、何かしら明るい可能性を感じさせる出来事であり、素直に楽しみでもあり、日本にとってよいきっかけになることを期待しています。


これまでのIOCへの誘致活動を報道でみていて、これほどの布陣と準備で誘致活動に臨むことができるのは東京都だからかな・・・と思います。財政的にも他の道府県では難しいのではないかしら。


また、東京が取り組まれたことであれ、世界的視野から見れば、福島の原発の現状は日本全体が抱える課題だということを深く認識させられました。東北大震災の復興が道半ばの今、あらためて、岡山県も継続的に支援できることを続けていかなければなりません。私自身も。


日本時間の今朝、開催地が東京に決定した後、ブエノスアイレスで安倍総理が「3年程度で再生可能エネルギー、省エネルギーを加速させる」と述べられたとか。

最後のプレゼンでの質問に、具体的な数値をあげながら、原発汚染については、自分の責任において心配はないと発言された安倍総理の発言は、当然、その後にこのエネルギー供給比率についての方向性を公にすることを念頭においておられたことでしょう。

今回、東京がオリンピック開催地として決定されてたことが、日本のエネルギー施策にとっても国際公約の役割をするのであれば、よいことと思います。今後、具体化する際の議論や状況を厳しい目で見なければと思います。


最後に、7年後に日本がオリンピック開催の地となることが、近隣諸国との関係の改善につながりますように。また、世界の平和と安定のために、日本が役立つ国となりますように。

68回目の終戦記念日を迎えました。


さきの大戦において、かけがえのない命を失った多くの先人の方々を思い、あらためて、「・・・政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し・・・」という日本国憲法の前文を思い出しています。


子どもの頃、毎晩母が本を読んでくれました。夏休みになると、本の内容は戦争の話になりました。

7人の息子たちが兵隊にとられるたびに、庭に桐の木を植えるおかあさんの話、東京大空襲、広島の原爆、シベリア抑留の話など、読んでいる母も、それを聞く私や弟たちも、涙と鼻水でぐしゅぐしゅになり、眠るどころではありませんでした。

その後は、自分でいくつもの体験話を読んできました。「きけわだつみのこえ」、「雲ながるる果てに」を夜を徹して泣きながら何度も繰り返し読みました。

私の戦争観は、このような多くの人たちのそれぞれの個人的な体験、哀しみや苦しみ、悔しさなどの思いからつくられています。どのような大義があろうとも、時の政治家は、日本が、二度と再び戦争を起こすようなことをしてはならないし、戦争に巻き込まれるようなことになってはならないと思っています。


そして、私は、日本国民が、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めることを願い、そのための行動を率先して行う国であってほしいと思っています。


このことは、私が政治を志した源です。


今日は、「発達障害と共に生きる」という講演会を聞きに行ってきました。

広汎性発達障害の瑠璃真依子さんが、自分自身を見つめて、子供の頃からの歴史と社会で健やかに暮らすためにどのようなことを気をつけてコミュニケーションをとって欲しいかのお話をしてくださいました。


明るく元気に素直にお話をして下さいましたが、発達障害の人たちにとって、今の社会は生きづらく、死ぬほどの苦しい思いを乗り越えての今があることがよくわかりました。

彼女が、発達障害を持つ人たちのために、これからの要望として述べられていた以下の7つのこと、


① 発達障害者に特化した手帳を作ってほしい。

   今は、発達障害者は精神障害者保健福祉手帳を持つため、どのような障害なのかがわかりにくい。


② 高校生への支援をしてほしい。


③ 大人のための専門病院を増やしてほしい。

   子どものための病院も予約がいっぱいだから増やしてほしい。


④ 当事者の会の存在をもっと広めてほしい。


⑤ 大人の療育に取り組んでほしい。

   コミュニケーションの取り方など。


⑥ 発達障害についての認知を広めてほしい。


⑦ 障害者スポーツの中に、発達障害者の分野をつくってほしい。


いずれももっともな要望だと思います。自分でも調べて、取り組んでいきたいと思います。


今日のタイトルの「どろだんご」とは、彼女が中学の教師1年目に生徒たちと一緒に砂で作ったどろだんごのこと。

一人ひとり色も大きさも異なるけれど、磨けば必ずピカピカに光る「どろだんご」。

くずれてもこわれても、何度も作り直せる「どろだんご」。

彼女が、障害も一つの個性ととらえ、一人ひとりが輝ける、そんな世の中にほしいという気持ちを込めて、自身の本のタイトルにしたのが「どろだんご」です。


社会の仕組みも人間の心も、一人ひとりに温かいものにしていきたいと改めて思いました。