武満徹が研究論文のテーマになったことは、

これまでにもしばしば耳目に触れてきました。

作品は分野が多岐に渡りますが、

これまでは現代音楽としてのコアな部分が紹介され、

作品の解釈はもとより作曲家としての分類も多様でした。

現代作曲家として作風に変遷が見られるために、

研究の切り口としても多種多様になりえると思われます。

 

そんな武満徹を卒業研究とした東京藝大楽理科卒業の、

竹内梨菜さんは前回登場の竹内健人さんの奥さんです。

現代音楽はおろか楽曲分析の実際的な効用が混迷する中、

従来の論理的な解明に執着するのではなく、

音楽そのものの成立に関わる意味や、

調性音楽における作風研究は、客観的な新たな視点として、

ジャンルもスタイルも多様化した現代にとって有効です。

つまり、今後の音楽がどこに向かうのかと考えるにあたり、

知っておくべきことが変わってきていると言えます。

 

指揮者と楽理のカップルはおそらく最強なのですが、

この二人を見ていると異色の組み合わせにも見えます。

さまざまな視点がそれぞれ独自のように感じますが、

支え合う関係だけは揺るぎないようです。(以上憶測です)

 

そんな二人との晩餐は音楽とはまったく別物です笑。

延々と食べて飲んで食べて飲んでできそうです。

お店に入ってから急遽コース料理に変更しました。

ホームパーティのような工夫のあるお料理の数々。

 

 

このお店のメニューの前菜が少しずつ入った盛合せ。

パンの横にあるのはらっきょうとオリーブでした。

これだけでずっと呑んでいられます。

 

 

梨菜さんに取り分けていただいたサラダです。

これを見ただけで、よくできたお方だとわかります。

 

 

初鰹のカルパッチョ。新玉ねぎのグレック。

 

 

トリュフと卵黄ディップのポテトは素晴らしかったです。

竹内健人さん絶賛。

おそらくカロリーも素晴らしいです笑。

 

 

桜えびと菜の花、春キャベツのガーリックバター焼き。

なんと春満載の一品でしょう!

 

 

大麦牛赤身肉の炭火焼き、グレービーソース。

竹内健人さんがソースを絶賛。

グレービー=肉汁ですからお肉好きの一品です。

 

 

この後に新牛蒡のラグーペンネがあったのですが、

写真を撮る暇もなく平らげられました笑。

炭水化物がいちばん好きなのだと確信しました笑。

たくさん食べれるように切り替えたコース料理でしたが、

お腹も時間も足りず久々に”次に梯子”しました。