自宅警備はこうやってするものだ~奇想の画家・伊藤若冲~ | 北のおいしさ再発見ブログ@北の貴船

自宅警備はこうやってするものだ~奇想の画家・伊藤若冲~


北のおいしさ再発見ブログ@北の貴船-軍鶏図 伊藤若冲「群鶏図」より




本日4月25日夜9時からNHKBSで若冲ミラクルワールドという番組が4夜連続で放映されます。http://www.nhk.or.jp/artbs/jakuchu/


伊藤若冲をご存じの方はもちろん、知らないというかともぜひご覧いただきたい番組です。


北のおいしさ再発見ブログ@北の貴船-にわとり
こんな派手なニワトリさんの絵で有名な方です。

北のおいしさ再発見ブログ@北の貴船-やさい

水墨画もたしなみ釈迦の涅槃を野菜で表現した作品もあります。



伊藤若冲(1716~1800)は京都の青果問屋の主人の子として生まれ、自分自身も家業を継ぎますが人づきあいもお酒も女性もからっきしだったといいます。実際結婚もせず、家業の青果問屋の経営を傾かせたとも言われています。家業を譲る少し前に別荘に引きこもってしまい、周りの人に迷惑をかけたというエピソードもあるくらい、軽い引きこもりを患っている私にとって親近感の湧くキャラクターです。


いろいろな社会で必要とされる能力が大きく欠如した彼ですが、絵を描くことによってのみ自己の表現を試みたと私は思っています。彼にとって絵を描くことが生きることではなかったかと思います。


40歳で弟に家業を譲ってからは仏門に帰依しその生涯を終えるまで寺院で絵をしたためていたといわれています。40歳前から作品を世に出してきたわけですが、彼はいわゆる金持ちのボンボンで資金に余裕があり高級な画材をふんだんに使えたことはもちろん、クライアントの意向に沿う必要がないので、自分自身が本当に描きたい絵だけを描きつづけてきたと思われます。


伊藤若冲の絵はワンアンドオンリーといわれますが、彼の特殊な生い立ちが同時期の画壇と一線を隔すだけでなく、あらゆる日本絵画史においても異彩を放つもととなっておもいます。


北海道とは全く関係ないですがお勧めです。