古い襖の張替え時によくある事なのですが、
下の写真、襖の角に皺が入ってます。
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長い年月の間に
襖紙は吸湿&放湿による伸縮を繰り返し
やがて、テンションの掛かる方向に
皺が出来てしまいます。
こういうケースは大抵の場合、
浮け張りという下張りが
されてないのが殆どです。
襖紙を捲ってみると、、、
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襖チップ(芯材)の上に
襖紙が一枚張られているだけです。
こちらの襖紙も同じような皺が、、、
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厚みのある上質な襖紙なのですが、
捲ってみると、、、↓↓↓
これも襖紙が一枚張られてるだけ。
裏から見てもわかるように
たっぷり汚れを吸い込んでいます。↑↑
一方、下の写真の襖では、
古い襖で、汚れてはいるものの
皺もなくシャンとした張りを保ってます。
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捲ってみると↓↓↓
襖紙の裏に薄い紙が貼り付いています。
浮け張りと呼ばれるものです。
浮け張りは襖紙(上張り)の裏に
薄く希釈した糊で貼り付いていて
襖紙の吸湿放湿による伸縮を抑えて
襖紙の張りを安定させる役割があります。
半紙に書かれた書道作品を
そのまま展示していると
やがてシワシワになりますが、
きちんと裏打ちして掛け軸などに仕立てると
何年経ってもシャンとしている
というのと同様の原理です。
浮け張りは、張っても張らなくても
納品時の仕上がりは素人目にはわからないと
思います。
但し、納品時は皺もなく綺麗な状態でも
年月が経つにつれ、写真のように
工務店に頼むほどでもないし・・・
かといって自分でやるのも大変だし・・・
どこに頼めば良いかわからない・・・
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