bye-byeといったあと
決して君は振り返らない
平気なふりをして
ずっとずっと
平気なふりをして
これまで
bye-byeといったあと
＊
ホントウのぼくはここにいるのに
これから、また、はじめよう。
「ぼくはきみの１０年後をみてるよ」
とふいに言われた
そんな風に言ってくれた人はいまだかつていない
みんな「今」のわたししかみてくれなかった
いや、わたし自身も「今」に囚われていた
だから、「きみの１０年後」といわれた時
なんともいえないはじめての気持ちがからだ中に広がって
わたしはぼくに降参した
心を許す瞬間ってこういうことなんだろう
例え１０年後、ぼくが傍にいなくても
それでも「今」そういってくれる気持ちがうれしかった
ほんとうに
ありがとう
チョコレートをねぶって
君を想う
舌の上でじんわりほどけて吸収される
逢えぬほど甘くなるみたい
