日本表彰協会・公式ブログ

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この国には、もっと表彰されるべき人がたくさん居る!各界の凄い人たちに勝手に賞状を送らせて頂く世界初(?)の協会!人を褒める事の楽しさを発信し続ける団体です!

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日本表彰協会の辰井です。
今回はジャンプ投稿ページらの構成として活躍し日本最大の投稿ページを
支えた、井沢ひろしさんへ賞状を送らせて頂きます。






井沢さんは、この度惜しまれながら終了した
ジャンプ魂及びジャン魂G!の構成を担当された方です。


元々は「どんちゃん」というPNで
伝説の投稿ページ「ジャンプ放送局」の常連投稿者として活躍し、
見事優勝も果たした強豪でした。


私達にとって、井沢さんに対する恩は、
17年ほど前に遡ります。


それは、1995年終了のジャンプ放送局の後発として始まった
「ジャンポスト」という投稿ページが、
あえなく半年にて終了という憂き目に遭ってしまった事に始まります。


そしてしばらくの間、少年ジャンプ誌上では
読者投稿ページが無い時代が続き、
もうジャンプ放送局のような投稿ページが巻末を飾る事は夢のまた夢…
そんな時代すらあったのです。

しかしその投稿ページ冬の時代に待ったをかけたのが、
井沢さんをメイン構成として押し出した
「ジャンプ団(1997年スタート)」でした。




そこで井沢さんは「鼻水を常時ズルズル出しているキャラ」という
あのジャンプ放送局の榎本一夫さんばりの存在感で、
自らのイメージを捨て石にし、キャラクターとして矢面に立ったのです。

そして「ジャンプ放送局」のシステムをおおむね踏襲した上、
90年代後半以降のジャンプの読者層を意識したような
「1シーズンごとにストーリー性を持たせる」などの
意欲的な取り組みにより、多くのファンを獲得。


ジャンプ放送局以来の単行本発刊などの成功を収め、
見事ジャンプ投稿ページの復権に成功。


僭越ながら私も、本格的にネタ投稿をはじめたのはここからでした。

「ジャンプ放送局」で投稿に興味を持った私達にとって、
ジャンプ投稿ページが戻ってきたのは至上の喜びだったのです。


毎週土曜日早朝から早売りをする隣町の販売店へ自転車を飛ばし、
緊張に震える手で巻末のページを捲った事が
今も昨日の事かのように思い出されます。


そしてジャンプ団終了後も「じゃんぷる」という投稿ページで
井沢さんは構成として参加。

そしてジャンプ魂、ジャン魂G!と、足かけ17年という長きに渡り
週刊少年ジャンプの投稿ページを引っ張ってきたのが
井沢ひろしさんなのです。




今思えば思うほど、素晴らしい投稿ページだった事が思い起こされます。

とかく投稿ページ初心者には、投稿する時のハードルの高さが伴いますが、
「ジャンプ魂」では雑誌投稿では珍しかったネット投稿システムを
いち早く導入。


これにより、お金をかけずに手軽な投稿が可能となり、
それによって投稿を諦めていた人すら
投稿に参加できる、という素晴らしいシステムでした。

同じく「ジャンプ魂」以降では、
「ジャン魂日本一決定戦」という毎週必ず行う
メインコーナーが登場。


これは一言書けさえすれば、ネタとして投稿できる、
「お題のハードルの高さ」という投稿者にとっての最初のネックが
キレイに取り払われた、画期的コーナーでした。


さらに少年誌投稿ページでは絵ネタで勝負する人が
圧倒的に強く、文字ネタだけだと勝負にならない展開が多かったのですが、
これにより、ポップさを保った上で文字ネタ投稿者にも
優勝の夢を与えるというメリットさえ補完してくれました。



そしてジャンプ投稿ページの良さである
「面白い」だけで無く「巧いネタ」を載せるという
基本も踏襲していました。


ただ「登場する人物や、行動、発言などが面白いネタ」に限らず、
「言葉遊びなど、何かしらに引っかかっている」
「事前知識の必要が無く、万人が楽しめる」
という、人がネタを楽しむ為の一つの重要な基本的要素を
最後まで守り通した、素晴らしさがありました。




私は今になって思います。
ジャン魂が本当に良いページだった事。

選者及び投稿者が共に面白く、
それによって出来ていた面白いページであった事。

真っ向勝負の「オモテ」で勝負する潔さがあった事。

それが、井沢さんらスタッフの良い緊張感により、
守り通されていた事。


若い時代の一定の時間を費やして投稿した事は、
たぶんムダじゃなかったなぁ…と思わせてくれる事に、
強く感謝しています。


今は17年という長きに渡った週刊連載を終え、
幾分穏やかな日々をお過ごしになっているという井沢さんですが、
更なるご活躍をお祈りしております。
(それがまたジャンプの投稿ページであれば、嬉しいです!)

そんな井沢さんへ「ジャンプ巻末を潤した鼻水賞」を贈らせて頂きました。


井沢さん!
僕はジャンプ投稿ページで培った力を武器に、
なまくら刀ながらも今の世界で何とか活動が出来ています。

いつか何処かでお会い出来ましたら、
お酒を酌み交わす事が夢です。

今迄どうもありがとうございました!
そして改めて、更なるご活躍を祈っています!



追伸…井沢さんの後輩的な存在で、
同じく構成に関わり、私達を楽しませて頂いた
山下シンイチローさんにも賞状を送らせて頂きます。