置き場

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あたしの上を何人も跨り通りすぎていく
埋めようとした穴は
ただ大きく開いていくだけ
ポッカリ開いた穴は
あたしを飲み込んでいくだけ

気持ちいいなんて
昇天なんて
偽り

四つん這いになって
だらりと垂らした甘い蜜は
潤滑油誰かを受け入れる為
だらしなく垂れた
形の悪い楕円の房は
ただただ前後に揺れるだけ

歪めた顔も
爪を立てた背中も
ただの演出に過ぎない
あたしの上を何人も通り過ぎていって
沢山空いた穴は
理性を飲み込んでいく

空高く舞い上がった枯れた葉は
二人の距離のようで
なんだか切ない
「いつも一緒」の可愛いハートのメールも
今は懐かしく思えるね

私は毎日保護したメールを眺めて
空を仰いでる
今貴方はどこにいるんだろう
もう2年もたっているのに
まだわからない

知ってるのは名前=偽名だけ

隣で笑っていたかったのに
手を繋いでみたかった
結ばれて暮らしたかった
現実(リアル)は向いていないのね

偽りの名前で愛して
妄想の中私を犯して
この血も貴方に捧げるから
私を食して
淫らに乱れるから
私を貪り尽くして

私は今でもここにいるよ
だから早く来て
隣にいた貴方はもうどこにもいない
私の知ってる貴方はもういない
空は澄んでいるのに
心はいつも土砂降りの雨で

発射のベルが鳴り響く
この列車に乗ればきっと
貴方に二度と会うこともないのね
何度振り返っても
そうね
貴方はきっとあの子の横にいるから

さよならそしてありがとう
私成長できたの
嫌なことも沢山あったでもね
いつも笑顔でいられたの
裏切りは苦しかったけれど
貴方の彼女になれて良かった

ドアが音を立てて閉まる
私の何かが音を立てて崩れて
涙が溢れ出していくの
ねぇどうして
どうしてここに来たの
もう遅いのに決めたのに

窓に張り付く私は
大きな声で叫んでる
貴方の声も聞こえないくらい
心臓の音が耳についてもう
遅いのに間に合うと思ってた

小さくなっていく貴方の姿
私もう後悔しても遅いよね
携帯のメモリー震えながら消した

雪がハラハラ
トンネル抜けて
切なさはもう振り切って

さよなら
さよならそしてありがとう
私成長できたの
嫌なことも沢山あったでもね
いつも笑顔でいられたの
裏切りは苦しかったけれど
貴方の彼女になれて良かった

発射のベルが耳に残る
あの時待っていればなんて
私後悔しても遅いのにね
楽しかった日々も
辛かった日々も
さよならして笑っていたいな

思い出は枯れることはないよね
きっと色あせることなんてないんだから

踊り狂え笑いたまえ
鐘が鳴れば湧き出るように
ワルツを踊りましょ
さぁさぁ二人一組
ドレス舞わせて

蝙蝠は悪戯に羽ばたき
仮面を被り私はだあれ?
ギャラリーは私の虜
手を叩いて盛り上がりましょ

さぁさぁ夜はこれから
不協和音の音楽で
激しく踊りませう

鐘が鳴れば湧き出るように
また鐘が鳴れば元の世界へ
また会う日まで
それまでさよなら

南瓜の男に蝙蝠紳士
白い包帯吸血鬼
ボルト刺さった大男
私を取り合う
そんな夢

目が覚めれば今日は何をしようか
目を瞑りまた夢の続きを見るの
歩いても歩いてもさ
道無き道続いて足がもげてしまいそうだ
寧ろ朽ちてしまえばそれはそれでいい

太陽は無常に僕を照らし
木々は行く手を阻む
携帯圏外僕も圏外限界
もう歩いていけないや
どうしてこんな風になったんだ

いつもない上履き
机には虫と菊の花
誰もかれもが僕をいないとおもっているんだ
こんなことされてるんだよねぇお母さん

先生弱いものイジメは良くないって
言ってたのにさ
どうして、気付いてくれないの

だから道無き道歩いて
果てる迄地獄の入り口を探してるんだよ
結局お母さんも、お父さんも
僕がイジメられてるって気付かないままだ

手紙に書いたのは
クラスメイト一人一人の名前とお母さんとお父さんに感謝の文字
ありがとう
さよなら
僕はあなたたちに大変感謝しています
僕は本当は居てはいけないから
生まれてくるべき人間ではないこと気付かせてくれてありがとう

腕を目一杯広げた位のロープを見つけたよ
先人のかな
足は宙に浮いて
苦しくて喉を掻き毟ったけど
次第に白くぼやけて

僕は本当に居なくなった

やがて僕は腐り地面に落ちて食われていく
白い塊になって誰だかわからなくなるよ
これでいいんだ

これで皆幸せ
お疲れ様です。
読んでいただきありがとうございます。
いつも暗い話を書いています。
明るい光を見るくらい明るいハッピーエンドは苦手です。
でもいつかかけるようになりたいです。

誤字脱字ありましたらすいません。
素人なんであると思います。すいません。
こんなの書いてほしいよ!とかあったら何なりとお申し付けください。
次からはまた暗いのですが「キャンドルライト」というのを書いてます。
これは2008年頃に書き始めた引きこもりの女の子の話です。
また不定期ではありますが読んでいただければ幸いです。

最後は私の大好きなエスプレッソを飲みながら。
一言。

「金、ない」

ありがとうございました。
またよろしくです。かしこかしこ

にぼしD蓮。
取り壊すには金がかかる。
しかし残しておくのはあまりに危険。
それはまた死んでいく人が居るかもしれない。
ただの憶測に過ぎないが。

そんな事をコメンテーターがしゃべっている。
「ねぇ。ここ落ち着いたら行って死ねるかなーもう人生疲れたよ」

「死にたい」

「疲れた」

そんな声が日本全体を覆う。
取り壊しても新たに建設するかもしれない。
或いは電車に飛び込み。
飛び降り。

こうした少しの時間にも悩みつかれた人が死んでいく。
そして新たな命が生まれてくる。

ここは自殺所。
生きていたくなくなったら行く場所。
いらっしゃいませ。
ここは自殺所です。
私ですか?
鮎川芳樹といいます。
この世界でも受付をしています。



「こんなんでいいですか?」
田淵総一郎は小説を渡し言った。
「いいんじゃないかな。じゃもって行くよ」



そうこれはありも無い話。
物語。
空想。
全ては田淵総一郎が作り出した妄想。
しかし現実世界では日々自殺は繰り返されている。
自殺所はないにしろ自殺は毎日行われている。
これでいいのか。
それでいいのか。
そんなこと本人にしかわからない。
いや、本人にもわからないことだってある。
でも選ぶのは本人。
そう思った。

とあとがきに記して。

田淵総一郎。
「もう、自分でいけますよ。何年此処で働いてたと思ってるんですか」
そう芳樹は言って天を仰ぐ。
「よっちゃん。いいんだな?」
黙って芳樹は頷いた。
そして重い扉に手をかけた。
怖くない。
何も感じない。
ギィィっと扉が閉まる直前見えた川村の顔は子供のように顔をクシャクシャにして声を出さないように泣いていた。

「川村さんさよなら」
聞こえたかわからないが変わりに表から声が聞こえた。
「よっちゃん!!!」
スイッチを押してしまえば少しの辛さだけ。
安らぎが待ってる。

舞い上がる炎。
燃えていく髪の毛。
熱風。


芳樹は気を失った。


日本の莫大都市東京。
莫大だからこそ日々悩みを抱え込む者がいる。

仕事に疲れる者、いじめに合う者、精神的に病む者、色々な者が溢れる中、東京の一角にビルがある。
入り口には誓約書、判子、引き取り手連絡先等の記入場所があり、エレベータ50階を上れば自らの命を捨てられる。

それを一部の人は自殺所と呼んでいた。

誰も止めようとはしない。
政府もそんな辛くもう明るくなれない、ましてもや違法ドラッグに塗れるのを防ぐために、黙認した。

自殺志願者は泣いて喜んだ。
これで逝ける安らかに。
この辛い人生にピリオドを打つ事が出来ると。

しかし、本当に死んでもいい人間が居てもいいのかなんて誰にもわからない。
ましてもや突っ込んで話させる権利もない。

それから川村は自殺所を放棄した。
放棄ではなく川村の死亡により自殺所の維持ができなくなった。
遺書にはこう記されていた。

【私、川村健は志願者をだまし新生命保険に加入させ、莫大な資金を得た。政府が了承してくれないのも招致で自殺の手助けをした。その罰はこの命で償いたい。申し訳ありませんでした。】

この件は国内ニュースで取り上げられ、関与したものは逮捕された。
自殺志願者の遺体は全て地下のゴミ処理場に遺棄してあった。
社長自らの自殺でピリオドを打った。

その日芳樹は黒いふかふかの来客用のソファーに座っていた。
目の前には川村が座っている。
「で?どうして死にたいわけよっちゃん」
足を大きく広げそこに肘を置くように前のめりに芳樹を見る。
芳樹は目を合わせないで下を向いていた。
「理由ないのに死ぬなんて昔のよっちゃんみたいじゃなーい」
時計の針が動く音が聞こえる。
川村の息遣いや鼓動の音までも聞こえてしまうような静けさ。
「俺。呪われてるんですよ。今まで見殺しにしてきたあの人たちに」
川村は体をのけぞらせて笑った。
芳樹は正直むっとした。
どうして笑うのか人を目の前で送り出す。
そして手続きを行う。
事務的な作業。
理由なき死なんてないそう思っていた。
でも。
でも本当は死ぬべきでない人も中にはいた。
『お前もこっちに来い』って聞こえてくる。
きっと呼ばれている。
「呼んでるから」
妄想じゃない幻聴じゃないきっと芳樹は正常な体だと思っていた。
でも。
「お前医者から言われなかったか?病気のこと」
「あの医者は俺に、俺の体に盗聴器を埋め込んだんだ」
半ば興奮した口調で芳樹は言った。
「統合失調症って知ってるか?」
「知りません」
川村は資料を開き読み出した。
「こないだの診断で中脳辺緑系におけるドーパミンの過剰により幻覚、妄想の陽性症状に関与しているんだと」
「わかりませんあの医者はヤブです俺は死ななくてはいけない。呼ばれているだから-」
川村は資料を閉じ
「昔お前と一緒な奴と出会ったよ。でももうよっちゃんは駄目なんだな・・・・」


「では、鮎川芳樹さん誓約書を読み上げますのでわかりましたら太枠内もれなくお書き下さい

一、自殺志願者(以下、私)はいかなる理由があっても内部の構造を漏らしません。
一、私の遺留品は全て受け付けにて預け、身元引受人に引き渡す事を了承します。
一、私は貴社の新生命保険に加入し、得た金を国に回す事を了承します。
・・・・・・本当にいいんだな?」
芳樹はボールペンを握り躊躇なく書いた。
「俺引き取り任居ないから焼きですね」
ふふっと笑みを浮かべ川村を見た。
「あぁ。熱いぞ・・・苦しいぞ・・それでもいいのか?」
「かまいませんもう昔の俺は居ない盗まれたから」


つづく
鮎川芳樹(27)仮名とする。
謎の病気から二年の月日がたとうとしていた。
『死んでいく奴らの顔みたいからいいよ』と社長川村健に言ったこと、今になって後悔していた。
きっと死者の魂が芳樹を痛め付けてる。バカにしてしまったから…。

社内用内線の1番を押した。
『はい、社長室』
川村が電話をとった。
「鮎川です実は話があって」
『辞めんのか?』
芳樹は辞めてほしいのかと突っ込みたくなったが強い口調で
「違います死なせてください。これが罪の償いです」
川村は何を言ってるかわからなかった。

つづく