邦楽の話の続きになるが、私は10代の頃からMr.Childrenの大ファンだ。

桜井和寿氏のハスキーな声、安定感のあるメロディー、そして心の底から励ましてくれるような歌詞には、これまで落ち込んだとき、挫けそうになったときなどに何度勇気づけられてきたかわからない。



そんな大好きなミスチルだが、1点だけ小さな不満がある。

桜井氏の作る歌詞に、「ら」抜き言葉が散見されることだ。

さすがに意図的に作っているとは思うが、ミスチルの歌の歌詞には、「寝れない」(「帚星」)、「生きれない」(「しるし」)、「感じれる」(「GIFT」)といった「ら」抜き言葉がたびたび登場する。

他のミュージシャンでも、「ら」抜き言葉で歌うことはよくあるだろうが、歌詞カードでも堂々と「ら」抜き言葉を使うミュージシャンはあまり多くないのではないだろうか。



敢えて「ら」抜き言葉を使うことによって日常感を演出するという効果はあるかもしれないが、こういった芸術の分野はともかく、我々弁護士の作成する書面では、「ら」抜き言葉は絶対に許されない

司法や裁判の世界では、「ら」抜き言葉が誤った日本語であることが共通認識であり、書面でそのような日本語を使う弁護士は「だらしない」とみなされるからだ。

さすがに、いままで書面で「ら」抜き言葉を使っている弁護士はみたことがないが、先日、(おそらく単なる脱字であろうが)相手方の弁護士が作成した書面の中に「~してる」という「い」抜き言葉を発見して思わずハッとした。

私もブログなどではついうっかり「い」抜き言葉を使ってしまうことがあるので、よく気を付けねば・・・。



※追記

GLAYの名曲「HOWEVER」のサビの歌詞で、「絶え間なく注ぐ愛の名を、永遠と呼ぶことができたなら」という部分があるが、ずっと以前から延々と呼ぶことができたなら」の誤りではないかと思っている。

それとも、「『愛』という言葉を『永遠』という言葉に言い換えて呼ぶ」という趣旨なのだろうか・・・、よくわからない。
私が学生の頃は、毎週のように邦楽のレンタルCDを借りてきてはMDに録音したり、お気に入りの歌手がアルバムを出すたびに、なけなしの金をはたいて買ったりしていた。

当時、邦楽を聞くことは、完全に生活の一部だった。

さすがに働き始めてからはほとんど邦楽を聞かなくなり、ごく一部のお気に入りの歌手以外は、CDや音楽ファイルを購入することもなくなった。

おそらく、私の中の邦楽好きの魂は、年齢とともにほとんど枯れてしまったのだろう。


それでも、たまにテレビや街の中で流れている最近の曲にガツンと衝撃を受けることがある。無意識のうちに心の中に侵入してくる曲とでも言うのだろうか。

結局、いてもたってもいられなくなり、すぐにその曲をダウンロード購入することになる。


去年、ガツンとやられた曲は、Microの踊れと、HYの366日

どちらもTVドラマの主題歌だが、TVドラマを見ない私にはそんなことはどうでもいい。ただ単にガツンときた、それだけのことだ。


最近、コンビニで週刊誌を立ち読みしていると、何だか変な歌が流れていた。

聞いているうちに曲のサビに入り、例のガツンがやってきた。即、ネットで購入。

計算されたアンバランスな音程。そして、都会に住む若者の孤独感の吐露と同時に、自分の人生さえも端から眺めているようなニヒルな雰囲気の歌詞が何ともいえない・・・

サカナクションのアルクアラウンド

TBSで日曜日の夜に「特上カバチ!!」というドラマをやっている。


内容は、行政書士が法的紛争を抱えて困っている依頼者のために大活躍するというドラマだが、やっていることは明らかに弁護士法第72条違反(非弁行為)であり、完全に違法行為である。


漫画の原作者はその辺りをわきまえた上で、「ライアーゲーム」や「クロサギ」のように違法行為を描いていたのだろうが、番組中に自慢げに流れるテロップからすると、ドラマを制作している側は違法行為であることがよく理解できていないようだ。


行政書士の本来の業務範囲についてここで敢えて指摘するつもりはないが、個人的には、行政書士がこじらせてしまった法的紛争の後始末を依頼されたこともあり、法的紛争にまで口を挟んで利益を得ようとする一部の行政書士のやり方には非常に不信感を持っている。


TBSも、テレビでの違法行為の表現方法を少しはわきまえるべきだろう。