ネフローゼ4年目のブログ

ネフローゼ4年目のブログ

体がつらいこともなく不安も余り感じずに、仕事があってご飯が食べれた一日。
そんな日々を送れることが幸せなんだと実感できるようになりました。

Amebaでブログを始めよう!
だんだんと寒くなってきましたね。

こんな気候のときは上に軽く羽織れるものが欲しくなります。
そんなことを考えてたら、ふと以前書いた 【Barbourを洗濯しオイル抜き・臭い消し作業報告】という記事を思い出しました。

あれ以来、私のバブアーがどうなったかを書いていなかったので経過を含め、色々と書いていこうと思います。

まずは一番気になるニオイについて。
明らかにオイルのニオイが強くなっているとか、酸化したようにボロボロになってしまった。ということは全くありません。
オイルっぽさはありますが、カビや埃っぽいニオイは洗濯前の数年に比べれば明らかにいいですし、色味も問題ありません。

こんなかんじです。





でもただの経過報告だけだと面白くないので、今回も洗ってみることにしました。

今シーズンも、一度洗濯をしておいて、ニオイを気にせずに着回したいし
『オイルを新たに入れて手入れをする』という意味も込めながら前回と同じではなく別テーマを設けて今回もチャレンジします。

タフな服、バブアーを信じて。余りにも無茶なことをしなければ大丈夫なはずなので、
(前回の経験でちょっと調子に乗っていて大失敗するかもしれませんが)やっていきます。


今回のテーマ

1 元からの色味(オイル)を残す→前回と同じ
2 汚れをできるだけ落とす→前回と同じ
3 手軽に、時間をかけずに洗濯する&オイルを入れる→新



バブアーを洗濯してみよう。と思い立ったのは仕事終わりの帰宅後、夜21時頃。
21時30分位からスタートして、作業時間は2時間かけない(干す時間は入れない)で完了することを目標にしました。


・今回用意できたもの

①アクロンなどのオシャレ着洗い用の洗剤
もっと強い洗剤でもいいのですが、今回は軽めに汚れを取ろうと思います。
適量入れます。

②バブアーのオリジナルオイル
と言いたいところですが思い立ったらすぐにやりたくなってしまう私は今回も家にバブアーオイルがなく、手持ちのワセリンを使用しました。一応これです。→ヴァセリン(大)368g
※前回同様、これではちょっと不安。できればオリジナルがいい。という人はヴァセリンの代わりにバブアー純正オイルを入れるといいでしょう。
これがオリジナルです。
バブアー barbour 純正オイル



③プラスチックの使い捨てコップ
前回は紙コップでしたがオイルを長時間入れてるとヘナってくるためプラスチックに変更しました。下手すると2度塗りは翌日になるため紙よりいいでしょう。ただし電子レンジに入れるので長時間の加熱には注意。

④割り箸
オイルを混ぜるときに使います。

⑤バケツ2つ
洗濯機を使用しないため。交互にバブアーを入れてすすぎをします。
洗濯機だとオイルを落としすぎる可能性があるのと、オイルで洗濯機がドロドロになってしまう可能性があるため。

⑥布
オイルを塗る布です。布切れでOKです。オイルまみれになるため捨てれるもの。


以上です。



・洗濯開始します

まずは洗剤を入れてバブアーを洗います。
前回は10回ほどすすいだので、今回はその半分で済ませるつもりでやりました。手軽に終わらせたいです。

洗濯後の水です。



だいぶ汚いです。汚水です。なんだかんだまだまだ汚れてますね。多分バブアーの性質上オイルにホコリが絡まりやすいのでしょう。1年経たない程度でこの汚れよう。もちろん前回も洗いきっていないので、その分の汚れもあるはずです。洗ってよかった。こんだけ汚いなら普通の洗剤でもよかったかもしれません。

すすぎ1回目



色がちょっと変わりました。汚れと同時にオイルがちょっと抜けてきた様子です。


すすぎ2回目


黒というか茶色っぽい色になってきました。劣化したオイルの色でしょうか。
このあと軽くもう一度すすいで水の色に変化がなかったのですすぎ終了。
手で絞り、すぐに風呂場に干しました。
ここまでで開始から約30分




洗濯水は完全な透明にはなりませんがオイルが抜け切ってしまうのも怖いし、塗り直しも面倒なのでだいたい洗って終わらせます。今回の目的、手軽に短時間で洗濯する、というのは、気軽に今後も洗濯するつもりでいるからです。

干し時間約1時間
この間に使用したバケツを洗ったりオイルを作ります。
(時間があまったので革製品の手入れもしました。機会があったらこんど書きます。)


・前回同様、ワセリンを電子レンジで溶かします。

ほんの少量の水を入れると溶けやすいです。大量に水を入れてしまうとバブアーが乾いた時にオイルの塗りムラができて、再度丁寧に塗り直すことになるのであまり水を入れないほうがいいでしょう。ワセリン10:水1でも多いくらいかもしれません。オイルがトロトロとし出すぐらいの状態になればいいと思います。

写真を撮り忘れたので前回の写真を再利用します。
すみません。
ネフローゼ4年目のブログ-バブアーホコリ

冷めてくると水とオイルが分離し始めます。ささっと塗るほうがいいでしょう。
案外塗る範囲は広いのでたっぷりとオイルは使用します。足らなかったらまた作ればいいだけですが。。


・オイルを塗っていきます。

前回同様半乾きの状態でオイルを塗っていきます。
脱水せずに、手で絞って干しただけなのに、けっこう乾きます。


オイルも大分抜けてしまったようです。色の薄い部分が半乾きの状態です。



布切れ選びについてですが、要らない綿素材の服を切ったものを今回は使用しました。
後で気づいたのですが、オイルをバブアーに塗っているとき布の切り口からボロボロと糸くずが出てきたので今回はそれが失敗でした。
できるだけ糸くずがでないような布を使うといいと思います。


けっこうあっさり目で塗っていきます。塗りこむ感じで。この作業は大変に楽しいです。
バブアーもだんだん乾き出すので、塗り残しなどもわかるし、うまくいきそうな予感がしてきます。


ひとまず完了です。



これで、一日くらい日陰干しします。(室内干し)
結果干し時間入れて深夜0時に終了です。



本来ならこれで終了のはずだったんですが次の日、起床してバブアーを見ると明らかにオイルの量が足りないことがわかりました。




・結局2度塗りすることに。

一度目でケチらずタップリ塗るのも手ですが、塗り込むにつれてバブアーが重くなってきて塗りにくいし、半乾きだとやはり色も濃い部分が大半なので均等に塗るのは難しいようです。経験が足らないのか、洗濯した場合は2度塗りが正解のような気もします。前回も2度塗りをしています。

手軽に、今後も洗濯&オイル入れを継続させていく前提で、室内での作業を考えると、部屋中をベトベトにするのも掃除が面倒ですし、溶かしたオイルを余らせるのも勿体ないです。
先ほども書きましたがこの作業は楽しいので苦にならないし、均一にオイルを入れるためには2度塗りが正解なのかもしれません。

2日目の夜、帰宅後にオイル調合し塗り込んでいきました。
バブアーはほぼ乾いています。
もう洗わずにムラがないように塗るだけにして、明日を待ちます。


次の日見てみるといい感じだったので今回はこれで終了にしました。




結果

洗濯とオイル入れは成功でしょう。前回と特に変わりなし。
もちろん今後どうなるかはわかりませんが、この前の経験から酷い状態になってしまうことはないと思います。


作業時間

2時間を目指しましたが、2度塗りした分もう少しかかっています。2度塗り後、余ったオイルを色んな箇所に塗り込んだりもしましたが3時間はかかっていません。干し時間は入れていません。


気軽さ

前回に比べたら段取りもよく、手際よく作業できたと思います。
このまま、何度か洗濯&オイル入れを繰り返していって、取れる分の古いオイルを抜いていきたいです。先ほども書きましが、手軽さも重要ですが、やはり洗濯した場合は2度塗りがいいでしょう。

コツ
刷り込むようにオイルを塗っても、どうしても均一にはなりません。しかし乾ききってからバブアーを手で擦って慣らすように触ってると、オイルがいい感じにサラサラになっていき均一にオイルが分散されるようになります。





この記事を読んでいただけるのは大変嬉しいですが、あくまでも参考として。
水洗い厳禁と言われているバブアーを洗濯するならば自己責任でお願いします。
年代や生地、洗い方や乾かし方、環境によって結果は変わってくきますしね。


しかし前回も書きましたが、匂いが気になってタンスの肥やしにしてるぐらいなら色々チャレンジするのも楽しいですよ。いい服ですからね。



※後日談

作業完了後、塗りムラが多少気になっていたのですが、数日置くと安定してきます。
空気に触れだして、古いオイルとも混ざりだした為かオイルの匂いが多少出てきました。
しかし数日経つとオイルのニオイも収まってきます。不思議ですが私のバブアーは前回もそんな感じでした。


次こそはバブアーオリジナルオイルで。

そのときも作業報告しようと思います。
この前久しぶりにブログ投稿した数日後ぐらいから案の定体調が悪くなった。

元気が溢れんばかりの時に無理をし過ぎて数日後には例の疲れがやってくる。

息を思いっきり吸っても吸いきれない。思いっきり吐き出しても吐き出せないような息苦しさと、全身が水っぽくなったような気だるさ。

それがずっと何日も続く。といっても徐々にまた元通りになっていくのだけれど、全快はせずに、疲れやすさは後をひく。

しかし再発を繰り返す度に回復速度は上がっているような気もする。が、やはり今回体調が悪くなった原因は気になるので、思い当たるところを書いておこうと思う。

あくまでも僕の場合。


1お蕎麦にハマった

美味しいお蕎麦屋さんを見つけて一週間毎日そこで昼飯を食べた。塩分の取り過ぎは否めない。蕎麦にアレルギー反応を起こす人もいるし食べ過ぎはよくないだろう。


2長時間の運動をした

体調がよかったこともあり体を動かすのが気持ちよくて軽度の運動(体を酷使しないが1時間ほどかけるもの)を1週間ぐらい続けていた。汗もよくかき、肉体的な疲労が溜まったのかもしれない。


3虫さされ

子供の頃から蚊に刺されると友達よりも刺された箇所が大きく腫れ上がった。痒みは数日続き、赤みは1ヶ月以上経過しても治らない。蚊はまだいいほうで、ダニに刺されると強烈な痒みや、なんとなく息苦しくなるようなことがあったがアレルギー反応を起こしているのだろうか。今年の夏も蚊やダニによく刺され未だに痒かったり赤みは消えていない。


4薬の減量

ステロイドを0.5ミリ減らしてから2ヶ月経つ。その間に病院で2度尿検査をしたがいずれもプラマイ0だった。2ヶ月経って腎臓が夏の暑さもあり少しバテたのかもしれない。


だいたいこんなかんじだ。

凄い無理をしたわけではないが、いろんなことが関係しているのかもしれない。

なんだよ、くそう。

ちょっと動くと息切れして疲れるなんて。

椅子を探し日陰を求め壁に寄りかかる。

違うはずだ。

もっと動く。もっと遊ぶ。

逞しくなくていいが、しゃきっと立ち、休んだら体力が回復する。

今日疲れてもちゃんと寝れば明日は健やかに一日をはじめられる。

それだけだ。濁らず澄みきった感覚を保つ。

それだけだ。





スポーツしたいけど、踊りたいけど、夜通し遊びたいけど、働き疲れたいけど、我慢我慢。

そうそう。仕方ない。無理をしないように。

疲れないように。

体力的にも精神的にも限界点の八分ぐらいまでを目安に。

しかしそれってやっぱりストレスがたまる。

やりたいことを我慢する。

したいことが出来ないのではなくて、しない。という選択をこれからも選んでいくのだとして、それで納得していたし、未だに自分の体のことは大事だから、メチャクチャになってやれ!とは思わない。思わなくなったのか。

しかしそれってやっぱりストレスがたまる。

そう思えるのはステロイドの量が減って頭が明晰になってきた証拠だよ。
そういうときこそ用心用心。無理はしちゃダメ。。わかってます。

しかしそれってやっぱりストレスがたまりませんか。

ストレス。適度なストレスなのか。

うーん。違う気がする。

もっとハツラツと生きるべきだ。

もっと開放される瞬間が必要だ。

病気なんて知らない。クソ食らえだ。

そんなこといってて再発して後悔するんだよ。と自分自身に言い聞かせている。

知らん。再発なんてクソ食らえだ。

おれは生きたい。ビクビクしないで、やりたいことをやって生きていきたい。

最近そんなことを思う。

再発する前兆かな笑

とか笑って誤魔化したりする。

クソ食らえだ!

みなさんはどうやって生きていますか?
東京は昨日すごい雪でしたね。
よく行くコンビニの前を吹雪の中、一生懸命雪かきしてた仲の良い店員の女の子が印象的でした。
今朝起きて、ベランダで一服しながら下の道路を見ると、みんなが自分の家の前の雪かきをしていました。
子供たちが雪だるまを作ったり、雪合戦して遊んでいるのをほのぼのした気持ちで見ながら、10年ほど前のパキスタンに滞在していたことを思い出しまた。

あのときもパキスタンの首都、イスラマバードに雪が降って現地の子供たちは大騒ぎをしていました。
そして、雪に滑って転びそうになりながら朝食の準備のため水を汲みに出たり、大人も寒そうに大判の布を体に巻つてけ白い息を吐きながら歩いていました。

日本とパキスタンの違いはそこです。
今日、近所を歩いていると自分の家の前だけだとしてもみんな雪かきをして道路脇に雪がこんもりと盛っている風景が続いていました。

パキスタンではそれはありませんでした。みんな何もしません。雪が降っても雪かきなどしないんです。最低限、自宅の車庫から車が出られる範囲だけ雪を掃けたりはしていましたが商売をしている売店の前ですら雪はそのままになっている所がほとんどでした。

自分では何もしない。人任せなわけではなくて、全てを受け入れ、そのままの自然現象を享受するのは宗教的な価値観なのか、民族性なのか、土地の歴史が関係しているのかはわかりません。

今日、歩道を歩いていても雪が固まって氷状になり転びそうになることはなかったけれどパキスタンでは何日間もツルツルとした道を慎重な足取りで歩いた記憶があります。

パキスタンといえば日本とは違いそこまで豊かな国ではないので、日本人が履くような雪用の靴をわざわざ常備してる人も少なく、溝の浅いソールの中国製シューズやサンダルで舗装されていないために土とまざり半分泥水になったシャーベット状の雪道をザクザクと歩いていたりする。今日の東京はそんな光景はありませんでした。すでに自転車を軽快に漕いでいる人も沢山いました。

何がいいとか、どうするべきだとか、そんなこと僕にはわかりません。
ただ、大都市が大雪にまみれた次の日、足元をあまり気にせずに歩けるのは当たり前なことではなく、歩道を雪かきしてくれた人達に少し感謝の気持ちを持って歩く、というのもいいかもしれません。


最近はいつもより一本遅いバスに乗って出社します。

会社に到着するのが前よりも10分ほど遅くなってしまうのですが、バス停での乗り換え時にじっと待っているのが辛い季節になってきたからです。

先週のある日、いつものようにバス停前のコンビニに入っておにぎりと炭酸水を買い店を出ると数人がすでにバスの到着を待っていました。

一本遅いため乗車待ちの列を作る顔ぶれも僕にとっては新鮮で、気分転換という意味でもなんだかいい感じです。


数分待つとバスが来ました。

そのバスに乗り込み、空いていた最後部の長椅子に座ったのですがなかなか発車しません。

入り口付近に目をやると私の後から乗車した女子高生と運転手が話していました。

見ぶり手振りの雰囲気から、その女子高生はどうやら定期券を忘れてしまったらしく、なにやら交渉しているようでした。

いくら学生だからって普通なら遅刻覚悟で家に一旦戻って、定期券を取ってこなければならないのでしょうが、高校生は先週まで期末テスト期間だったはずで遅刻などできなかったのでしょう。

テストのない日常とは違い夜遅くまで勉強しているため寝不足気味で朝の時間に慌てたり、ほとんどの集中力を勉強に使っているため忘れ物が増えてしまうのかもしれません。


しかし優しい運転手だったようで、その女子高生は定期券無しでも無事にバスに乗ることができました。
その女子高生はバスが発車した後も一生懸命カバンやポケットの中をゴソゴソしていました。

そんなやりとりを見て上に書いたような想像を膨らませて楽しい気分になった後、僕は薬を飲んだりスマホでメールチェックしたりしてバスに揺られていました。

次のバス停につくと、お母さんと幼稚園児くらいの女の子が乗って来ました。

乗車カードを持たせてもらったその女の子は乗車口横に設置された機械の高さに背が届かず背伸びをしてカードをかざすもうまくいかず、エラーブザーが鳴っていました。

お母さんが女の子からカードを取ってやり直すと、ピッと正常な音がしたのが聞こえました。

定期券を忘れた女子高生はすでにプリントと下敷きを取り出し勉強に集中しているようでした。

英単語でも暗記してる様子のその女子高生を横目に、小さな女の子は小走りで空いている二人がけ席を目指しまして来ました。

その二人がけ席は調度僕の前の席だったのです。
お母さんが後から追ってきながら

「ほら、すぐ降りるんだからそんな奥の方までいかないで、ねえ、発車して危ないから、ほら早く座って。」

と多少神経質な感じで声をかけ女の子に追いつくと、その子をぐいっと二人がけ席の奥へ押しやろうとしました。

その途端、その女の子は泣きだしてしまったのです。

「何泣いてるの、危ないから早く座って、どうしたの?」

と女の子に聞きました。

「アゴがいたいー!」

どうやらお母さんが押したときに椅子の手すりにぶつけてしまったようでした。

「もう、、、なんでこんな奥の席まできたの。すぐ降りるんだからもっと出口の近くでよかったでしょ。バスが動き出したら揺れて転んじゃうでしょ」

優しい口調でしたがなだめる様子ではなく女の子を少し責めているようでかわいそうになりました。

お母さんはその子を納得させようと繰り返します。

「こんな奥の席まで来たからでしょ。すぐ降りるんだからあっちに座ればよかったでしょ」

すると女の子は大泣きしながら

「あたたかいほうがいいと思ったからー!」

とおえつ混じりに答えました。

ここのバス会社のバスは一般的なバスと同じで後部の方が一段上に上がっていて、エアコンの吹き出し口と椅子との距離が近く、前の席よりも暖かいのです。

その子はお母さんと自分が座れる暖かい席を見つけ、良かれと思ってその席を目指したのでした。


何も考えずに空いてる席に座ろうとしたのではなく、幼稚園児の女の子なりに考えて、お母さんのことも考えて二人がけできる暖かい席を選んだのに、お母さんはその行動が理解できず、小言を言いながらその子を押してしまった。

その子はたぶん、アゴをぶつけ痛くて泣いていたのではありません。

お母さんに理解してもらえず虚しいような気分のとき、力ずくで押され、さらに怒られて悲しくなってしまい大泣きしたのです。

お母さんもその子が憎くて怒ったのではもちろんなく、その子のことを考えて怒ったんだと思います。

発車するときに小さい子供が歩いていると車内が大きく揺れた途端に転ぶ危険がある。

大泣きするわが子の声が周りの客に迷惑をかける。

そんなことを考え大泣きするその子に多少声を荒げてまで強く怒ったのかもしれません。

しかし、

暖かい席の方がいいと思ったから。

そのことを理解したお母さんは態度が少し変わり、理解してもらえたとわかったその子も泣き止みました。

次の次の停留所で降りていった二人をバスの車窓から見ると、何事もなかったかのように歩道を仲良く歩いていました。

そしてすぐ、何かを見つけたように小走りで先を行ってしまう女の子を後ろから笑顔で見守っていたお母さん。

バスの二人がけ席を目指したときのように怒ったりはしませんでした。

理解しあうことは大事ですね。

そして理解し合えたときの心の安らぎは気持ちの良いものです。

定期券を忘れた女子高生の不安や焦りを理解して乗せてくれた運転手だってそうです。

理解し合うために小さな衝突が起きることも、もちろんあるでしょう。
しかし一旦理解し合えればそのことについて無駄な衝突はもう起きません。

そんな瞬間を見れたその日の朝、いつものバス停で降りた僕は寒空の下、上着のポケットに手を入れ、いつものように会社に向かいました。







※次の日、定期券を忘れた女子高生がいつものバス停で待っていました。あ、定期券の子だ、と気づいたのですが彼女はバスに乗るときに定期券を出さず小銭を払ってバスに乗っていました。
結局定期券は見つからず無くしてしまったのかと思うとかわいそうになりました。。
テストはうまくいってるといいなあ。