うちのデメモロコ濃尾型は産卵期が終わったようで親魚は屋内水槽へ移しました。
デメモロコ濃尾型 オス
メス
オスは鰭の傷み、メスは産卵による消耗が目立ちます。
野生下ではこのまま寿命を迎えますが栄養を付けて屋内水槽で余生を送ってもらいましょう。
さて生まれた稚魚はというと、
孵化21日目 全長12㎜
今回も黒目部分の眼径が小さい個体が出現しました。
体色も黒く独特な風貌になります。
一見養殖にありがちなスモールアイではありません。
成長と共に体色が薄れ眼も親と同じになっていきます。
親の姿に移行中の個体
このように徐々に変化していきます。
興味深いのは全ての個体が黒化するわけではない点です。
普通に成長する個体の中から黒化個体が出現しまた元の姿に戻ります。
成長した稚魚
このように15㎜近くなると親と同じ姿になります。
正常個体と黒化個体
スモールアイか奇形だろと突っ込みを入れられそうですが、過去の累代記録を見ても黒化個体はその後徐々に上の正常個体と同じ姿になったとあります。
全長9㎜個体
小さい頃は他のカマツカ亜科と同じ体型をしています。
デメモロコ琵琶湖型も黒化せずそのまま成長しました。
記録から分かるのは、
「濃尾型稚魚の一部から一時期黒化個体が出現する」
ということです。
前回別個体群で累代繁殖させた時も同じ結果が出ましたので
デメモロコ濃尾型に共通した現象と考えられそうです。