うちのボルケーノオトシンが産卵しました。
1年前に飼育開始した時小ぶりな個体がいたので本水槽に入れる前に衣装ケースで大きくすることにしました。
孵化から稚魚期までの映像はこちらをご覧ください
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ボルケーノオトシン(Hypoptopoma sp.)
卵と孵化仔魚
飼育環境
衣装ケースのサイズは45㎝水槽より少し大きいくらいです。
(飼育環境)
飼育数:3匹(オス2 メス1)
容器:45㎝水槽程度の衣装ケース
夏~秋:エアコン 25℃管理
冬~春:オートヒーター 26℃管理
ろ過:スポンジフィルターでエア量多め
換水:週1回 7割換水
エサ:冷凍ベビーブライン+冷凍ワムシ+日本淡水魚用の植物飼料を混ぜて与える(水の腐敗に注意)
照明:なし
レイアウト:ケンカ防止+立体移動が出来るように枝を数本入れておく。枯れ葉を数枚沈めておく。
(補足)
強い個体が良い場所に陣取り他の個体を押し出すので、弱い個体の居場所も作っておく。
水流とエア量の多い環境を好むので、スポンジフィルターのエアは強めにしておく。
あまり水流を強くすると餌が流されて餓死に繋がるので注意すること。
換水の際は底に溜まった有機物を少し残して取り除く。
枯れ葉の上にエサである微生物の死骸、植物質のフレーク餌、苔が発生した状態でオトシンに舐めさせると健康状態が上がる。
観賞するのは後にしてとにかく死なないことを主眼に置いて飼育します。
この設備で飼育開始してから半年で当初の2㎝から2.5㎝ほどに成長し、雌雄差が付いてきました。
オスは身体と頭部が大きくなり、メスは抱卵してふっくらしてきます。
1年後掃除をしているとスポンジフィルターの隙間からオスが逃げていきました。
フィルターを取り出すと緑色の卵が!!
ボルケーノオトシンの卵 直径約1.8㎜
並んで3個、離れて1個ありました。
親の大きさからして少数大卵型のようです。
フィルターを戻すと逃げて行ったオスが戻ってきました。
オスが卵を守るタイプですね。
他の個体が食卵する恐れがあるため、フィルターごと45㎝水槽へ隔離し観察することにしました。
隔離した翌日に孵化
卵黄を吸収するまで同じ場所に留まります。
真横でエアレーションをして酸素と水流を与えました。
孵化仔魚 全長約3.5㎜
光の刺激で1匹産卵場所から離脱。
この個体も卵黄を吸収するまで張り付いた場所から動きませんでした。
孵化後3日目 全長4㎜
孵化後5日目 全長5㎜
体が出来てきました。
この段階で45㎝水槽からサテライトLへ移動。
孵化後6日目 全長6.5㎜
稚魚は水流のある場所を好む
孵化後6日目で親と同じ姿になりました。
稚魚は水流やエアのある場所を好み下へはほとんど降りてきません。
この後、微生物の死骸と親容器の枯れ葉を与えてみましたが、孵化後10日目で全滅しました。
初期飼料が親と違うか、より細かくバランスの取れたエサを与える必要があるかもしれません。
孵化後10日目の時点で全長9~10㎜に達していたので流通しているサイズ(20~25㎜)への到達は比較的早いと推測します。
産卵のトリガーが不明、一回の産卵数4個を考えると数を得るのは難しそうですね。
まあ飼育下でも繁殖はするということで。
親の写真がない?
それぐらい検索してくれw