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前回のコラムが掲載された1月13日(水)に上海総合指数はついに2949ポイント(以下同様)と終値としては昨年8月26日以来の3000割れを記録しました。これで昨年後半以来展開された株価維持対策(PKO)が水泡に帰したことは明らかです。中国政府がこの対策にいくらつぎ込んだかは不明(一説によると70兆円相当)ですが、そんなお金があるのなら貧困世帯救済対策にでも使ったらどうなの思うのは筆者だけでしょうか?
以下この二週間の動きを上海総合指数中心に日記風にまとめてみました。
1月14日(木):開始より続落し、一時2867とこの52週で最安値を記録するも、後場から強烈な買いが入り終値は3007と何とか3000台を回復。
1月15日(金):ほぼ一貫して下げ基調であり、終値としては最安値の2900で終了。明日のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の開業式典を前にして中国政府の面子は丸潰れか?
1月16日(土):午前に開業式典が開幕するも当面は国際金融機関としては異例の格付なしでのスタートとなる。中国政府を代表して出席した習近平国家主席の表情が、気のせいか元気がない。昨年3月末の勢いや何処に?午後は李克強首相が第1回理事会に参加したとのこと。最近中国傾斜を強める韓国の新聞にさえ「習主席や李首相の話に誰が耳を傾けるだろうか」と書かれる始末。
夜はさらに中国政府にショックを与えるニュースが飛び込んで来た。台湾総統選挙で野党民進党の蔡英文候補(得票率56%)が与党国民党の朱立倫候補(得票率31%)にダブルスコアの票差で圧勝。事前予測でも蔡候補有利とされていたが、まさかこれほどの票差がつくとは。同時に行われた立法院(日本の国会に相当)選挙でも民進党68議席(得票率45%)、国民党35議席(得票率39%)とこれもダブルスコアの議席数で圧勝した。今後、中国政府の台湾政策に大幅な変更を求めることになるだろう。
1月19日(火):始値2917で幕が開くが、午前10時半に2015年度の中国GDPが発表され、年間6.9%と政府目標の7%を割込む。四半期別では7.0、7.0、6.9、6.8(いずれも%)とのこと。もはや中国政府の統計数字に誰も信頼を寄せていないだろうが、後場はこれを好感したのか続伸し、終値は3007と3営業日ぶりに3000台を回復。習主席が中東3カ国(サウジ、エジプト、イラン)歴訪の旅に出発。サウジとイランは年初に国交断絶したばかりなのに、そんな暇があるの?
1月21日(木):前場では3000近くまで上昇するも午場から続落し、終値は2880と2900台も割込む。上海にも寒波が襲来するようである。
1月24日(日):最低気温マイナス7℃(最高気温同3℃)と筆者23回目の冬で最も寒い朝を迎える。株価と同じで東京やニューヨークでも記録的な寒さだったとか。日曜出勤したが、上海に来て初めて普段着にズボン下(関西弁ではパッチ)を着用する。
1月26日(火):またもや株価大暴落。終値は2749と前日比189(6.42%)の大幅下落。52週での最安値を更新した。前回のコラムでは「しばらくは3000を挟んだ展開が予想されます。」と書いたが、何か底なし沼に陥った模様。さすがの中国政府も実弾が尽きたか?