WEリーグへ同情売るより感動を売ってくれ
ハンドメイド作家を10年。女性向けの集客マーケティングを独学で学び経験した視点で今の女子サッカー界の集客方法について書きます。ハンドメイド作家になる前の職業は、居酒屋、都内高級バー、レンタルビデオ店、ビジネス街にあったコンビニなどです。社会人サッカー部マネージャーも経験しました(ほぼ飲み仲間のお遊びでしたが)どれも男性社会でした。男性は「問題解決」「闘う精神」「数値化」が好きです。(これはあくまでそういう傾向にある。と言う話)会話する時、何かを伝える時は意識して数字を入れると上手くコミニケーションが取れます。「今週の売り上げ30%下がったから来週のランチは回転率を〇〇%まで上げよう」「今年は2桁得点を目指そうね。」因みにこれ、男性医師に不調を伝える時はめちゃくちゃ役に立ってます。「ズキズキ痛みます。絶好調を100としたら20ぐらいだからせめて50には上げたい対処法を教えてください」女子会でこんな会話したら「は?何言うてんの?」となります。>今年はWEリーグを既に10回程観戦に行っております。その中で目立つのは「WEリーグは集客できてません」とチームスタッフが声高らかに叫ぶ人。ああ。興醒めだなぁ。と試合前に一気に気持ちが下がります。試合後に試合を振り返ったり、楽しい試合写真や選手たちのコメントを見ようとSNSを開くと「今日は700人しか入ってません残念です」はっきり言って客はそんな悲しいお知らせは聞きたくありません。ズルいなぁと思ってしまいこれで誰が協力するんだろう?といつも疑問を持ちます。>ハンドメイド作家を始めた時男性社会で働き、ずっとサッカーを観て育ったので。まずは競合他社の分析から始めました。SNSに流れてくる売れている作家を一覧に書き出し。投稿頻度から販売開始何年でどれぐらいの売り上げを達成しているか。そこは目指せるか。目指すために、月にいくら販売し、、何個作れるか。そこから数値目標を割り出し。サンプル無料配布をし宣伝するところからスタート。最初はそれが楽しかったのですが。だんだんと「マーケティングが楽しいのか創作販売が楽しいのか分からない😭」と夫に漏らしました。「あまり商売気を表に出しすぎると、いやらしい。からやめろ」と夫に言われ2人で爆笑しました。本末転倒だった。SNSで売れてるアピールもやめました。売れてるアピールをすると「SNSで人気だから」と寄ってくる人ばかりが周りに増えました。SNSインフルエンサーと勘違いする企業からモニター広告依頼がきたり。どんどん作家活動の趣旨からズレていきました。この時期売れてるアピールも。売れないアピールも。ダメだと実体験で痛感しました。売れないアピールしてると必ずスピリチュアルな勧誘が来ます。マイナス思考を払拭しよう!みたいな(笑)500円で背後霊をお祓いされそうになりました。「一つの作品に集中し、一人の客に集中すること」これが悩み抜いて出した答えでした。WEリーグに話しを戻すと、今WEリーグは「売れないアピール期」に入ってると思います。同情は売ってもチケットは買って貰えませんよー!と言いたい。女性は男性が思うより、ピュアな女の子のまま大人になってます。いつまでも。魔法の杖一振りでキラキラ輝く自分に変身できる。はず。と心の中に少女が住んでます。主婦はやママは仮の姿です。あれは本当の私ちゃうで(笑)>だからお出かけする時ぐらいは。少女で居させてほしいのです。今月の食費、明日のスーパーのチラシ。子供の教育費、、そんな現実的な数値から離れさせ、楽しい少女時代に戻れる非現実的で感動体験がしたいんだと思います。だから サッカー観に来て、開口一番に「今日は700人しか入ってません」「今月は勝ちが3しか無い申し訳ない」そんな企業数値目標の達成率を突きつけられたら楽しみが半減してしまいます。良いんですよ。そのチームが人気かどうかは関係ありません。もっと言えば、WEリーグが社会的にどう貢献していくか。もあまり聞きたく無い話題です。そんな大きな難しい社会問題も見たくありません。仕事で充分に突きつけられてるのに、休みの日まで考えたくありません。人気だから観に行くわけじゃない。強くて勝ちまくるから観に行くわけじゃない。可愛いサッカー選手。上手いサッカー選手。かっこいいサッカー選手。頑張ってる姿が見たいです。身体が小さいのにあんなに走ってすごいなぁ。と感動したいんです。「女性客に数字と問題定義を出すな。」WEリーグに言いたい事。>まずは目の前の1試合。輝く選手達の笑顔を見せてください。それは何万人に向けなくて良いと思います。一生懸命、旗を振って声を出す1人の小学生の少女にまずは向けてください。この子は何を見せたら喜ぶだろう。この子の家族や来やすい曜日や時間はいつだろう。この子がどうしたり周りを誘うようになるだろう。数値や企業評価は大人の商売の中の出来事です。お客様には関係ありません。男性は自分が働いていく中でみつけた課題をサッカーの中に落とし込み、答えをみつけたりやる気を出したりするのが好きですが。女性にそれは当てはまりません。WEリーグは女性客を集客する目標を立てるのではなく、日々、学校、仕事や家庭で頑張ってる女性に「居場所」になってあげて欲しいなぁ。と思います。そのために来やすい、明るく楽しいイメージを打ち出して欲しいです。関係者が「感謝」と「ポジティブ」な発信をして欲しいです。