18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

骨肉腫を乗り越えて回復に至るまでの道のり。

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病気になって障害者になって、

心身ともにボロボロになったんですが

それでも人生は続く。

 

当たり前のことと、言うかもしれないけど、

抗がん剤をやっていた時にふと思ったのが、

自分が終わったと思っても、続くんだなということ。

より良い自分にならないと、生きていても意味が無いと思っていた。

 

上手いこと言えないけど、

理想の自分だけが全てじゃないというか、

終わったところから、また続くし

自分の第二章が始まったのではないかと

今振り返ると、そう思う。

 

絶望しているときは、とてもそう思えないんだけど。

 

もがいている内にどこかに流れて、

「生きてて良かった」、「人生捨てたもんじゃない」という風に

なるのではないか?

 

私の話でいうと、

白子の天ぷらを初めて食べたときに

「抗がん剤頑張って生きてて良かった」と思ったし、

多分そういうこと。

自分で自分に、生きてて良かったという

経験をさせてあげることが大事だ。

 

①人の目を気にしすぎない、自分のしたいように振る舞う

今まで人に嫌われるのが怖くて、

批判されたり攻撃されたりするのがめんどくさくて、

相手が望むような自分でいることが多かった。

こう言っておけば大丈夫かなって感じに。

 

話の分かる人の前では素直になっていた。

それも少数だったけど、すごく安心感が自分の中に生まれたのは事実だ。

その他大勢には、なるべく波風立てないようにすれば、傷つかないと思っていた。

 

しかし、それは間違っていたんだと、20年間生きていてやっと分かった。

人の目を気にしていたらやりたいことなんてできないし、

なにより自分を台無しにする生き方だった。

そのままの私でも続けられる人と、関係を保ち続ければいいのではないか。

今の仕事場では、幸いなことに本当に悪い人が居なくて、

礼儀をわきまえながら、好き勝手やっている。

そうすると、人間関係でさほど悩まなくなったし、

以前の自分より好印象になっているな、と周りの反応でそう思う。

振る舞い方を考え出すと、挙動不審になってしまい、

気味悪がられるのでやめたほうがいいと反省している。

 

 

②境界線を引きすぎない

苦手な人とは徹底的に距離を置きたがるのが、私の悪い癖だ。

なんかハッキリしてないのが嫌で、昔、男友達が、

「俺は嫌いな奴とでも普通に電話したりするよ」っていうのを聞いて、

衝撃だった。自分の中でそんなこと出来んしって思ったから。

たぶん器用になれないのかもしれないけど、

とにかく嫌なもんは嫌!と思っていた。

 

今思うことは、中途半端でも良いと思った、人間関係は。

曖昧にしとくのも良しと思えるようになった。

やっぱり人に対しても自分の得意・不得意がある。

相手の言動に理解できなくても悪いことではなく、

その時その時だから、相手の都合とか立場もあるし、

そこを敢えて意識しなくてもいいんじゃないかと、

テキトーにうやむやにしとけばいいんじゃないかなと。

そう思えるようになったことは、

自分の成長したなと思う部分だ。

 

 

病気から立ち直ったはずでも、

どうしようもない現実に押しつぶされそうになると、

未だに消えたいと思ってしまう。

自分が関わったこと存在したこと全部消えて

誰の記憶の中にも、とどまらなければいいのに。

 

命を大事にしろなどは、今は置いといて。

綺麗ごととか嫌いやし。現実を見てほしい。

慰められても気休めにしか聞こえん。

 

抗ガン剤中で苦しいときも

ガンとか経験したことない人に

何言われても「あんたやったことないじゃん」って思うしね。

 

いくら専門職とか言って精神科にケアをされても、

相談する方、相談される方で

「実際に体験したこと」という壁があるよね。

同じ立場に立ったことが無いのに何が分かるの?と心を閉ざす、

私だったら。

 

同情するなら代わってくれ、って感じ。

 

思ったことも言えず、自分の気持ちを押し殺し、

母が面倒見てくれなくなるから、他の人に迷惑かけるから、

と、相手に合わせた自分でどれだけ我慢できるというのだろう。

 

死を以てでしか「死にたい」といっていた人が、

本気で悩んでいたことが分からないのが現実だ。

弱音を吐くことすら許されない。

 

不満をためて、不安をためて、誰が生きたいだろう。