DA64 エヴリィ オルタネータ交換 | ナルズ工場長の出来事

ナルズ工場長の出来事

ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様(・ω・`*)ノ【。+゜コンニチワ。+】




なかなか梅雨明けないっすね。
テレビの天気予報によると来週あたりに
明けるそうな。

来週からいよいよ本格的な夏ですか!
なんかワクワクしてきますねw

今年の夏は予定が入りまくりで
遊びに行けずおとなしくしている予定の
オイラです(´・ω・`)


くそ~近場でいいから遊びに行きたいぜ。




今回はエヴリィのオルタ交換です。




お客様から朝一とか冷えてる時に
エンジンから異音がするとのご依頼。
 


車検と同時に行ったのでタイヤ外れてます。



たしかにエンジンが冷えているときに
音がする。
アイドリングの時は全然しないんだけど
レーシング(空吹かし)すると
ヒュルヒュルヒュルとガチャガチャを混ぜたような
音がします。
負荷がかかると音がするといった感じです。

そしてエンジンが温まると音が消えるのです。
(正確には消えてない。すごく音が小さくなるだけ)



異音っていろんな原因があるのです。

このエヴリィはターボ。
そうなるとタービンの可能性も。

またオイル交換をサボり気味なので
エンジン本体からの可能性も否めない。

いろんな不安な事を考えつつ探求してまいります。
 

 

 


エンジン


DA64系のエンジンは座席の下になります。
画像はちょうど運転席の下の画像です。

これでレーシングすると
けっこう大きめな音です。
ヒュルヒュルとガチャガチャに加え
ゴリゴリ?したような
金属音も聞こえます。
なんだろう?

異音を直接当てて聞いても
エンジンとかに響いちゃって上手く
聞き取れません。

音の出ている場所的にはエンジン前方なので
回転部品系だと思われます。
(タービンじゃなくてヨカタ(´Д`υ)

そうなると冷えてる時に出る回転系部品となると
ウォポンか?オルタか?テンショナーか?って
なるのでベルトを外していって判断します。
 


下から



エンジン下からだとエンジンはこの様に
見えます。
ご丁寧にカバーまで付いています。

またこのカバー外すのが面倒なんです。

3ヶ所でとまっているのでボルトを外し
知恵の輪の様にカバーを摘出します。
その際にオイルパンにあるホースブラケットを
外すと楽ですね。
 

 

 


カバー


カバーはプラスチック製です。
無理して強引にやっちゃうと割れます。
ご注意を。

3ヶ所のうち真ん中のボルトがわかりずらいです。
参考までに。

 

 

 



カバーが外れるとベルト類が見えます。
ベルトは前回の車検で交換済みでまだコンディションは
悪くなさそうです。
ポンプを外見から点検しましたが漏れは
見つかりませんでした。


 

 

 




エヴリィのベルト構成はエアコンベルトとオルタベルトの
2本になります。

まずエアコンベルトを外したところです。

これでエンジンを始動し音をチェックします。

しかし音は消えず(´;ω;`)


でもエアコンのコンプレッサーは除外されました。
コンプレッサーは問題なさそうです。



そうなると残りはオルタベルトで回してる方ですね。
オルタ、ウォーターポンプ、テンショナープーリーに
なります。

ここで気づいたのですが
よーく音を聞いてると
音の出所が1ヶ所じゃない!?


なんか2ヶ所から出ているみたい。
Σd(゚∀゚d)ォゥィェ!!! 




こうなっちゃうとわからんのでベルトを外してみます。


ベルトを全て外して単体でチェック。
プーリーを手で回してみます。

 

 

 

 

 

 


オルタ


※こんな細かく説明していますが
タイトルでネタバレしてるんですけどねw


外してオルタのプーリーを手で回してみたら
ゴロゴロします。若干キリキリといった金属音も
しました。なんか擦ってるような音っぽい感じ。、

どおやら犯人はオルタっぽいですね。
正確にはオルタのベアリングっぽいです。


手で回しただけでは僅かな音ですが
ベルトでエンジン駆動で回されれば負荷がかかり
音も大きくなるでしょう。(多分)


走行距離も15万キロオーバーでブラシも減っているようだし
発電能力も若干下がっていましたので
交換する事になりました。
リビルト品にしました。


余談になりますが
今だオイラ世代はオルタよりダイナモって言っちゃう。
どっちでも通じるけどね。
正確にはダイナモではなくオルタなんですよ。
興味がある方はggtみてね。

オルターネーターと言う方もいますね。
オイラはオルタネータって言いますけど。






んで
異音の出所が他にもありそうな気配。

心配していたウォーターポンプはガタもなく
変な音もしないので大丈夫だと思う。





オイラはこれ臭いと思う↓
 


ベルトテンショナープーリー


手で回してみると音はしない。
正常っぽいシャーという音しかしない。

しかしガタがありました。
 

見てわかる通り
このテンショナーはほとんどがベアリング。
ベアリング本体に近い作りです。
なのでベアリングもでかい。
ベルトを張る機構はタイミングベルトの
テンショナーのような機構になってます。

音が出てないけどガタがあるんで
一緒に交換です。





んではオルタを外していきましょうかね。



オルタ摘出する際にはまずバッテリーのマイナスを
外しておきましょうね。
じゃないとオルタB端子外す時に工具でショートしますぜ。
 

 

 




オルタの上のステーとエアコンコンプレッサーの
ステーが一緒になってます。
そのステーのところでコンプレッサーの方だけ
切り離せます。
そうすれば画像のようにコンプレッサーが
横に移動します。(車体からは取り外さなくて平気です)

その隙間ができればオルタを摘出できます。
上から取り出します。
 

 

 


オルタがなくなった感じ


下から抜くのは困難かもね。

エンジンが傾斜されて載ってるのが
わかりますね。ブロックがナナメ。


 


オルタ



言わずとも左がリビルト、右が付いていたもの。

最近はリビルトも来るの速いし値段も安いし
助かりますね(´∀`)



 


ベルト&テンショナー



オルタを交換した時には必ずベルトも新品にしましょう。
テンショナーもベルトの裏を押すタイプなので
古いベルトではアタリの問題で音が出る場合があります。



というかテンショナープーリーが
予想以上に高かったぜ(´Д`υ)





8,300円(税別)もしたよ!



こんなにするの??
ほとんどベアリング本体みたいなものなのにね。
 



プーリーの裏にカラーが付くので
忘れずに!
カラーは新しいテンショナーに付属されていません。
8,300円もするんだから付けてくれれば
いいのに(*´・д・)(・д・`*)ネーッ


 

 

 


完成d(・∀・)




全て組み込んでエンジン始動。

レーシングしても音はしません。
とっても静かなもんですわヾ(´^ω^)ノ♪


音はオルタネーター(ベアリング)と
ベルトテンショナー(ベアリング)からでした。

どうも最近のベアリングって弱いのかな?
15万キロ持ったからこんなもん?

オルタからの異音は最近のスズキ車が
多いですね。
当店でもワゴンR系のオルタ交換は
けっこうやってます。
なんでだろうね。
エヴリィも数回交換したことあるけど
ワゴンR系ほどではない。



これで音も消えて完調したエヴリィちゃん。
オルタが音してきたって事は
ウォーターポンプもそろそろかな?

ウォーターポンプは一番下についていて
チェックしやすいからいいけども。





エヴリィってエンジンが座席の下だから
異音が気になるって方は多いです。

過去にはリアにエンジンが搭載された
時代もあったけど、また前に来たって事は
何か理由があるのかもね。

余談ですが
リア搭載のエヴリィの整備は面倒だったなー。
なぜかよくヘッドガスケットが抜けるのよ。
そうするとエライ面倒なのよw

まぁエヴリィに限らずワゴンやバンの
形状の車はやりにくい。
限られたスペースに押し込んである感じだからね。

だからその分、工賃も高いってか?w



そんなん気にしてたら
何にも乗れなくなっちゃうね。

今のエヴリィは割かし整備しやすいと
思いますよ。






さて雨降ってきそう(降ってきたかも)なんで
仕事やっつけてきますか。









それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪