~糖尿病歴30年の父の膵臓癌闘病記~ By.長女

~糖尿病歴30年の父の膵臓癌闘病記~ By.長女

実家の父が、糖尿病→糖尿病性腎症→膵臓癌に。

糖尿病で膵臓癌になった方のブログが見当たらなかったので、記録を残しておきたいと思います。

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本日はお忙しいところ、故人○○○○の為にご会葬下さいまして、まことにありがとうございます。

故人の生前中には、皆様より格別な御厚情御愛顧をいただきまして、ありがとうございました。


ほころび始めた桜とともに、御丁重なる御見送りを受けまして、故人もさぞ満足していることと存じます。



父は、昨年秋に膵臓癌であることが判明し、昨年暮れに開腹するも切除できず…手術は中止。

年が明けて、1月24日に松戸の病院で無事に切除ができました。

しかし、2月3日に一度目の出血、2月11日には4リットルもの大量出血という、厳しい経過を辿りました。
皆様にも、ご懇切なお見舞いを賜りましたし、私供一同もあらん限りの看護を致しましたが、3月13日に再出血をおこし、満64歳を一期とし永眠致しました。


二度目の手術は、 癌を切除し元気になったら、またバスの仕事をしたいと、父本人が強く望んだ手術でした。

入院してから、家に帰りたい…帰りたいと言っていた父。それが叶うことなく永眠となってしまいましたが、永眠しました翌日の14日から19日の出棺までの間を、自宅に居られたことは幸いでした。


見かけによらず、人よりも寂しがり屋の父ですが、父より先に天国へ旅立った身内が沢山おりますので寂しくはないでしょう。


S崎の婆ちゃん、Aあんちゃん
O菅のおばちゃん
N山のKあんちゃん

M崎の婆ちゃん、Yおじちゃん
A市のIあんちゃん
N込の婆ちゃん
A町のおばちゃん


K津の爺ちゃん、婆ちゃん
Tのとしょじー、としょばーも
K爺ちゃんも、T婆ちゃんも暖かく迎えてくれることでしょう。


もう一度、バスの仕事をしたいと言っていた父ですから、天国にいったらきっと
「ゆっくりのんびり天国一周の旅」などと称して、先に待っていた皆を乗せて、天国でにこやかにバスを運転するのではないかと思います。
バスガイドはきっと、元気だったT婆ちゃんがしてくれることでしょう。


もし、またこの世に生まれたら、また母を嫁にもらいたいと言っていた父。

母には父のぶんまで長生きしてもらいたいから、パパも天国から母を守ってね。

これからは母のことを、私達三姉妹で支えていきたいと思っています。
天国にいる父に心配をかけぬよう、みんながそれぞれ元気で顔でいられるよう頑張るつもりですが、まだまだ未熟な私達です。

今後も故人同様の御厚情を心からお願いし、挨拶のことばにかえさせていただきます。

本日はありがとうございました。



親族代表・長女









乗運院得譽○○法順居士
(じょううんいんとくよ○○ほうじゅんこじ)



ご住職様からいただいた、父の戒名です。

元気になったら、またバスの仕事がしたかった父の思いを、戒名に入れて下さりました。

棺の中には、次女の希望で、天国でも運転できるように、運転免許証や仕事で着ていたワイシャツやネクタイも共に入れました。


ご住職様とも次女とも打ち合わせた訳ではなく、私も親族代表挨拶を一人で考え、戒名も告別式当日に知り、皆の思いが同じことに暖かな気持ちになりました。


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