Nao⭐️Meguリレー小説ww

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役者として活動している
岩瀬奈央・香坂めぐみ
こちらは、そんな2人がきままに

『小説書こう!』とはじめた
リレー小説ブログです!
よろしくお願いしますー(*≧∀≦*)

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次の日、僕は学校で香織に呼び出された。


クルクルとウエーブのかかった髪に、小柄な彼女

ちょいちょいと手招きして僕を呼び出す香織は

(やっぱり、可愛い…)


『昨日ね、悩んでた就活のこととか克樹くんに相談できたよ』

そうだ、
香織はこの頃ずっと進路のことで悩んでた。


香織はこの頃保育士を志していた。
しかしなかなか採用先が決まらず、別の道を考えるべきかと悩んでいた。



かたや克樹は、自由だった。
好きなように生き、好きなように生活するやつ。
就職活動の最中、世間体からしてみれば批判を浴びらせられるだろうが、
常識に世間にガチガチに捉えられてる僕には克樹が羨ましかった。

そしておそらく、
香織も同じ気持ちだったのだろう。



だけどさ、
香織。


君はその気持ちを後悔してたんじゃないのか?



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『克樹くんの気持ちはさ、いつもココにはないよね』

『は?悪ぃ、言ってる意味がよくわかんね』

『自由で羨ましいって意味だよ』

『だろ?この俺が羨ましいか!』

『フリーターは気楽でいいね、って意味だよ』

保育士になる夢を諦め、就職先が決まった香織は、会社でのストレスを溜めていた。
ガチガチに凝り固まった社会に、
嫌味ばかりの上司に色々限界だったんだと思う。

『なんか…克樹くん見てるのイライラする』

『は?なに?おまえそれ、俺がフリーターだからなんなの?お前に関係あるか?』

かたや、克樹は大学卒業後、

【俺は俺の生きる道を探す】と豪語し、

バイトでお金を貯めては、どこか旅に出かけたりと…ふらふらした生活をしていたんだ。

『別に、俺とおまえ、恋人なわけじゃねーし、なんでお前の八つ当たり受けなきゃなんねーんだよ』



僕はタイミング悪く
2人のこんなやり取りを目撃してしまったのだ。


『おい!克樹…』

『そうだよね、ごめん…なんか、私……。ごめん…』


香織は目に涙を溜め、
その場にいるのが耐えられなくように
走り去った。


僕は克樹の胸ぐらを掴んだ。

『おい!!克樹、』

『分かってるよ。香織が本気で言ったんじゃないことくらい』

『泣いてただろ?いーのかよ』

『………クソ!めんどくせーな!』


克樹は香織を追いかけた。


ププーー!!!!!



車のクラクションの音が鳴り響いた。



『香織!!!!!!』



周囲のざわめき、

救急車の音、

パトカーの音、

香織の泣き叫ぶ声、


『わたし…わたしのせいで…克樹くんが…』




倒れていたのは




克樹だった。



僕は、この時の過去を変えるためにここにいる。



過去を繰り返さないためにはどうするか。



香織は自由な克樹が好きだった。


克樹だって、香織のことが好きだったはずだ。


だけど、2人が付き合うことはなかった。


なんでだ…

この理由さえわかれば、もしかしたら



起こりうる最悪な未来を変えられるかもしれない。




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