$楽


昇ったかと思えば揺らぎ沈む一日。
覚めたかと思えど忘られぬ夢。
少しだけ冷たくなった秋の風は、
曖昧に酔ったアタマを冷やしてくれる。

今日は珍しく家から一歩も出なかった。
仕事に集中するために空っぽにするアタマ。
そこには、まさに何もないわけで。
喜びも切なさも、愛も欲も。

そういえば、また好きな場所ができた。
そこは複雑なパズルのように難解な場所で。
良くも悪くも、セカイもミライも、鮮明に見える。
夢でも妄想でも、後悔しようと泣き崩れようと、

夢を見てもいい場所は、居心地が良いのだ。
たとえ短い時間でも、ほんの一瞬の夢でも、
そこに立てたことこそが、糧となる。
その次を重ねていくことで、人生となる。

$楽

目の前をただただ通り過ぎていくのは
空っぽな時間を埋める描いていた理想
一人になるとそんなものがよく見える

何度も何度も深く呼吸をするのは
それができる時間ができたからで
驚くほど整理されていく思考と
いつまでも潤わない感覚の矛盾に


頭が痛む

$楽

時にコトバは、まちをも支配する。
美しく並べられた詞たちに人々は歓喜し、
甦った錯覚に誇りを取り戻す。

それはまるで呼吸することを忘れた魚のような、
幾何学で、微睡みある、未来の踊り。



このとおりコトバは飾るものにすぎない。
見えないものをデザインするとか、
社会をクリエイトするとか、実は興味なくて。

まちづくりとは完成されたものを指すものではなく、
自分の場を創り続けること。


そこに大きな意味があるんだ。


忘れるな。
飾るだけで満足なんて、勿体ないってこと。




 
$楽

明日、久しぶりの友に会う。

そう決まっただけで、不思議なほど僕は、
たった20時間後の未来にワクワクしている。
待ちきれなくて、その空気感をイメージしちゃって。

あせるな、あせるな。








そう、あせらないでいい。

子供の頃、描いてしまった大きな大きな夢。
その夢をコトバにしたときから、バカみたいに真直ぐに
まぶしすぎる未来に走り続けている。



僕は、きっと少しあせってる。
大事なときだから、とか、大事な仕事だからとか。

でも、あせってるときは、
だいたい「大事なもの」を見誤ってるんだ。




夢は覚めても、消えはしない。
たまには、横向いて笑うのもいい。


$楽


春の太陽が、冬を越えたみんなに
ご褒美の日差しをばら撒く準備をしている


それを特等席で待ち構えるたくましい樹は
ぼくらを見守ってくれているような
空ばかりしかみていないような


わたしたちはかわっていくことを強く望んだり
かわらない時をふわりと感じていたかったりと
なかなかに忙しい毎日をおくっているが


なにかが動き始めそうだとわくわくさせる
春宵の鮮やかなコントラストに願う未来への想いは
きっといつの時代もやっぱりかわらない


かわる必要のないものをどうか大切に




楽-かわりゆくもの

人との共存をこばむ草たち

私たちはその草たちを時に美しいと感じ

時に醜いと感じる


この一年で僕は大きく変わった

時間が過ぎていくということが

成長なのか衰えなのか


追いかけているのか 追われているのか

満たされているのか 見失っているのか

どこかに置いてきたのか 落としてきたのか

守っているのか 言い聞かせてるのか


正直よくわからなくて


この世界は自分の思い通りになんかならない

でも自分は思うように生きていくことができる


だからやっぱりセカイはせまくていい

果てが見えないと大切なものが見えなくなるから




小さな小さな世界の中なら

探しているものもすぐみつかる


そんな気がしてる





 








最近眠れない夜はずっと空を見ている
星の数が日に日に増えていくのは
冬が近づいてくる足音のようで

まちのやさしい明かりと星たちの演出は
本当にショーみたい


昨夜は少しだけ眠りにつけた
ある日突然生まれた何より大切なものから
夜明けとともに去らねばならない夢を見た

とても長い夢だったけれど
時計の長針は90度傾いただけ


ふと目を向けた窓の外はそんな夢より儚い色で


窓枠に切り取られた星たちの舞台は
夜明けを告げるオレンジの光に消えていき
僕の中から消えかけた現実がやってくる


 







帰る場所を失った旅人は自由を得て
自由を得た旅人は大きな孤独を知る

旅の行き先未来に正解などないのなら
踏みしめてきた足跡にこそ誇りを持て

孤独を恐れることも居場所を失うことも
何ひとつ負と受け取る必要はなく
だからこそ地面や床だけではないところに

本当に大切な居場所を見つけられるから








視界の外にある理想郷では
今日も虚像を創造する僕がいる

念入りに創られた駄作は
結局廃棄に困って置いたまま

長い時間が風景に溶け込ませてしまえば
それも真作となるのかもしれないが

結局は視界のそと
帰りたいって思える場所はそこじゃない



 
屈折ザ・ワールド



自然体へのロジックなど所詮は不自然な口実
セカイは踏み場もないほどに小さくなっていく


まっすぐ導くべきものは
自分の愛だけで充分ってコト