氏名退寮その1
新年からとある、とんでもない出来事があった
その出来事ですがタイトルにあるとおり「氏名退寮」である
まあ、氏名退寮と聞いて何かわかる人がいたらかなり恐ろしいけど
まず間違ってもいないと思うので説明する
え~、名前のとおり退寮、すなわち寮を出される、という所存なんですが
その決め方がかなり理不尽で民主主義はどこにも感じられないような制度であります
なにか悪いことをして退寮するんであれば自業自得ということで諦めがつくのだけれど
俺は何も悪いことをしていない。かなりのマジメ君
そもそも退寮させられる奴ってーのは
何か悪いことをしてそれが寮務(先生)に見つかり(ここが重要。見つからなければよい)
怒られ
始末書を書く
という流れで、この始末書が5枚溜まったら「退寮」ということになるんだけど
残念ながら俺には始末書が無い
じゃあ、なんで退寮なのかというと、ここで出てくる「氏名退寮」という理不尽な制度
氏名退寮をさすにはそれなりの理由がある
寮には無限に部屋があるわけでは無く、当然部屋の数は有限だ
1~3年生は学年で80人弱でこやつらはちゃんと寮に残れるように部屋はある
問題が4~5年生でこの2つの学年を足して120人前後だと決められている
つまり1~3年で寮にいられても4,5年で120人にしなきゃいけないから30人弱は部屋が無くなる
部屋が無くなったらどうするか
寮から追い出せばよい
以上の理由で俺が300人以上いる寮生の中からたったの1割の名誉ある氏名退寮に選ばれてしまった訳
理由は仕方がないと思っている部屋が無いのなら当然出て行くべきだろう
なんで寮作るときに全員入れるようにしなかったのか気になるけど
あいつらの脳みそじゃ仕方ない古いから仕方ないと考える
理由はわかる
じゃあ、なんで理不尽だと馬鹿みたいに騒いでいるのか
それは決め方にある
うちの学校は全寮制ではないので寮に入れるのは「通学が困難な生徒」のみ
俺も寮に入れたのだから「通学が困難な生徒」なのだろう
しかし、寮に入っている=通学が困難な生徒なので俺だけではない
実際、本州から来ている人もいるし
他にもたくさんいるんだから仕方ないなと思いたいけど
俺の実家は札幌
実家から学校までの距離はおよそ100km
電車で通うとなると片道2時間、乗り換え4回を経て通わなければいけない
そんな馬鹿な話があるか!ヽ(`Д´)ノ
なっとくのいかない俺は寮務に抗議しに行くことに
しかし、そこで知った驚愕の事実が告げられる。