$七海半太郎の倭女王卑弥呼


図版:アヌピス神、前1412年頃、エジプトのテーベ、アメノフィス二世墓の壁画。出典:柳宗玄「十二支のかたち」より。
アヌピスは犬頭人身の神。
アヌピスは屍をミイラに作った。冥界の主宰オフィリス神は死者を審判する。このとき、アヌピスは死者の霊魂の善悪を天秤ではかる。また、墓地やミイラを守る神であった。妻イシスは蘇生させる神、夫オフィリスはシリウス星でしょう。

犬ことば

きょうは、堂々巡りのブログに一息いれます。

犬と人間の歴史は、二万年もあるという。(桜井富太郎)
犬を相手にする言葉は、多種あり、方言にも残っています。
狗や拘の音は、どちらも漢音コゥ、呉音クでした。
(七海は以前のブログで、あべこべにしていたのは間違いでした。)

方言
九洲・・・コーコ―
四国・・・コーコ
山陰・・・コ―コ
飛騨・・・コ―コ
(堀江令以知「ことばの由来」)
犬に向かって「来い、来い」という人間の言葉は、犬そのものをも指すという。

七海は、コーを、漢字の狗(コゥ)と同じではないかと思う。
上記は「コゥや、来い」の約(つづめ)ではと思う。
または、「来―い、狗」の略とも思う。

奇しくも、魏志倭人伝の豊後高田市の界(さかい)地名から東を狗奴国とみる。
しかし、狗奴は、その前に筑後に来て、神木のクヌギ(歴)を倒しています。
高辛氏の封国の犬封国・狗封国(江西省)は、美女と人身狗頭の夫婦。子孫は大きく繁盛していった。
日本の小笠原諸島や山口県萩市見島にも来ていました。そして、狗封は、狗奴に同じでした。

ズーズ―弁
東北六県や越三国、飛んで出雲地方で使われていた。
七海の祖父は新潟県長岡市出身で、これを「くれてくれ」と云う時、わしに、これを「けれてけれ」という。わたしの母から聞いた話です。
ク音がケ音に転音していた。

河内弁
「そうか」と云う時、「そうけ」という。カがケに音転しています。

筑後の「神木の御木国」は、ミケ国で、キがケ音となっていた。
(もっとも、木陰のコが、ケになったとは思えない。キの陰がコに音転したのでしょう)
九州で、山の木を「大地の毛(ケ)」という。
遠くから見て、坊主山に木が生えたと言うようなもの。奈良若草山も、毎年、ケが生えるというのでしょう。不死再生信仰でしょう。
土の毛は、栗、菌、年魚の産物もさします。(応神紀の吉野の国栖)
高御皇産霊神の北斗七星を高木神といい、これは死なず。

上毛、下毛のケ
吉富町と中津市の間を流れる山国川。西を上毛郡、東を下毛郡と云う。
上毛野、下毛野
埼玉県や栃木県を毛野国という。ケノは、崇神紀の大倭言葉です。
近江毛野臣は、筑後の「筑紫の君磐井」と同じ釜の飯を食った。
神木の御木(みけ)国は、中国の三毛国(三苗国)が前身ではないか。
陝西省にも神木地名あり。

カキクケコの古代音は難しいが、既述したように音転するのでしょう。

エノコロ草(狗尾草)は、犬の尻尾を例えての表現でした。イヌコロ草の義。

話しは、イヌコロのイ音に飛びます。
もと、スタンブルは、イスタンブールです。トルコ語は、初めのスの音からは、言い難いので、前にイ音をつけています。
飛鳥に蒸し風呂が在るのは、トルコの蒸し風呂ではないか。
匈奴の北方(ゴビ砂漠の北)にテイレイというトルコ族がいた。
弥栄(やさか)の弥は、前にイを軽く付けるのが、正音です。
弥彦、円(YEN),戎もみな、前にイ音を付けて発音する。
トルコ語訛りが入っているのではないか。

ショイ入荷
醤油が入荷した意味です。ユがイになる。
十津川村熊野(いや)地区は、「ゆうや」の訛り。
四国のカズラ橋は祖谷(いや)地名・・・ソヨク、そや?(不詳)。
スサノオは、「いふやさか」に、隠れた。是と関係あり。・・・最終的には何処に出て来たのか。・・・円山公園の円山(地球の半分)

ヤバは、トルコ語では、「熊手」、ラテン語のワヌスと同じで「金星」でもある。
日本語には、外来語が混じる。山海経には長脛(ながすね)の国が出ていた。

多くの状況証拠はあり、確実な事もあり、漢字文化をもつから、日本人は大陸から来たと思います。

中国、韓国、日本の古代史は、なかなか、尻尾がつかみにくい。
牛の「しっぽの毛」で作った旗は、先秦の軍の指揮旗でした。
昴星と牛の毛が関係する。何を意味するのでしょうか。
「牛耳る」が隠れています。

狗奴国の源
昔、高辛氏は、うるさい「犬戎」の首を取って来たら、わしの娘をやると言った。
すると、高辛氏の飼い犬の「盤コ」が首を取って来た。犬と娘は結婚した。

丹波の出雲神社
昔、大物主の飼い犬の「足往」が、狢(ムジナ)をくわえて来た。狢の腹を裂くと、八坂瓊の勾玉があった。君が代という。(狢族:バク族)

君が代
大物主、当たり目、たたり目、何スルメ?
アメンボも君、万物の「僕と君たち」は君、そして、大君も太君も王(きみ)。
多く包んで、さすが、大人の大物主(呉音ダイモツシュ)
御美事、美和! 大三輪!

内助の功は、高御皇産霊神(たかミむすび)の娘「三保津姫」!

「おおかみ」から、倭文神に臣従して「コ―コ」にお成りになったのでは?

家[ケ]
大きな家も家、小さな家も家。
神武天皇がいう。天之下、大きな家を作ること、これもまたよい事ではないか。みやっこ(造)が増えた。祇園さんの蘇民将来の子孫も増えた。
禿山から、「やまと」(たくさん)、木が繁る。繁が好きな連中です。

狗は、小さい犬や犬の子をさす。
奇しくも、国を天皇の祖先に譲った「国造り大巳貴」は、引退後、冥界の神事をしますという。エジプトの犬神アヌピス、ペルシャのチンワト橋の犬。どういうわけか似ています。

漢字も日本語もややこしい。
そうは云うものの、これまでどおり
地域間の文化伝播や因果の有無をあまり気にしないで、似た者を綴ってゆきます。
ひょんなところで、「ひょうたんからコマ」が出てくるでしょう。

狗の第二義は、熊や虎の子も指すとある。
まいった、まいった。