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ミスフルレビューその68

68発目・地獄のロード開始!!



前回のお話・・・十二支高校野球部監督の羊谷は明日の練習試合に向けて、部員の大幅なコンバートを敢行。サードのレギュラーとなった猿野。そして、同じサードのポジションに獅子川という3年生が突如やってくる。右翼手にコンバートとなった主将の牛尾は監督に彼らを鍛えるようにと指導を要請された。一方、子津は校舎裏で監督から指導書をもらう..


ボールが投げられ、建物の壁に当たる。跳ね返ってきたボールを見つめる子津。

羊谷監督「どうだ、これが十二支を黄金期に導いた一羽の"燕"だ・・・」

監督は「燕」という投球方法?変化球?か何かを投げたようです。

監督「どうだ・・・こいつが完成の暁にはお前はこの夏の切り札となる・・・ただし、道は遠く険しいがな・・・」

子津は「燕」のトレーニングを受けることにしました。


場面は変わってグラウンド。
1軍だけ残してミーティングを行うとのこと。

練習試合は「音瓶(めがね)高校」といって、前大会(何の大会かは不明)ベスト16の中堅らしいです。

監督「昨年までの十二支では歯が立たなかった相手だ」

よくOKしてくれましたね、音瓶高校

監督「相手がどんな強豪だろうと弱小だろうと慣らしの試合は一切しない、公式戦さながらの"絶対勝利"の精神でいく」

凄いですね。コンバートが決まって1日も経ってないのに慣らしを捨てて勝利を優先してます。チーム作りが中途半端な状態で公式戦を意識しろ、って・・・部員がかわいそうです。

しかも、相手のエースの名前を言ったりオーダー予想してます。昨年は歯が立たなかった相手が、たかが練習試合にフルスタメンで出てくる保証はどこにもないのに、本当に気分だけは公式戦です。

ちなみに2軍は応援に来いとのこと。ええと、練習は?公式戦でもないのに・・・


翌日。部員達は音瓶高校にやって来ました。あれ?レギュラーメンバーと一緒にマネージャーが7人も帯同してます。そういえばマネージャーの役割に関しては何も指示がありませんでしたね。

遅刻してきた猿野と獅子川が合流していざ音瓶高校へ。

試合前、音瓶高校の監督は選手に、十二支の評価を「昨年のアレによると敵はまったくアレにならんレベルだ、無安打完封できるな?」と、いきなりノーヒットノーランを要求します。

その後眼鏡をネタにしたギャグが展開されます。その後、各チームのスターティングメンバーが掲載され、試合開始。先攻は十二支。音瓶高校のエース、別紅は1番打者兎丸にど真ん中のストレートを投げ込んで「私の球、よくなくな~い?」と言い出します

そして、このタイミングで応援組が到着。思いっきり遅刻ですが・・・お咎めは一切ありません。

しかも、この後、兎丸が普通にヒットを打ち、その後の打者も4番までヒットで2点を先制します。ええと、おそらく、兎丸が普通にバットを振ったのはこれが初めてです。ベスト16の投手に正攻法で通用してます。これは一体・・・

4連打で2点とありますが、3番蛇神の当たりはコマを見る限り長打、4番の牛尾に至ってはスイング後走ろうともしてません。3点、いや、4点入っててもおかしくありません。物凄い違和感です。

羊谷監督「大正監督(音瓶高校の監督)・・・最後まで胸を貸してもらいますよ」

監督「作戦(コードネーム)"萩30万石"」

監督「お言葉に甘えてアンタらには十二支復活の礎となっていただきましょう」


ええと、どこが「作戦」の部分か教えて欲しいのですが・・・しかし、作戦内容は語られることなく68話はここで終わりました。

68話は
・ベスト16の音瓶高校との練習試合で相手エースからいきなり4連打を浴びせる
という内容でした。ツッコミ所は多々ありますが、話そのものにおかしいところもなく、普通の回でした。強いて言うなら、コンバートした直後なのだから打つ方よりも守備の方を先にクローズアップする必要があるのではないかと思いました。しかも、打つ方に着目してても、これまで普通にバッティングをしてこなかった兎丸が何の伏線もなしに普通に打っているというおかしな部分までついてきて、作品そのものの完成度が落ちています。

また、昨年の秋以降から蛇神や牛尾など、強力な選手がいるにもかかわらず相手が十二支全体を舐めているというのも違和感を感じます。

あとは、「十二支の昨年までとの違い」が相手側の視点から一切気付かれていないことも勿体ないなと思いました。このままだと、理由もなく昨年と違って打ち込めるようになったということになりますので。いまいち説得力に欠けます。せめて、メンバーが一新されたことを敵味方どちらの側でもいいから発言させておけばそんなことにはならないのですが...

全体としての評価は、細かい部分の配慮に欠けてる部分が出てるが、全体的な影響は少ない、まあまあの出来だと思います。

久々の更新にあたって

皆様、お久しぶりです。1ヶ月以上更新しなくて申し訳ありませんでした。更新をしていない間もミスフルは回を重ね、打ち切り直前か?という所まで来ました。おそらく最終回を迎えた後、おそらくネットでは「最終的な評価」が多く出回ると思います。このサイトもその一つとしての役割を果たせたらいいな、と思ってます。いつになるかわかりませんがw


さて、ネットでよく見かけるのは、「部内戦までは良かった」という評価をされていらっしゃる方が結構います。ですが、私のレビューでは、当初から「最悪」の評価となっています。


なぜだろう、と考えまして、導いた結果は「視点の違い」となりました。


私のレビューで主に評価対称となっているのは、話の構成(矛盾の有無や伏線による話のふくらませ方、等)
です。

そして、その結果としては、入部試験の適当さ(入学して数日経過して入部試験があることと)、入部後はチームメイトとして役割がかぶらないライバル設定(犬飼は投手で猿野が得意な打撃には関わらない)、野球の基本から出来ていない頭脳派(辰羅川、羊谷、等)、弱いチームのはずなのに上級生を強いものとしてしまった設定など、マイナス査定となる点がいっぱいあります。

特に、部内戦は話が長い上に最初の設定を大きく覆してしまっている(2話で部に潜入したときの上級生は皆普通だった)。合宿でふるいにかけるのであれば入部試験でふるいをかける必要もないのではという疑問も生まれますし、同じ話を繰り返しているとも言えます。

・入部試験
Aチーム(強いチーム) VS Bチーム(弱いチーム) 負ければ入部不可

・部内戦
上級生(強いチーム) VS 1年生チーム(弱いチーム) 負ければ1軍無し

条件が条件だけに、入部試験の方では引き分け、部内戦では勝ちというのがいやでも予測できてしまいます。特に部内戦では、十二支の名前が入っている3年生キャラが登場していることもあり、彼らと1年生が一緒に試合に出ることになるというのがいやでもわかってしまいます。話を広げる選択肢が狭まってしまったと言えます。

そういえば、来年がない、という設定は、ミスフルがパクったと言われる「スラムダンク」と一緒ですね。主人公がそのスポーツに関して素人という設定も同じですね。

設定というスタートラインが同じでも、こうも違ってくるというのは面白いですね。

ミスフルレビューその67

67発目・遅れてきた男



前回のお話・・合宿後初めての部活。ここで新レギュラーが発表された。その中で猿野は牛尾主将のポジションだった三塁手に選ばれていた..

羊谷監督「いいかテメーら、練習試合は明日! 新生十二支の力、とくと見せてやれ!!」


ええと、今日は金曜日ですか?

あと、コンバート後(66話で発表したレギュラーの大半が違うポジションへコンバートされている)の練習もろくにしないで練習試合をしようとする監督はどうかしてます。かつての古豪で練習試合の相手も適当にしかしてくれなさそうな状況で、練習もせずに試合に臨むなんぞ、相手を舐めてる以上に野球を舐めてます


辰羅川「バッテリーが固定なのは助かりましたが、このオーダーは相当な改革ですよ」

兎丸「ふーん中堅手かあ・・・まっ上出来かな」

何がどう上出来なのでしょうかポジションをいじられて「ふーん」「上出来かな」と、やたら他人事なのは何故でしょうか。

兎丸「こっちはもっとたくさん走れそうだしね」





じゃあ何で最初から外野手を選ばなかったのか




理解に苦しむところです。キャラ設定を適当に作ったと言うことがバレバレの発言でした。




虎鉄「まさかあのバカが牛尾さんのポジションをいただくとはNa・・・」

牛尾云々よりも、守備の出来ない猿野が更に慣れていない守備へのコンバートという点を気にしないのは何故でしょうか。更に、牛尾と猿野では部内戦でも何か比較になるようなプレーは見られませんでしたし、それならよりいっそうコンバートそのものへの疑問が出来てもおかしくないです。


二塁手にコンバートされた司馬は浮かない顔をしていました。そこに兎丸がやってきて

「二塁手はさ、ぼくもつきたかったポジションだけど」


さっきの発言と即座に矛盾してます。多く走れるんならどこでもいいんじゃなかったんですか?



そして、サードのポジションの二つ目には見知らぬ名前が。「獅子川」という名前が書かれています。上級生は「帰ってきたのか!?」と騒ぎ始めます。


ところで、今回のレギュラー再考の前は確か、合宿で決めた1軍は固定されるって話でしたよね。仮に獅子川が戻ってきても、再考しない場合なら1軍に入れないって事になるんじゃ..せめて過去の出来事くらいは考慮して話を作るべきだと思いました。


この獅子川は誰だと騒ぐ猿野に突然ロープが飛んで来ます。

振り向くと、西部劇に出てくるような格好で獅子川が登場します。

獅子川「ここではオレが法律だ」

意味が分かりません


上級生は彼が帰ってきたことに驚きます。1年生は素性も分からないのに帰れと言います。ホントにこいつら体育会系なのでしょうか

騒ぐ一年に対し、獅子川は謎の銃をぶっぱなします。獅子川はリボルバーと呼んでますが、どう見てもSFで使われるような光線銃にしか見えません


猿野「誰ッスかこの先輩」

虎鉄「昨年問題起こして停学くらってた先輩Da」

ええと、昨年停学で5月に帰ってきたと言うことは普通に留年してませんか


獅子川「ん?そうか今日はレギュラー発表だと聞いていたが・・・」

今まで影すら出てなかったのにこの獅子川、合宿中に決めたとされる情報を誰から聞いたのでしょうか

獅子川は牛尾とサードのポジションを争っていたらしく、ライトにコンバートされた牛尾と、それに変わってサードのレギュラーになった猿野にくってかかります。

羊谷監督は、この獅子川と猿野の面倒を見てくれと牛尾に懇願します。

ここで、合宿最終日の回想に入ります。

ビールを空け、タバコを吸いまくってレギュラーを決める羊谷監督。ええと、酒を飲みながらレギュラー決めるってどういうことですか。全然説得力が無いんですが


そして、今度の新オーダーではコンバートをしまくると打ち明けます。牛尾には右翼手へのコンバート、猿野の三塁手へのコンバートを考えていると言いました。

正直、牛尾が右翼手にコンバートすることと猿野を三塁手にコンバートする必要性が見えてきません。どうせ守備の特訓をするのなら猿野を外野にする方が、牛尾にとっての負担が消えて良いと思うんですが。やっぱり酔っぱらった状態では論理的な思考が出来ないということなのでしょうか

牛尾の方も、十二支を変えるためにこの監督を呼んだと言うこともあって逆らえない様子(嘘です。牛尾は何故が監督の言う方針に納得しています)。

監督は続けます。

羊谷「この埼玉地区予選を制覇している2校についてはオマエも知っているはずだ」

ええと、制覇出来るのは一校だけだと思うんですが気のせいでしょうか

羊谷「この2校にいるエース、奴らを倒さねば我が校に甲子園の道はない。迎え打つための打線も牛尾一人では到底足りない・・・」

ええと、この監督、合宿中に到底足りない状態のレギュラーを決めてましたよね。やっぱり酔って(ry


牛尾が机を覗くと、子津のデータが載っている紙があります。

牛尾「彼についてはいかがなさるおつもりで?」

羊谷「こいつについては考えがある。ひょっとしたら夏までに大化けするかも知らんぞ」


ええと、本人に投手としてダメだと宣告したのは誰でしたっけ?もう無茶苦茶です。


回想終了。猿野が嘘を含めた十二支の現状を説明後、牛尾がノックを始めます。ところで、牛尾がノック時右打席になる説明はいつされるのでしょうか

猿野はもちろん捕れません。獅子川の方も、特訓をしたと数ページ前に言ってましたが、結局何もしていなかったようで捕れません。


場面は変わって校舎裏。羊谷監督が子津を一人呼び出します。そして、数枚の紙を渡し、「かつて十二支を黄金期に導いた一羽の”燕”を…」

どうやらここで教えるのは投球方法のようです。ここで67話は終了です。


今回は長かったですが、合宿中の設定がほぼすべてに置いて覆されているのがはっきりした回でした。行き当たりばったりで話を作っていくのは、長い週刊連載では良くあることらしいですが、矛盾が発生すればとうぜん指揮者である作者、作中に出てくる監督のような指揮者にしわ寄せが来ます。

無論、過去の話が覆された今回の話への評価は、これまでの話の中でも最低ランクになります。

ミスフルレビューその66

66発目・新生十二支誕生


前回までのお話・・1年生チームが上級生チームに勝利した。そして、合宿も終わりを迎え..


舞台は再び学校。上級生達が放課後、部活に行こうとする場面が描かれます。その中で牛尾主将は浮かない顔をしています。それを蛇神が心配しますが、牛尾は「心配?むしろ心待ちにしてるくらいさ」と返します。

場面は犬飼と辰羅川の教室内でのやりとりに。辰羅川はパソコンをいじりながら言います。

辰羅川「これから地区予選が始まりますね。ついにあい見えます。我々がソフトボールへと行かねばならなくなった相手に…」

ええと、地区予選そのものに関しては夏服にかわってからでないと何の実感も沸かないんですが..

まさか、このミスフルの世界は夏が始まる前から予選を!?


そして部活。羊谷監督が全員を整列させます。

羊谷監督「今回の新生十二支レギュラー…テーマは"大改革"だ」


一度は合宿で確定させたところから大幅に変えた模様です。この監督、相当舐めてませんか?

その"大改革"とは、主に3つ。

羊谷監督「まず1つ目はポジションランキングの順位変更」


ええと、再考したのならばこれは変わって当たり前なんじゃ...

監督「ま…順位変更はいつでもやってることだ、大したことはない」



合宿中に1軍を決めたときはそのメンバー固定で夏の大会に出るって言ってたのに...




監督「問題は2つ目の改革、"コンバート(守備位置変更)"だ」


確かにコレは大きいです。これまではどう見ても希望ポジション通りに振り分けられていたのが、監督によるポジション変更要請ですから、コレは改革と言っても良いでしょう。


が、しかし、そのコンバートされて出来るレギュラーが5人も出てくるのはちょっとどうかと思いました。というか、これだけ大幅に変えるということは、合宿中のレギュラー決めは本気でやってなかったということになります。さすがにそういうことになるのはまずいでしょう。羊谷監督は優勝請負人として来てるのにこのダメ監督ぶりでは、何の説得力もありません

コンバートはこちら

猪里 レフト
兎丸 センター
牛尾 ライト


ここまで来て、牛尾のコンバートについて物言いが付きます。すると、監督は説明を始めました。

監督「まず守備面においてだが全レギュラーより今言った3名が劣っているとは思えん」

ええと、外野守備と内野守備ではちょっと違うと思うんですが...今呼ばれた、これまで内野手だった者が外野に移って守ったところを見た事がないのに劣っているとは思えん、って、あまりに適当すぎます

そして、内野のコンバートは

司馬 セカンド
猿野 サード


ええと、猿野はともかく、打撃を重視するのなら司馬は必要ないのでは...打撃重視なら子津を入れるべきでは..


ちなみに、投手と捕手はそれでワンセットになるらしいです。捕手という重要な守備位置も投手によってころころ変わるらしいです。


ふ ざ け る な 。



監督「すべては打撃重視だ。今年の十二支は打って勝つ!」


子津をセカンドか外野に入れるべきでは...


そして、4人枠のあった投手の分は空席となり、2軍の中から敗者復活的に挙げられるそうです。


監督は埼玉地区の高校野球の冊子を取り出し、十二支が全く取り上げられていないことを指し示します。

そりゃ、春季大会出てないんだから当然では..

それに、どこにも取り上げられないような高校に何故何十人もの入部希望者が..

出てくる度に出てくる矛盾した設定の多さに度肝を抜かれそうです。


そして、最後に1軍枠のメンバーがポジション事に書かれている図が描かれていますが、サードポジションの二人目が「?」になっています


ええと、確か監督は「…以上、18名」と言ってます。新キャラが登場するのは何となく分かりますが、それなら名前を挙げた瞬間にリアクションがあるのが普通ですし、そこは行動のタイミング上、スルー出来ないでしょう。もし次回まで謎にしたければ、猿野が呼ばれたところで終わらせるしかありません。その後は名前が呼ばれるわけですから。


というわけで、66話はここで終了です。今回のまとめは一言で済みます。


 無 能 監 督

ミスフル7巻名画館

matasude

二度目の素手キャッチ。もちろん素手で捕りに行く必要性の有無は描かれていません


daikon

どう見ても自分に向かってきてるボールを大根切りで打とうとしている場面です。これがホームベースの上を通過する軌道をするストレートだとは誰も認識出来ないでしょう。


ushio

問題:もしこのときの打球がサード強襲だったらどうなっていたでしょうか?

1. こんな体勢からまともな守備が出来るもんか!
2. いや、これは牛尾が体得したベストな守備体制なんだ!
3. 牛尾は寝てたんだよ!

maketoushu

画面下の指は気にしないでください。

この回のレビュー時のコメントに関しての照会です。見事に負け投手にさせないといってます。犬飼に。

tondemo

これって猿野のバッティングよりもファールになりやすいんじゃ..それと、この原理でカーブを打っている人は誰一人いないでしょう

kyoushu

野球を嗜んでいらっしゃる人ならこの構えがおかしいことは一発で分かるでしょう。ボールが来る前ならともかく、すでに放られた後は、取ってすぐ投げるための体勢を整える必要があります。が、この体勢からでは捕球後すぐに反転してホームに返球出来ません。左足の方が前に出てますし。

ミスフルレビューその65

65発目・合宿最終日~食材調達バーベキュー~


前回のお話・・全編ギャグなので省略

肝試しの翌朝、の前の夜中。3年生が会話をしています。あれ、何故か2年生の虎鉄と猪里までいますレギュラーは特別扱いですか?

鹿目は猿野に打たれたくせに予選を全部自分で投げると言います

牛尾主将は、全員の力を合わせないと強敵の2校を倒せないと言います。この2校の名前はこの話中に出てくると思ったら影も形も出てきませんでした普通そういう伏線を張るときはせめて何かヒントを残しておくものですが、さっぱり出てきませんでした

材料がないので、読者は先の展開が読めません。読めないと言うよりも、読みようがないってだけで、先の読めない良い話ということではありませんので念のため。

翌朝、もうここからはギャグです。どっきりカメラから始まり、女性読者向けサービスと推測出来る寝顔のコマが登場。


羊谷監督が河原に全員を集合させます。羊谷監督曰く、帰りのバスが来るのは夜だとのこと。旅館のチェックアウト、または貸し切りバスの出発予定刻が夕方なんて聞いたことがないんですが..

そこで、空き時間をバーベキューにすると羊谷監督。ただし、予算を使い果たしてるので材料は現地調達ということになりました。

そして、ギャグを交えた食料集めが始まり、終わります。食事タイムの後、夜になります。帰りのバスはどこに行ったとばかりに花火を始めるメンバー達。鳥居と猿野が会話したところで65話、およびミスターフルスイング7巻終了です。

ミスフルレビューその64

64発目・エスコート肝試し大会



前回までのお話・・勝利を条件に1軍メンバー再考を要求し、始まった1年生と上級生の試合は、1年生チームの勝利に終わった..

今回は全面ギャグです。

夕食後、羊谷監督がメンバーを全員外の森に集合させます。

監督はこれからエスコート肝試し大会というのを始めると言い出します。男女ペアで森の中を進み、肝試しコースを1周するというものです。

羊谷監督「お姫様を泣かせた奴はアレだ、声優のラジオで投稿ハガキを本名で呼ばれる刑だ」

一同「それだけはやめて~」

ここで、こんなことをされることが痛いということがわかるためのツッコミが欲しいところですが...


さらに、ルールに「ペアになった女の子に告白してみろ」と追加されます。


いくらギャグでもちょっと無茶な..


ここで、突然巫女姿の上級生マネージャーが出てきます。いくらギャグとは言え、こんなところでマネージャーを初登場させるなんて、これは読者サービスのためだけの存在なのでしょうか

ペアはくじ引きで選ばれます。男が引いて、そこに書いてある名前の人と組むことになります。

なんか、男尊女卑で訴えられそうな仕様ですが、ギャグなので見なかったことにします。

虎鉄が引いた「明美」は、猿野の女装でした。女子マネージャーが新たに登場したとは言え、男子部員の20%もいないので、大半がハズレクジ=猿野の女装 ということになります。

女装した猿野はペアになった男子部員を道中でリタイアに追い込みます。わざわざ猿野に真面目な告白の言葉を投げる律儀な部員に違和感が残りました。女性読者向けのサービスなのでしょうか。


そして、猿野がくじを引く番に。なんと、先ほど登場した3年生の巫女姿のマネージャーの名前が。全員から総攻撃に遭う猿野。

いざ森の中へ。実はこのマネージャー、カマトトぶってるだけで性格は凶暴でした。キスを迫る猿野に容赦ない攻撃を浴びせます。この辺は少年漫画らしいギャグ展開で悪くはありません。

今回はそこで終わりです。オチは牛尾が優勝でビリの犬飼が鼻でスパゲティを食うということでした。ちょっと弱いです。

ミスフルレビューその63

63発目・決着~十二支の夜明け~


サブタイトルが見あたらないと思ってページをめくりましたところ、何故jかサブタイトルが最後の方のページにありました。


前回までのお話・・猿野は鹿目のカーブをとらえる。打球はライトへ。ランナーが生還し同点。猿野も3塁を蹴る..

虎鉄「こいつぁベラボーヤバイZe。外野封鎖は単に長打を見越したモンじゃNeー」

虎鉄「サヨナラ狙い!



買いかぶりすぎです。しかもこれが正解のような描写です。9回裏以降、同点以降で後攻のチームが勝つにはサヨナラ勝ちしかないのですから、この「サヨナラ狙い」という推測はやる意味が全くありません


外野からの返球を待つ猪里。格好が変です。左足の方が前に出ています。こんな体勢からでは素早く本塁へ返せません。すると、鹿目がやってきて中継を変われといいます。野球漫画ではおなじみの展開ですね。しかし、猿野は外野がボールを取る直前の段階ですでに3塁を蹴っています。すでにトップスピードの状態から駆け抜ければ3秒ちょっとでホームインです。しかもボールの位置はライトフェンス近く。どれだけ強肩でも物理的に間に合いません

しかし、猿野が減速したのか、その中継プレイはなんと間に合ってしまいますこの9回裏、2度目の奇跡。クロスプレーになることもない状態でボールが帰ってきます。

猿野を待ちかまえる三象。しかし猿野は頭から突っこんでいきました。ほぼ走塁妨害確定です

持ち前の怪力で三象を吹っ飛ばす猿野。あれ? 何故か審判が三象の後ろに...

あの位置からじゃタッチしてるかどうか見えにくいのに、何をしているのでしょうか。


そして、猿野は気絶しますが、手がホームベースに。


あれ?三象はホームベースよりも三塁線上前に出てタッチしにいっていた筈じゃあ...ぶつかった箇所では手が届くはずもないのに...


そして、審判はミットからこぼれたボールだけを見てセーフと判断この作者は一体どこまで無知を晒せば気が済むのでしょうか。


かくして、結果は1年生チームの勝利に終わります。この結果より、1年生を全員2軍送りにした羊谷監督はまず謝罪すべきだと思いますが、ありませんでした。

羊谷監督「全員長い特訓メニューご苦労だったな、今後の活躍を期待しているぞ」

ええと、賊軍行きが決まれば活躍出来ないんですが..まさか、終わった後に優しくなれば素晴らしい指導者ということになると考えてませんよね?

羊谷監督「今回の紅白戦、点数上では1年軍の勝利だが…その内容を見ると6点は賊軍相手に入れたもの、それがなければ10-5で2・3年軍が勝っていたことになる」

ええと、これは屁理屈って奴ではないでしょうか。勝つか負けるかだけですべてを決めることになったはずなのに「実質」を付け加える措置はおかしいです。

とりあえずそれも加味して再考するという羊谷監督。

というか、実際問題あのランク付けはこれまでの話から考えて明らかにおかしかったわけで(1年生は選抜メンバーなので選抜されてない上級生が混じっても蹴落とされるようなことはないし、上級生と比べて評価を変えるという、監督の眼力の無さだけが目立つ)、私個人としましては、「1年生を発奮させるためにわざとランクを落としたというオチなのでは」と考えていましたが、この予想の遙か下を行かれてしまいました

正直、最後の最後まで駄目な監督という状態でした。全部分かってるような素振りを見せていますが、ちょっとでも野球をかじっていればおかしなことばかりをいっていることがわかります。しかし、監督の行動はほぼ全部台詞なので、野球を知っていないとおかしいことがわかりにくいという面もありますが、実際問題、おかしな事を言ってるのは間違いないので、バカ監督という評価になります。


ミスフルレビューその62

62発目・神風~1%の勝機~


サブタイトルにこういう数字を入れる前に、前回までにその数字をはじき出しておかないと格好だけのサブタイトルになりますが..

前回のお話・・猿野は鹿目の剃刀カーブを、一宮のカーブを打った時と同様、一本足打法で打ってしまいました..

打球はレフト方向へ。両足開いて突っ立っている牛尾主将の姿がシュールです。せめて中腰でないと格好が付きません

しかし、突然風が強く吹き始めます。猪里曰く、ライトから本塁へ向かう風らしいです。打球はファールゾーンへ流れます。レフトがダッシュしてフェンス際でキャッチします。が、落球。


ええと、レフト足速すぎです。ファールゾーンとは言え、レフトの一番深いところ足のおもりをしつつ物凄い速さで飛び、曲がっていく打球を追うのは至難の業です。


ファールになったことで何故か鹿目が再び得意げになります。レフト方向ではファールになるからだそうです。というか、アウトコース一杯に入るようなカーブを引っ張って打てていることの方が謎です。


辰羅川はライト方向に打っても風で失速するから駄目だと言ってますが、守備がレフト寄りになっているので普通にライト方向に打てばいいのではないでしょうか

そして、辰羅川による、カーブだと曲がりはじめを叩けば引っ張りにならざるを得ないらしいです。ええと、それって、単にタイミングが合ってないだけで、少しでも外に向けてコースを向ければ簡単に三振するということでは...というか、それで当てられるなら猿野じゃなくても誰でも当てられたのでは。第一、曲がった後なら曲がりはじめだろうが後からだろうがほとんど関係ないです


辰羅川「もはや我々には彼を信じることしか出来ません…! あの1%がある限りは」


サブタイトルを除いて1%という確率が突如出てきました。何の伏線もありませんでした。

しかも、猿野を信じるしかないと言い始める始末。猿野の何を信じるというのでしょうか単に結果を出さなければならないときに信じるもクソもないと思うのですが..

しかも、「あの」1%、という表現もおかしいです。別に辰羅川と何か作戦を立てたわけでもないのに「あの」とつけてもピンと来ません。


鹿目が4球目を投げます。すると、辰羅川と子津が盗塁を仕掛けます。



1球目からやれよ



猿野はなんと、2段変化後のタイミングで打つことを決断しました。


スイングする猿野。しかし、何故か届きませんストライクゾーンをかすめる球なのに届かないというのも摩訶不思議な話ですが、届かない分をなんと、「スイングの途中」で左手を離してリーチを広げました。


「こんな事」をすればスイングが揺らいでまともにとらえることが出来なくなります。しかし、猿野はジャストミートさせます主人公特権って便利すぎます

打球はライト方向へ。最初はファールゾーンだったのが、何故かフェアゾーンへ戻されます。風はライトから本塁へ向かって吹いてたんじゃなかったんですか。それならばこの打球は単に押し戻されるだけでフェアゾーンへ流れる可能性は低いのですが..何とも都合の良い風です。



そして、辰羅川の言っていた「ライト方向も風で押し戻されるから..」という懸念が速効で吹っ飛びました



ところで、猿野がスイングした瞬間鹿目がニヤリと笑い、猿野がなんとそれに気がついてます。ボールに集中出来てないのによくこんな芸当が出来ますね。ありえない場面でのやりとりが発生しているのはドラゴンボールあたりの影響でしょうか。

レフト寄りに守っていた外野はライトに向かって走ります。

あらかじめ走っていたランナーは2人生還。おもりのせいで外野は追いつくのに時間がかかっています。

ライトがようやくおいついたところで、猿野はなんとすでに3塁まで到達しているではありませんか




突然ですが、1年生の能力診断のコーナーがやってまいりました。


以前、このレビューで「子津の足は兎丸以上に速い」という診断を出していましたが、猿野もそれに劣らないレベルの速さを持っていることが判明しました

いくら、
・外野が極端なシフトを引いていて打球との距離が遠い
・外野が鈍足状態

でも、
・野手は一直線にボールを追いかけている
この点があるため、ランニングホームランになるようなタイミングにはなりません
もしそうなるのならば、猿野は足がとてつもなく速いということになります

よって、猿野は足がものすごく速いという結論に達します。

以上で診断コーナーを終わります。


あ、今回は3塁を蹴ったところで終了していました。以上で今回のレビューは終了です。


ところで、1%という数字はどうなったのでしょうか...

ミスフルレビューその61

61発目・天国VS鹿目最終決戦


前回のお話・・3年生の鹿目はとうとう4連打を喰らい、落ち込む。バックに慰められ、気を取り直したところで、次の打者猿野を迎える..


例によってナイン全員がマウンドに集合いい加減に外野まで集めるのは止めにしたらどうですか?と思いました。実際なかなか行われる事でもありませんし。外野を抜けばキャラを余計に3人も描かずに済みますし浮いた分の労力で野球部分の描写の勉強でもすればもう少しましな絵が描けるようになったかも知れませんし。

野手は猿野のパワーを警戒し、満塁策を薦めます。が、鹿目は勝負すると言い出します。

勝負を避けるのを嫌う展開は少年漫画らしくて良いのですが、さっきまで連打され続けているわけですから、この強行策は無謀以外の何者でもありません

鹿目が第一球を投じます。ここで猿野は自分に打球が当たるんじゃないかとのけぞります。なんと、前よりも変化が大きくなっているようです。


ええと、たしか、前回辰羅川は鹿目のカーブは同じ位置から変化する精密機械だと表現していましたが、気合い1つ、たった1話経過しただけで設定が変わってしまいました。精密機械だと言われたのを気にしての行為ならともかく、これでは前後関係で矛盾が生じるだけです。

しかも、最初から凄い変化をするカーブだという設定なのに、今回初めて打者がのけぞりました


本当は大した変化をしてないんじゃないかと疑りたくなりました。


実際、キレのある変化球は、最初自分に向かってくるんじゃないかと思うくらいの軌道で飛んできます。ですから、最初に鹿目が変化の大きい剃刀カーブを投げたときに、打者は危険を感じてのけぞることになるはずです。が、実際はというと、子津が空振りしただけという結果に。


正直、これだけでも作者が野球を体験したことがないな、ということが良くわかります。パワーアップしないとのけぞらせるような変化球にならないと思っているのが丸わかりです。


しかも、これまで連打され続けていて精彩を欠いていたそうです。つまり、序盤に投げていたカーブよりも悪かったと。


精密機械云々の件はなかったことになってます。


俺で終わるわけにはいかない、と意気込む猿野。

今度は兎丸が行った、バッターボックスでの助走を始めます。そして、バッターボックス前方の線を飛び越える勢いでジャンプ。残念ですが、この時点で何をしようがストライク判定です


結果は空振り。しかも何故か、バッターボックスを飛び越える勢いで飛んだはずなのに浮いた足下はバッターボックスを越えていません。おそらくバッターボックスを越えてスイングしたら反則だということは知っているのでしょう。しかし、飛んだ瞬間の描写から推測される結果は、ボックス越え以外にありません
これは7巻名画集に載せたいと思います。


ツーナッシングと追い込まれます。

辰羅川「私共に投げていた球とは違う、生きた球です」

キレが良くなっただけで生き死にの違いが出ると思ってる作者に乾杯!(やけくそ)


第三球が投じられたとき、カーブの練習をしていた回想シーンが流れます。

そして、猿野は、最初にカーブを打ったときと同様、一本足打法で望みます。


打っちゃいました。




ええと、一言言って良いでしょうか?






小細工無しで打てるなら最初から打てるだろ!!!!!




今回はこれで終了です。最後の一踏ん張りで鹿目がパワーアップしたにもかかわらず猿野が普通に打ってしまった。意味が分かりません。「気持ちさえあれば何だって成功する」という最悪のパターンです。これだけ長々と試合を描いてきて、最後は主人公特権で勝利(まだ勝ってはいませんが)。これを良い漫画と評価するのは困難です。
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