休腕日を作ったので、
今年に入ってからは自宅ではまだ2つしかお菓子を作っていない。
(って、まだ10日か...どんだけ...)

そのうちのひとつはカステラ。

長崎カステラの元祖『福砂屋』のカステラを初めて食べた時に
今まで食べてたカステラとの違いに衝撃を受けて
以来『福砂屋』のカステラの大ファン。

他の(例えば文○堂とか)カステラと大きく違うのが
まずそのシットリ感、かなぁ。
あれに比べると他のはパサパサといっていい位。
ふんわりと弾力があって、それでいてシットリとして
...なんともいえない美味しさ。

それから、底のザラメ。
底の紙を剥がすとたっぷりとザラメが付いている。
しかもそのザラメがほどよく溶けかかっていて
口の中でシャリシャリと心地よいアクセントになる。

あの美味さの秘訣は一体...
と思ったら福砂屋さん、太っ腹にも こんなページ を公開している。

細かい配合までは書いていないが
こんなに懇切丁寧に製法を公開しちゃっていいのか?Σ(°Д°)
と、びっくりしましたが。
技術に自信があるのでしょうね...

あれには到底及ばずとも、
自宅で美味しいカステラを作りたい!
という私には、大変参考になりました。有り難い。


よそのカステラ屋さんでは底にザラメを敷いて生地を入れているのに対して
福砂屋さんは生地にザラメを混ぜ込んで
粒を残すように攪拌しているわけなのね。
で、残ったザラメが底に沈んで、
角が取れて程よく溶けかかったザラメに仕上がる、と。

すごい技術だ。しかも手立て。素晴らしい職人技です。


だがしかし、材料の所。
「小麦粉」としか書いておらず...
それは、薄力粉なのかい?それとも強力粉なのかい??

悩んだ私はまたいろいろと調べた。
そしたら「神戸スイーツ学会」というサイトに 面白いページ を発見。

小麦粉についてや、カステラを作るときの泡切りについて、
焼成温度やカステラを焼く専用の木枠について...等々
様々な事に触れていて面白かったです。

で、まぁ、他にもいろいろ調べまして。
小麦粉は、薄力粉と強力粉の半々で作ってみました。

専用の木枠も検索するとネット通販で購入出来るのがあるんですが。
ただでさえケーキ型やらなんやらで、ものすごく場所を取っている
自宅キッチンの戸棚の中を考えると手が出せず^^;

売っている木枠をジックリ調べて
今回はダンボールにアルミホイルを巻いた型を制作してみました。
(普通のケーキ型だと周りの部分に早く火が通り過ぎて
よろしくないらしい。
周囲が茶色く焦げちゃうんだね、きっと)


と、いろいろ研究して作ったカステラ、
初めてにしては上々の仕上がりでした。

底のザラメがちょっと多すぎというか、
粒が大きすぎた感じではあるので
次回作る時はザラメの分量を減らすか、
ザラメを入れてからの攪拌をもっとシッカリやるか、ですな。


こういう風に、お菓子作りの研究をしているとき
ってのが、ものすごーく楽しい時間。



で、もうひとつのお菓子は
おせちに作りすぎた黒豆の消費に...
黒豆&ホワイトチョコ入りの抹茶パウンドケーキ。

オーブンに放り込んでから
つい眠り込んでしまって...表面焦げ気味になってしまった汗

けど、食べてみたら生地はシットリで
抹茶、かなり濃いめです。
私好みに美味しく出来た。嬉しい。

製菓用の抹茶ってのもあるけど、
やっぱりお茶屋さんで買った抹茶を使う方が
香りも味もいいと思う。

買ったばかりのお抹茶は鮮やかな緑色で
とても美しいね。

余った抹茶も古くなると香りも飛ぶし色も悪くなるので
お茶漬けにしたり
(小指の爪の先ほどの量を入れてお湯を注いで
漬け物や梅干し、揉み海苔なんかでサラサラッとするのが美味い。)
お煎茶に混ぜて抹茶入り煎茶にしちゃったりして
早めに使い切るようにしたい。
(お粥に混ぜても美味しいんだよ。)



今回の2つのお菓子は、あれだね。
完全に、おやつの試作では、ない。

園ではいろいろと制約の多いお菓子作りをしているので
そういう制約の無いお菓子作りがしたかったんだなぁ。

要するにストレス解消だね。

おかげで満足して気持ちがスッキリ。


こんな風にバランスを取っていった方が
お仕事に向かうにもいいんじゃないかと
今回の2つのお菓子作りをしていて思った。

まぁ、試作をしてみたいものもあるので
休腕日を守りつつ、ぼちぼちやっていこう。