NAKED SUN "FLARE MILITARY TROUSERS"VOL.2
デリバリー直後から各方面から追加オーダーいただきまして、
誠にありがとうございます。
今回もまた、すでに在庫の方がほぼなくなりつつあります。
思った以上のスピードなので、大至急で追加生産に入ろうと思っておりますが、
複雑な縫製行程を経ますので、次回予定は5月末頃になりそうです。
ご興味のある方は取引先様の店頭までお急ぎいただいた方がよろしいかと思われます。
先日に引き続きまして、このアイテムの説明をもう少し・・・
NAKED SUNはいわゆる復刻メーカーではありませんが、
VINTAGEの良さと昔の縫製技術を表現していきたいという思いはあります。
たとえば
「タコ足ループ」、「バンザイループ」といわれるベルトループ付けです。
メインのチノと腰裏の別生地との間にベルトループが入り込んでいるのがわかると思います。
最後にカンヌキ止めでループ下部を固定する前に、タコ足のようだったり、バンザイしているように見えることから、こう呼ばれています。
これは、あまりに効率が悪い手法のために、現代のほとんどのパンツでは使われていない手法です。(手間が非常にかかるため。)
お手持ちのパンツのベルトループの付け方と見比べてみて下さい。
(ヴィンテージやレプリカでは必須の項目です。)
つぎに
前回も書かせていただきましたが、「もみ玉」、「極細両玉」と言われる仕様です。
現在では両玉マシンなる機械があり、その機械を使うとアッという間に両玉縁ができあがる時代です。
ただし、この機械ではヴィンテージ特有の細い玉縁を作ることができません。
つまり、NAKED SUNの細い両玉縁は手作業による行程が非常に多い仕様により作られているのです。
身頃に口布を付けステッチ入れ、ノミで手カット、口布をひっくり返してアイロンがけ・・・
この後もいくつもの行程を経て完成いたします。
たかが、細玉縁、されど、細玉縁なわけです。
メインの素材ですが「ウエポン」と言われる素材です。
「WEST POINT」(陸軍士官学校)で使われていた素材という意味です。
見た目での特徴は
右綾です。(綾目が左から右方向に斜めにあがっていくような見え方)*それがすべてウエポンではありません。
独特の光沢感を持ち、単糸ではなく、双糸使用の織物でもあります。
ドラゴンチノでも有名な織物です。
まだまだ、いろいろとあるのですが・・・
レプリカブランドではないので、この辺りで・・・
楽しめる方は楽しめるパンツです。
もちろん、そんなこと興味なくても格好良く穿けるシルエットでもあります。
週末にでも、是非お試し下さい。