平成20年代前半に新しい普通科高校のトレンドとなった普通科フィールド制。ここへ来て一部で見直しのうごきがあり、令和4年度から札幌丘珠と野幌が通常の普通科に、千歳北陽が総合学科に転換される。

このうち野幌と千歳北陽は「特色ある高校」というシステムが導入される。基礎から苦手を学び直し、わかる喜びを実感できる授業の実践ができるようになるのが両校の特色となるようだ。

道教委は平成30年3月に特色ある高校の導入を発表し、以来現場の意見を聞いたり先進的な取り組みを行っている首都圏の高校の状況を調査するなど、導入に向け準備を進めてきた。

特色ある高校が導入される両校は慢性的な定員割れや中退率の高さなどの課題を抱えている。受験生・学校側の思惑が一致して定員割れ解消や希望進路実現への足がかりとなるだろうか?