
↑10年前のジャンプと一緒に。
左:2006年42号(30周年)
右:2016年42号(40周年・完結)
本日のジャンプ(2016年42号)で、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が連載40周年・単行本200巻に達した。
そして、それと同時に連載の終了が発表された。
1976年(昭和51年)にスタートしてから早40年。夏季オリンピックで言えば、モントリオールからリオデジャネイロまで続いたことになる。
連載開始当時23歳だった秋本治も、今や還暦を超えた。
新聞の4コマ漫画のように、いつも必ず目次にあった「こち亀」の名前。1990年代に入った辺りからか、それが当たり前のようになっていた。

しかし、物事には必ず始まりと終わりが存在する。「こち亀」にもついに訪れた。
そして来週からは「こち亀」の名前が目次欄から消えるということで、連載終了を実感することになるだろう。
巻末の作者コメント
※原文抜粋
・秋本治
「少年誌で40年間描けた事に、感謝しかありません。
本当にありがとうございました。」
・尾田栄一郎『ONE PIECE』
「泣ける。秋本先生はもう自由なんだ!!!
自由なんだーーー!!!」
・田畠裕基『ブラッククローバー』
「秋本先生…かっこよかったです…!
長い間本当にお疲れ様でした!!」
・堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』
「40年もの連載本当にお疲れ様でした!
まだ信じられません…」
・川田『火ノ丸相撲』
「凄すぎる!寂しい!大好きでした!
秋本先生お疲れ様です!」
・古舘春一『ハイキュー!!』
「こち亀40周年!単行本200巻!!
おめでとうございます!!!」
・ミウラタダヒロ『ゆらぎ荘の幽奈さん』
「子供の頃から両さんは憧れでした…
お疲れ様でした!」
・屋宜知宏『レッドスプライト』
「究極にカッコいいフィナーレです!
おめでとうございます。」
・麻生周一『斉木楠雄のΨ難』
「またふらっと現れてくれるのを待ってます!
うおー寂しい!」
・葦原大介『ワールドトリガー』
「また歴史に立ち会ってしまった。
40年間お疲れ様でした。」
・天塚啓示『特別国家公務員改造者対策課田中誠司』(読切)
「こち亀の1兆分の1でも楽しんで頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。」
・附田祐斗『食戟のソーマ』(原作)
「秋本先生、本当にお疲れ様でした…!
次の作品も楽しみです。」
・佐伯俊『食戟のソーマ』(作画)
「秋本先生40年間お疲れ様でした。
同じ雑誌で連載できて幸せです。」
・山本亮平『ラブラッシュ!』
「幼い頃からずっと読み続けてきました。
こち亀、大好きです!」
・空知英秋『銀魂』
「一緒に連載できて幸せでした。
秋本先生次作楽しみにしてます。」
・白井カイウ『約束のネバーランド』(原作)
「京華さん大好きです!
先生、両さん毎週有難うございました!」
・出水ぽすか『約束のネバーランド』(作画)
「威風堂々たる完結!
秋本先生!カッコよすぎますッ!!!」
・吾峠呼世晴『鬼滅の刃』
「秋本先生お疲れ様です。
同じ時連載できて幸せでした…。」
・沼駿『左門くんはサモナー』
「同じ時に連載できた事を一生自慢します。
お疲れ様でした。」
・横田卓馬『背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~』
「秋本先生、本当にお疲れ様でした。
この文字数じゃ書き切れない。」
・島袋光年『トリコ』
「40年間、ありがとう両さん!ありがとう秋本先生!!」
・井谷賢太郎『たくあんとバツの日常閻魔帳』
「秋本先生お疲れ様です。
その偉大な背中を追いかけ続けます。」
・仲間りょう『磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~』
「こち亀は終わっても秋本さんの作品これからも楽しみです。」
・瓶子吉久(WJ10代目編集長)
「秋本先生、両さん、40年間休みなく読者の皆を楽しませてもらって、ありがとうございます。
こち亀は40周年を良い区切りとして終了しますが、新作を描かれる秋本先生を編集部も応援したいと思います。
亀有の近くで育った僕は連載が始まった頃から両さんを、いつも面白い近所のお兄さんのように思っています!
両さん、本当にありがとう!
また、ジャンプに遊びに来て下さい!」

10年前の2006年42号では…
当時の連載陣
※掲載順に表示
・こちら葛飾区亀有公園前派出所
・ONE PIECE
・BLEACH
・アイシールド21
・NARUTO -ナルト-
・魔人探偵脳噛ネウロ
・家庭教師ヒットマンREBORN!
・メゾン・ド・ペンギン
・D.Gray-man
・銀魂
・真説ボボボーボ・ボーボボ
・OVER TIME
・テニスの王子様
・To LOVEる -とらぶる-
・太臓もて王サーガ
・斬
・エム×ゼロ
・ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
・謎の村雨くん
・みえるひと【最終回】
・ピューと吹く!ジャガー
『BLEACH』が終わったため、この当時から連載が続いているのは『ONE PIECE』と『銀魂』だけである。

『こち亀』の終了に伴い、20世紀から連載が続いているのは『ONE PIECE』だけになった。
そして個人的に驚いたのが、『ハイキュー!!』が現行連載陣で4番目に長いという事。
『銀魂』や『トリコ』も終わりに近づいているようなので、その時には『ハイキュー!!』が2番目になってしまい、『ONE PIECE』と『ハイキュー!!』には15年もの隔たりが出来てしまう。
(『こち亀』と『ONE PIECE』は21年の隔たりがあった。)
『ジャンプ』も世代交代の時期なのだろうか…
僕が思うに、今後『こち亀』をWJ誌面で見れるとしたら、まずは2018年。
この年は、少年ジャンプの創刊50周年に当たる。
2008年の時も『ジャンプ40年史の旅』という特別編が掲載された。(単行本166巻に収録。)
次に2020年。言うまでもないけど東京オリンピックの年。日暮熟睡男も出る筈だ。

『こち亀』は終わっても、両津勘吉は唯一無二の存在。
亀有駅に行った時には、両さんに一言労いの言葉をかけてあげよう。