■別ブランドの情報くれる 彼には「奥の手」があった

 私と旦那(だんな)様は一カ月に二度ほど服を買い出しに行く。このあいだ、出かけようと思っていた日、お互いに起床したのが午後四時だったためものすごく急いで支度していたら、旦那様の携帯に仕事の電話が掛かってきてしまい、更(さら)に一時間半ロスした。

 私がよく服を買うのは、実店舗が横浜エリアにある店に限れば、エミリーテンプルキュートというお店と、ジェーンマープルというお店である。このふたつの店舗が入っているのが、私の住所の近所だと横浜の丸井である。

 そんな感じで閉店一時間半前に丸井に入った。私の買い物は、予約していたワンピースとブラウスと鞄(かばん)。ほかにはとくに欲しいものがなかったので、旦那様の買い物のため、メンズのフロアへ。彼お気に入りの店(駅の反対側)に移動する時間はなかった。

 たぶん服に対して思うところある自称オシャレ三十路(みそじ)が最も敬遠するブランドは、ポール・スミスだと思う。私や旦那様が大学生の頃、猫も杓子(しゃくし)もポール・スミス、ポール・スミス着てりゃ問題ない、みたいな時期があった。

 この日、旦那様はネクタイを欲していた。私たちは十五分でポール・スミス以外の店舗を全て回った。しかし旦那様の欲しているネクタイはなかった。

 

「困ったときのポール・スミスですよ!」

 私は言った。「ポール・スミスである」というハードルを乗り越えさえすれば、ポール・スミスにはかなり可(か)愛(わい)いデザインのお洋服やネクタイがたくさんあることを、旦那様も知っている。実際、旦那様のワードローブにポール・スミスの服は少ないが、アールニューボールドの服はたくさんある。

 旦那様はそうとう難色を示したが、それでもポール・スミスの店に入った。閉店間際のネクタイ売り場は客に荒らされ尽くされ、なんだか古着屋みたいな様相になっていた。私たちはアレコレ話し合いながら、リボンとバラの模様が入ったゴールドのネクタイを選んだ。

「うさぎより安いし、これが良いよ」

 私が言ったら、接客していた青年が、「うさぎ買おうとしてたんですか?」と尋ねた。私たちの間で「うさぎ」はうさぎの髑髏(どくろ)マークが可愛いサイコバニーというお店を指す。元ラルフ・ローレンのデザイナーが始めた店で、ネクタイは一本一万四千円也。その旨を答えたら、青年は目をキラキラさせながら、サイコバニー良いっすよね! ポロシャツとか可愛いし! と言った。

 サイコバニーには現在実店舗がなく、ビームスやジャーナルスタンダードなどのセレクトにちょこまかと商品が置いてあるだけだ。ただし横浜ではネクタイやピンなどの小物しか手に入らない。

 衝動買いの財布も併せて会計を済ませていたら、青年がバックヤードで調べてくれたらしく、「サイコバニー、新丸ビルのビームスが一番揃(そろ)ってます」と教えてくれた。ありがたいけど、自分とこの服売らなくて良いの?

 しかし彼はお見送り際、旦那様に念を押した。

「興味あるブランドとかあったら、また訊(き)きにきてください、何でもお教えします!」

 ……その手があったか!

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 18日午前4時半ごろ、京都府舞鶴市白杉で、男性が車の中で死んでいるのを舞鶴署員が発見。捜査関係者によると、男性は大阪府高槻市の淀川堤防の斜面で4月29日、ポリ袋に詰められた遺体で発見された大阪府豊能町希望ケ丘の宇野津由子さん(36)の内装業の養父(39)とみられる。舞鶴署は自殺とみて身元の確認を急いでいる。

 大阪府警は、津由子さんが何者かに首を絞めて殺害されたとみて、殺人死体遺棄事件で捜査している。

 養父は5月17日午後11時半以降、家族と連絡が取れなくなっているという。

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 鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入)に問われた同会の元事務担当者で首相の元公設第1秘書・勝場啓二被告(59)について、検察、弁護側とも控訴期限の6日までに控訴せず、東京地裁で言い渡された禁固2年、執行猶予3年の有罪判決が確定した。

 判決によると、勝場被告は鳩山首相やその母親から提供された資金を、実際には寄付していない個人からの献金として記載するなどし、同会の2004~08年の政治資金収支報告書に総額約3億5900万円の虚偽記入を行うなどした。

 この事件では、東京第4検察審査会が先月26日、同法違反容疑で刑事告発された鳩山首相を東京地検特捜部が不起訴(嫌疑不十分)としたことを「相当」とする議決を公表した。

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