
「センキュ~ベリマッチ♪」
収穫が終わった。
今は畑仕事もなく毎日ゆっくりと島を満喫している。
共に照りつける日差しに耐え、雨に打たれ、笑い合い、汗を流した仲間が一人また一人と次の地へと旅立つ。
「島」と言う意識がそうさせるのか、ここで出会った人達との別れは感慨深く、胸の奥から込み上げてくる感情に自分でも驚く。
誰かと共に同じ苦しみを味わう事は決して苦しいことじゃない。
楽しい事は誰かと共にする事で何倍も楽しい。
今更ながらそんな事の大切さに気がつく。
純粋な自然に囲まれ、広大な景色の中に身を置く事が自分にどれだけの影響を与えてくれたのだろう。
全てに対しての見方、考え方が変化する。
必要なものは必要な時に必要なだけあればいい。
この星の全てと共生する動物として。
全ての現象や存在に対して全肯定と全否定を繰り返しながら自分自身を軌道修正する。
海は只海であるだけで多くを与えてくれる。
もしかしたら自分も只自分であるだけで良いのかも。
今は只与える事が出来る自分でありたい。
センキュ~ベリマッチ♪
なんとなく感謝な日々。



